天国のネコ

　天国のネコ

平和そうな空を見てた
真冬の空き地の青いセカイ
オレはいつか雲に乗り
天国に帰るネコなんだ

窓を少しだけ開けておいてよ
気まぐれに帰りたいから
あたたかい毛布につつまれて
夢の中で走り出す
キミのボール追いかけて

くだらない話 わりと好きさ
オレの天国はここなんだ

ミサイル飛ぶ空を見てた
いつもの路上に影のセカイ
オレは何も分からずに
ぼんやりキミを思ってた

窓を少しだけ開けておいてよ
そんな約束は身勝手な
独り言だったと今分かった
瓦礫の中走り出せ
キミの手の平をめがけ

くだらないキミだけが好きさ
オレは天国に行けないの？

目覚めたらキミが笑う
優しい声でオレを呼ぶ
ここには怖いものはないよ
オレは天国のネコなんだ

いつでもキミのそばにいるよ