堂山町の片隅で ３

前回の続き

なんとか３曲歌い切りましたが…ぐだぐだでした。
そもそも器用には出来ませんが、それにしてもこの日は全体的にひどかったです。
「どんな状況でも、やるからにはちゃんとせなあかん！」
そう思っていても、腕も精神力もまだまだであります。

初めて飛び入りした時より緊張したかも？
緊張と通り越して怖さみたいなものを感じてました。
しかし同時に聞いて下さる人の有難さを再認識したのも事実です。

「人が少ない方が緊張しますからね」と淡々と後片付けをしながら岡村さん。

恐縮しきりの僕でしたが、
「今日は田中さん一人だし、誰もいないから…」ということで、
その場ですぐにお二人から心のこもったアドバイスを頂きました。

それは基本中の基本。
野球で言うなら（なぜ野球に例える？）「まずはボールの縫い目に指をかけて投げてごらん」というぐらい基本的なことでした。そこから初めて、どうやって、どんなふうにボールを投げるのか？どんな選手になって、どんなプレーでお観さんに喜んで頂くか…ってところを、やがては目指して行きましょうよ！
という、とてもとても温かいアドバイスでした。

堂山小劇場で出会う皆さんは本当に良い人ばかりで、こういう時に絶対に上から目線でお話されないんです。で、すごく個人のスタンスを理解して尊重して下さいます。
分かって貰えるって、めちゃくちゃ嬉しいですね！
僕もそんな大人になりたい。（もう、ええおっさんですけど）

貴重な貴重な体験でした。

そして、明日はＢＡＳＳＯです！

皆さん、応援のコメントやメール、有難うございます！！明日は頑張ります！！
１９時スタートです！！



LIVE　４／２８（日）
東心斎橋BASSO(Banana Hall SOCiO)
１８：００オープン　１９：００スタート
料金１５００円　ドリンク別
出演順未定
※詳細に微妙な変更が生じる場合もございます。何卒ご了承下さいませm(_ _)m

堂山町の片隅で ２

前回の続きです。

さて、そうこうしながら準備をしておりましたら、
堂山小劇場の岡村さんが楽屋にやって来られて、
「もしかしたら今日は田中さん一人だけかも？もう一人来るかも知れませんけど」と言われました。
出演者が僕一人になりかけたことは、これまでにもありましたが、
大抵途中で誰かがやって来て飛び入りをされます。

どうあれ、決められた持ち時間の中で精一杯歌うだけです。
一人で楽屋を占領して練習に励みました。
（準備が入念すぎて、もはや飛び入りでない気もしますが(^^;）

そして、オープン時間がやって来たのですが…実はこの日はノーゲストでした。

はい、つまりお客様は０名です。
このままお客様がいなかったらどうなるのかな？と思っていたら３０分押して、
「じゃあ、やりましょか？」と、いつものトーンで岡村さん。
「は、はい、お願いします・・・（や、やるんや！）こんなこともあるんですね」と僕。
「いくらでもありますよ。私も昔こういう経験をいっぱいしました」と、やはり普通のトーンで岡村さん。


２０１３年４月２３日火曜日午後１９時３０分
ステージに僕、音響ブースに岡村さん
以上２名による弾き語りライブが堂山小劇場で始まりました。

【セットリスト】
１．齧ったオレンジ
２．ラブ
３．愛だと思ってた


お客様のいない空間で行われる本番。
そもそも、これまで毎回お客様にお越し頂いていたこと自体が奇跡なんです。
それは強烈に自覚していますし、心の底から感謝しております。
お客様がいらっしゃることは当たり前のことではないです。
お芝居をしていても、そのことはいつも意識してます。

が、いざノーゲストでステージに立つと…怖い。怖いんです、上手く言えませんけど。
歌い出したものの、いつもにも増して上手く出来ない。
なんとか最初の曲の１コーラスを歌い、間奏の後で顔を上げたその時！
…誰もいないはずの客席に人影が。

「幽霊！！」

では、ありませんでした。

堂山小劇場でＰＡをされている方でした。



つづく



LIVE　４／２８（日）
東心斎橋BASSO(Banana Hall SOCiO)
１８：００オープン
料金１５００円　ドリンク別
出演順未定
※詳細に微妙な変更が生じる場合もございます。何卒ご了承下さいませm(_ _)m