田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

終ることについて

2023年02月04日 | 日記
2月が始まったという感覚がなく1月が終ったという気分。
節目にあたり「新しい始まり」と捉えるか「これまでの終わり」と捉えるかで何かが違ってくるような気がしないでもない。単純に言えば前向きなのか後ろ向きなのかということだけど、実際はどう捉えようとも特に変わりはないような気もする。言葉に左右されがちなのも考えようだ。
と、そんなことを言っておいてなんだけど「1月が終った」と感じている今の自分は明らかにポジティブな心理状態ではない。別に1月が終ったことを嘆いている訳ではないけれど今後の展開に胸を膨らませたり希望を持っている訳ではないのでどちらかというとポジティブな心理状態ではないと自己分析している。

こんな心理状態になってからかなりの長い年月が過ぎている。
思い当たるのが30代終わり頃からだからもうかれこれ15年間ほど自分の未来に希望を持てていない。40代前半頃までは無理やりにでも気持ちを奮い立たせていたきらいもあったけど結果としてずっと下り坂を転がり落ちている気分だ。何をやっても上手くいかないのは10代、20代、30代もそうだったけど、いよいよ深く落ち込んでいる。下を見ればきりがない。人生は底なしに深い海のようだ。

だけど、それが当たり前であるかのように思っているから逆にしぶといのである。

無理やりにでも気持ちを奮い立たせていた頃はまだ心の片隅に「人生なんとかなるんじゃないだろうか?」という僅かな期待があった。それを希望と言えばそうなのかも知れないが、潜在的には「もうここから先は無理だろう」という絶望が前提にあった。今はもう奮い立つ気持ちもなく完全に心が萎えている。しかし萎えてはいても歩みを止められないのである。だから曲を作って、練習をして、ライブをしている。そういう意味では絶望という言葉を使うのは間違っているかも知れない。まだまだ本当の絶望を知らずに生きているのだ。安易に使うべき言葉ではないだろう。ただ事実として希望が持てないのだ。仮に何か良いことがあったとしても喜びの感情が湧き出てこない。これが老いなのだろうか?老いるにはまだ少し早い年齢かも知れないが個人差はあるはず。老いではなく若輩者であるが故の葛藤である可能性だって否めないけれど。いや、その可能性の方が大きい。


そんな日々だが少しは嬉しいことだってある。

1月は月末に3本のライブがあったが歌っている瞬間に「喜び」を感じることが出来た。
理屈を言えば今までだって「歌える場所があって嬉しい」ということになるし、それを言葉にすれば「感謝」ということになるのかも知れない。しかし実際はいつも不安や緊張や悔しさで心のキャパシティの100%を超えていた。今年になって不意に感じた「喜び」。芝居をしている時がそうだ。演じている瞬間はいつも喜びに包まれている。少しずつ歌っている時にも感じられるようになってきたのかも知れない。

小さくて大きな変化だ。






昨年12月に作った新曲「勿体ぶる」のライブ動画です。
是非ご覧くださいませ。








【スケジュール】
関目 我等の家
【日時】2/7(火) 17時オープン18時スタート
【料金】1000円(1ドリンク付)
【場所】関目 我等の家
【出演】ジュンショウ ほそえおじゅっさん テルマエ立川 浦上奎人 田中悟(出演順未定)
ロージー心斎橋NEO
【日時】2/12(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2000円(ドリンク別途要オーダー)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】川内聡一朗 田中悟 いちご
瓢箪山MK2
【日時】2/15(水)18時半オープン19時半スタート
【料金】800円 + 1drink (500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 Sohey アッサンズ・ラブ あさやん 月岡翔
ロージーABENO
【日時】2/18(土)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】mickey cindy 田中悟 くろべ どんどこ西井
総持寺チェンノガット
【日時】2/26(日) ※詳細未定
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中 悟 他
コメント
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