悟って名前だけど悟っていないということは言うまでもない。
幼少の頃から悟という名前に違和感があった。その違和感の理由は当時も今も分かっていない。ただとにかく違和感があったのだ。「タケシ」とか「ケン」とか「ジョー」みたいな格好良くて強そうな名前に憧れていたのかも知れない。悟ってなんだか力感がない。
小学校1年生の時に辞書を引いて悟るという言葉の意味を知った。そしてその瞬間に「僕は悟れない」ということを悟った。
やがて小学校高学年になり少年野球を始めると監督やコーチから悟と呼ばれるようになった。家族や親戚以外の大人達に名前で呼ばれるようになって漸く自分は悟なんだと思うようなり、少しずつ自分の名前に対する違和感は消えていった。
やがて中学生になって進路を考え始めた頃になぜだか「まず絶対に出家はしない」と決めた。名前が悟だからだろうか?本来ならそんなことわざわざ考える必要もない。寺の息子として生まれた訳でもないし、宗教系の学校に通っていた訳でもない。でもなぜだか消去法で人生を考えて真っ先に消去したのが出家だった。理由はちゃんと説明しにくいけど出家したところで仏門に入ってしまったらその瞬間に何も捨てられないじゃないかというのが当時の自分の考えだった(出家=何もかもを捨てる、という訳じゃないよってことかも知れないがあくまで当時14歳の少年が思ったことだ)。たとえ出家したところで人は必ず何かに縛られる。家を出て世捨て人になろうとしても行く場所なんてどこにもない。町の公園であれ橋の下であれどこかの山奥であれ誰かが管理している土地なのだからそこにとどまることは出来ない。現実的に考えて現代社会では世捨て人にも仙人にもなれないと思ったのだ。やはり入り口もなければ出口もない。ただただ人の世に縛られているのだと思ったら悲しくなったことを覚えている。
前回のブログ『ブルーにとっ散らかって』で「静かな場所で安らぎたいということが物心ついた頃からの願望だ」と書いた。とにかく生まれた環境にも自分という存在にも違和感しかなかったのだ。なんでだろうか?自分でも不思議だ。どうやら生まれながら潜在的に世捨て人になろうとしている節があるようだ。言い方を変えるなら隠遁者だろうか。物心ついた幼年期に隠遁者になろうと思い、今でもその願望を抱き続けている。我ながら侘びしい。
出家はともかく家を出たのはわりと早かった。一人暮らしを始めたのは17歳の頃。しかし無機質なワンルームに居住しても、いかにも昭和なボロアパートに引っ越しても、そこには静けさも落ち着きもなかった。朝から晩まで働いて夜はなかなか眠れずすぐに朝になる。常に誰かが訪ねて来るし、いつでも家に帰れる体勢を保たねばならなかった。気が休まる瞬間なんてなかった。
それから少しずつ色んな問題が片付いたり別の色んな問題を抱えたりしながら半世紀以上を生きてきたけど、どこで何をしていても心に安らぎを感じることが出来ない。場所や環境だけのせいでないことはもう分った。自分の心のせいだとも思っている。環境も心も自分次第だ。しかしそれがとても難しい。
どうすれば心静かに落ちつくことが出来るのだろうか。
個人的な人生観はさて置き僕の歌は静かな曲が多い。
歌詞は煩悩まみれでどこか浮世離れしている。
そして客席はひとけもなくて静かだ。
静寂を好まれる方は是非一度お越しくださいませ。
【追伸】
全然更新しなかったり頻繁に更新したり気まぐれなブログですが最近閲覧数がまた増えてきました。面白くもない下手な長文であるにも拘らず読んでくださっている皆様に心から感謝致します。これからも気まぐれに書いていきたい所存です。有難うございます。
【LIVEスケジュール】
ロージー心斎橋NEO
【日時】12/3(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】中山美歌 田中悟 川内聡一朗 葛野雅之 今枝なおや
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
幼少の頃から悟という名前に違和感があった。その違和感の理由は当時も今も分かっていない。ただとにかく違和感があったのだ。「タケシ」とか「ケン」とか「ジョー」みたいな格好良くて強そうな名前に憧れていたのかも知れない。悟ってなんだか力感がない。
小学校1年生の時に辞書を引いて悟るという言葉の意味を知った。そしてその瞬間に「僕は悟れない」ということを悟った。
やがて小学校高学年になり少年野球を始めると監督やコーチから悟と呼ばれるようになった。家族や親戚以外の大人達に名前で呼ばれるようになって漸く自分は悟なんだと思うようなり、少しずつ自分の名前に対する違和感は消えていった。
やがて中学生になって進路を考え始めた頃になぜだか「まず絶対に出家はしない」と決めた。名前が悟だからだろうか?本来ならそんなことわざわざ考える必要もない。寺の息子として生まれた訳でもないし、宗教系の学校に通っていた訳でもない。でもなぜだか消去法で人生を考えて真っ先に消去したのが出家だった。理由はちゃんと説明しにくいけど出家したところで仏門に入ってしまったらその瞬間に何も捨てられないじゃないかというのが当時の自分の考えだった(出家=何もかもを捨てる、という訳じゃないよってことかも知れないがあくまで当時14歳の少年が思ったことだ)。たとえ出家したところで人は必ず何かに縛られる。家を出て世捨て人になろうとしても行く場所なんてどこにもない。町の公園であれ橋の下であれどこかの山奥であれ誰かが管理している土地なのだからそこにとどまることは出来ない。現実的に考えて現代社会では世捨て人にも仙人にもなれないと思ったのだ。やはり入り口もなければ出口もない。ただただ人の世に縛られているのだと思ったら悲しくなったことを覚えている。
前回のブログ『ブルーにとっ散らかって』で「静かな場所で安らぎたいということが物心ついた頃からの願望だ」と書いた。とにかく生まれた環境にも自分という存在にも違和感しかなかったのだ。なんでだろうか?自分でも不思議だ。どうやら生まれながら潜在的に世捨て人になろうとしている節があるようだ。言い方を変えるなら隠遁者だろうか。物心ついた幼年期に隠遁者になろうと思い、今でもその願望を抱き続けている。我ながら侘びしい。
出家はともかく家を出たのはわりと早かった。一人暮らしを始めたのは17歳の頃。しかし無機質なワンルームに居住しても、いかにも昭和なボロアパートに引っ越しても、そこには静けさも落ち着きもなかった。朝から晩まで働いて夜はなかなか眠れずすぐに朝になる。常に誰かが訪ねて来るし、いつでも家に帰れる体勢を保たねばならなかった。気が休まる瞬間なんてなかった。
それから少しずつ色んな問題が片付いたり別の色んな問題を抱えたりしながら半世紀以上を生きてきたけど、どこで何をしていても心に安らぎを感じることが出来ない。場所や環境だけのせいでないことはもう分った。自分の心のせいだとも思っている。環境も心も自分次第だ。しかしそれがとても難しい。
どうすれば心静かに落ちつくことが出来るのだろうか。
個人的な人生観はさて置き僕の歌は静かな曲が多い。
歌詞は煩悩まみれでどこか浮世離れしている。
そして客席はひとけもなくて静かだ。
静寂を好まれる方は是非一度お越しくださいませ。
【追伸】
全然更新しなかったり頻繁に更新したり気まぐれなブログですが最近閲覧数がまた増えてきました。面白くもない下手な長文であるにも拘らず読んでくださっている皆様に心から感謝致します。これからも気まぐれに書いていきたい所存です。有難うございます。
【LIVEスケジュール】
ロージー心斎橋NEO
【日時】12/3(日)19時オープン19時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージー心斎橋NEO
【出演】中山美歌 田中悟 川内聡一朗 葛野雅之 今枝なおや
ロージーABENO
【日時】12/10(日)16時オープン16時半スタート
【料金】2,000円(別途オーダー要)
【場所】ロージーABENO
【出演】キムラ亮 田中悟 ボーカルぶん ぱむぷきん 毛玉
総持寺チェンノガット
【日時】12/17(日)※詳細未定
【料金】ノーチャージ(別途2オーダー要) 投げ銭あり
【場所】総持寺チェンノガット
【出演】田中悟 他
瓢箪山MK2
【日時】12/23(土)18時オープン19時スタート
【料金】チャージ800円+1ドリンク(500円〜)
【場所】瓢箪山MK2
【出演】田中悟 チュウ 納ゆきえ 郷原幹樹 アッサンズ・ラブ
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