ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「人と張り合わない」

2014-04-05 15:09:04 | 実例体験観察
小池龍之介さんの「超訳ブッダの言葉」にある章から・・・

「褒めてもらえて、脳内に快感物質がビュンビュン放出されたとしても、

その快感は一瞬で終わる、つかのまの自慰のようなもの。

心の安心感を得るには役立たない。

言い張ることことの成果はしょせん、「いやがられること」と

「褒められて自慰すること」のたった二つだけ。


この法則をわきまえて、人と張り合わないことこそ安らぎと知ったなら、

言い合いなんかしないように。」

(経集896))

・・以上。

人と接しているその時、今、張り合ってるなんて気づかない。

・・こう書けるのは後になってやっと、張り合ってたと気づくから。

後でその時のことを振り返ったとき、なんかくすんだ気分がみつかった。

相手のその時の考え(現れた言葉)を

そんなのおかしいよと否定してた。

だから、その時、聞かれもしないのに自分の考えを言った。

思い出すと恥ずかしい。

もし、相手がその時「あなたの考えの方が正しい」というようなことを言ったなら、

私は生意気な気分になっていただろう。

その本にこういうのもあった。以下。

『生意気さは苦しみを増幅させる』という章。

「生意気さは、君の苦しみを、知らず知らずのうちに増幅させる。

自分の意見を押し通すことに成功してその味をしめてしまうと、

君は以前より一歩ほど、さらに生意気な言い方をするようになるだろう。

このように自分の意見を押し通そうとするなら、

それに失敗するとイライラするうえに、

成功しても生意気な性格に変わってゆくのだから、

ろくなことはない。心が濁ってゆくだけのこと。

この道理を知ったなら、むやみに意見を言い張ることから離れるように。」

(経集830)

・・・経集830というものもブッダその人が書いたものではないし、

この本はそれを読んだ小池さんの目を通して彼が編集したもので、

ブッダの言葉ではないけれど、

最後の「むやみに意見を言い張ることから離れるように」という表現は心にしみるね~

言い張るのはやめなさい、でもなく。

言い張るのはよくないですよ、でもなく。

『離れるように』。


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細胞と人間

2014-04-05 13:30:29 | ひとの幸福
一つの細胞と人間の意識との関係についてもっと考えたい。

この前のNHKの人体ミクロ・・云々の番組で山中教授が、

細胞は人間より凄い・・だったか、そんなことを言っていた。

あの発言はズバリ本当の事だなと思った。

一つの細胞より優れている意識を持つ人間はかなり少ないだろうと思う。

細胞(がん細胞は除いて)と執着のない人間の意識の働きは一緒かなと思う。

出かける予定の日に残念ながら雨が降って来た時に、

あ~雨なんか降らなきゃいいのに・・とその思いをいつまでも持ち続けて、

いやな気持になっているという、そんな働きをするような細胞はないのかと思う。

細胞は意志と戦略を持っていると山中教授が言ってたけど、

雨なら雨で・・と受けいれ、戦略を練るのが細胞だろうと思う。

何故不本意な雨を受け容れるのかといえば、意志があるからかと思う。

共に成長したい、共に在りたい、という意志があるからかなと思う。

その意志のもとに戦略が生れる。

細胞は自然のままでそういう働きができるようになっている。

人間の意識も元々はそういうものだったのだと思うけれど、

この人生や以前の人生での経験による、不自然な人生観や世界観が

作用しているものもあるのかと思う。

細胞のようにはならないものもあるのだろうと思う。

まぁ、そうなるのも当たり前だと思うけど。

人は一人で生きてないから。

そうなったのも皆(全ての経験)の中でなったんだし、

そうじゃなくなるのも皆の中でなっていくのかと思う。

いつの日か一つのシンプルな細胞のようになりたいと思う。



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