コガタブチサンショウウオ散策がひと段落した後、
少し車で走った別の沢でシコクハコネサンショウウオを探しました。
1個体目
シコクハコネサンショウウオ/Onychodactylus kinneburi
シコクハコネは砂礫底の源流付近に生息していて初夏に産卵に集まります。
午後になり小雨の降る中を歩き回り水の湧き出す場所を中心に探し回りました。
小1時間ぐらい沢を歩いてこの辺りが発生場所の上限かなと友人が言いました。
そして、その場所で友人が小さな石をめくるといきなり1匹出てきました。
2個体目
自分も石をめくろうとその付近を見回すと何ともう1匹が普通に陸上を歩いていて思わず声をあげました^^;
小雨と暗さが幸いしてたまたま昼間に陸上を歩いていた感じですが、
一応、自力で1匹見つけられたのでよかったです^^;
シコクハコネサンショウウオ/Onychodactylus kinneburi
分布は四国山地・中国山地西部・岡山県の一部になり中国山地ではハコネと生息域が重なるそうです。
産卵は6月におこない幼生がハッチアウトするのは10月だそうです。
四国では金鉱採掘の際によく見られたのでキンネブリと呼ばれていて、
その関係で学名はOnychodactylus kinneburiと付けられています。
シコクハコネとハコネの違いは
・ハコネが橙色(朱色)に対してシコクハコネは黄色っぽい背中をしていること
・ハコネに比べてシコクハコネのほうが大型であること
・ハコネが胸部に1対の暗色斑紋をもつのに対してシコクハコネは暗色斑紋がないこと
で区別できるそうです。
比較写真
ハコネサンショウウオ/Onychodactylus japonicus(中国地方産)
確かにハコネの背中は橙色でシコクハコネは比べると背中がやや黄色っぽい感じですね。
胸の暗色斑紋は写真がないのでわかりませんがシコクハコネのほうが尾が長いような気もします。
約430万年前にハコネから分化して10万年前の氷河期に一部が四国から中国山地へ分布を広げたとのことです。
また、中国地方のハコネとシコクハコネは今のところ遺伝的交流が認められないとのことです。
幼生いろいろ
シコクハコネサンショウウオ幼生
幼生の特徴は頭が角ばっていることと指先に黒い爪が生えていることです。
成体になるまで3年かかるため水の枯れない沢に生息しています。
幼生は流されるので当たり前ですが源流に近いほど小さく、
下流に行くほど2年目3年目の大きな幼生が見られます。
今回は1年目と2年目の幼生を数個体見つけることができました。
幼生はじっくり探せばそこそこ見つけられる感じです。
卵は7月になれば見ることができるかも知れませんね。
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