四国でのコガタブチサンショウウオの散策ついでにイシヅチサンショウウオにもいくつか出会いました。
イシヅチサンショウウオ/Hynobius hirosei(旧オオダイガハラサンショウウオ四国個体群)
四国一高い山である石鎚山の名を冠する流水性サンショウウオです。
1931年に独立種として記載されましたがその後オオダイガハラサンショウウオと同種(シノニム)とされてきました。
最近になってオオダイガハラとは遺伝的隔離が大きいことがわかり別種として再び独立しました。
青黒い色をしていて大きいもので20cmほどありとても素早く動くので撮影には苦労しました。
生息地は比較的水量の多い枝沢の水の当たる岩の下で複数が固まっているような感じでした。
イシヅチサンショウウオは小型サンショウウオの中ではとても大きい種で体格もよく迫力があります。
可愛いというよりは格好いい系で捕まえるとめちゃ暴れるのでイモリの親分みたいな感じです。
雄の尾がヘラのように平たくなっているのがオオダイ系の特徴です。
単色で個体差が少なく絵的には地味なので一般受けはしない感じですね。
イシヅチサンショウウオ幼生/Hynobius hirosei
3cmぐらいの越冬幼生は探さなくても見えるところに普通にたくさんいました。
コガタブチやシコクハコネに比べると個体数はかなり多いのではと思います。
ちなみに、オオダイガハラ系のサンショウウオは下記の5種に分かれていて、
見た目はどれも同じような感じとのことです。
・オオダイガハラサンショウウオ(紀伊半島個体群)
・イシヅチサンショウウオ(四国個体群)
・アマクササンショウウオ(九州の天草諸島個体群)
・オオスミサンショウウオ(九州の大隅半島個体群)
・ソボサンショウウオ(九州の祖母/傾山系個体群)
おまけショット
青白のサワガニ
サワガニは地域によって赤・茶・黄・青など色素異変があるそうです。
このサワガニは赤色色素のアスタキサンチンをβカロチンから合成する酵素を持っていないため、
このような青白い色合いになっているそうです。
この沢のサワガニは全て青白ばかりでした。
他の沢でもほとんどが青白で稀に茶色がいる感じでした。
フォトチャンネルです。
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