太陽系の温度(その5:海王星、冥王星)
<海王星>: 太陽系の最後の主要な惑星である海王星に移ろう。暗く、冷たく、超音速の風に吹かれるこの巨大な海王星は、太陽の周りを回る8番目の、そして最も遠い惑星である。海王星の平均気温は摂氏マイナス 200 度である。
海王星には、木星とその大赤斑に負けないような、大暗斑とスクーターがある。
この海王星の写真は、1989年8月に、NASAの探査機ボイジャー2号が撮影した2枚のイメージから作成された。探査機が海王星に接近したのはこれが最初であり最後である。このイメージは、ボイジャー2号が監視した三つの特徴を示している。北(上)には大暗斑があり、明るく白い雲が急速に変化している。大暗斑の南側には、ボイジャーの科学者達が「スクーター」と名付けた明るい三角形の地形がある。さらに南には「ダークスポット2」と呼ばれる、明るいコアを持つ特徴がある。
地球の30倍以上太陽から離れている海王星は肉眼では見えない。2011年、海王星は発見以来初めて165年ぶりに太陽の周りを公転した。
以上で、主要な惑星は終わりになる。
<冥王星>: しかし、もう一つ確認しておかなければならない場所がある。海王星の向こうには、大きなハートを持つ小さな世界、矮惑星の冥王星がある。
冥王星の平均表面温度は摂氏マイナス 225 度で、生命を維持するには寒すぎると考えられている。しかし、冥王星の内部は暖かく、奥深くには海があるのではないかと考える人もいる。
太陽からの平均距離は59億キロメートルで、太陽光が冥王星まで移動するのに 5.5 時間かかる。正午に冥王星の表面に立つと、太陽の明るさは地球の 1/900 になる。地球上では、毎日、日没近くに、光が冥王星の真昼と同じ明るさになる瞬間がある。
<ひとこと>: 右側のイメージの大判は下記リンク(原典)からご覧ください。
<出典>: solar system
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