ジュノ、12月30日に木星の火山の衛星イオを間近で見る
NASAのジュノ(Juno)探査機は木星へのフライバイを56回行い、木星の四つの大きな衛星の三つに接近した。
ジュノは、12月30日(火)に、木星の衛星イオ(右図)へのフライバイを行う。太陽系で最も火山の多い世界の表面から約 1,500 キロメートル以内のこの通過によって、ジュノの機器が大量のデータを生成できるようになると期待されている。
ジュノの科学チームの研究者達は、今回のフライバイで得られたデータをこれまでの観測結果と組み合わせることによって、イオの火山がどのように変化するか、イオの活動が木星の磁気圏の荷電粒子の流れとどのように関連しているか、溶岩流がどのくらいの頻度で噴火するか、どのくらいの明るさと高温になるか、溶岩流の形がどのように変化するかを調べる。
2024年2月3日には、イオへの2回目の超接近フライバイが予定されており、ジュノは再び地表から約 1,500 キロメートル内に接近する。
この探査機は、約 11,000 キロメートル~ 100,000 キロメートル超の距離からイオの火山活動を監視しており、この月の北極と南極の初めての視界を提供した。探査機は、木星の氷の衛星ガニメデとエウロパの接近フライバイも行っている。
<ひとこと>: イオ(Io)は、ガリレオがその望遠鏡で発見したガリレオ衛星と呼ばれる木星の四つの衛星の中では比較的小さく、木星に最も近い軌道を周る衛星です。地球の11倍ほどもある巨大な木星の近くにあるイオは、木星の巨大な重力や、磁気の力などによって常に揺さぶられています。このためイオの表面には常に火山が乱立し、噴出する硫黄によってその地表も黄色く見えます。イオは、これまでに、NASAの探査機ガリレオによっても詳しく調査されています。( ホームページ 参照)。
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<出典>: Jet Propulsion Laboratory
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