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12月28日(木): 2023:ヨーロッパ宇宙機関の宇宙の年/お知らせ/ミッション別ページ

2023年12月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2023:ヨーロッパ宇宙機関の宇宙の年

2023年のハイライトは、待望のヨーロッパの木星氷衛星探査機「ジュース」の打上だった。ジュース宇宙船は、4月にアリアン5ロケットで木星へ向かう軌道に乗った。8年間の旅の後、ジュースは巨大なガス惑星と、その三つの大きな海洋衛星、ガニメデ、カリスト、エウロパの観測を開始する。

ユークリッド宇宙望遠鏡は、「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」の謎を解き明かすことを目的として7月に打上げられた。ユークリッドの最初のイメージは11月に公開され、これほど広い空を横切る望遠鏡では見たことのない、かみそりのように鋭い天文画像が明らかになった。 ヨーロッパ宇宙機関のアイオロス風力ミッションは、宇宙で約5年間過ごした後引退した。この先駆的なミッションは、宇宙から風のパターンを観測し、それによって天気予報と気象モデルを改善するという任務を負った。アイオロスのデータとテクノロジーは、将来の天気予報の精度に重要な役割を果たす。7月28日、再突入支援で燃え尽きたが、これは再突入を意図していなかったミッションによる、初めての支援再突入であった。 スペースデブリが深刻化する中、ヨーロッパ宇宙機関は、その解決策を模索している。ヨーロッパ宇宙機関は、商業的および機関的パートナーとともに「ゼロデブリ憲章」を策定し、今年発足した。この憲章に署名することで、世界中の宇宙機関は、地球の軌道環境の持続可能な利用に向けて協力する意思を登録することができる。
今年初頭、メテオサットの第3世代ミッションの最初のミッションである MTG-I1 が最初の画像を送り返した。この衛星は2022年に打ち上げられ、フレキシブルな複合撮像装置と照明撮像装置の二つ器を搭載している。両機器ともに期待以上の効果を見せ、見事なコンビネーション映像が披露された。

地球観測は、地球と、人口全体の安全を守るための鍵である。今日、宇宙からの地震、森林火災、洪水の監視は、すでに救助対応の調整に役立っているが、このデータは、気象変動などの現象をよりよく理解し、 IPCC の気象報告書をサポートするためにも使用できる。

昨年、NASAのダートミッションは、小惑星ディディモスの小さな衛星に衝突し、その進路を変えた。間もなくヨーロッパ宇宙機関のヘラ宇宙船を打上げ、この衝突の余波に関するデータを収集する予定である。ヘラ宇宙船は今年、オランダのテストセンターで統合され、テストを受けた。

今年、第2世代のガリレオ衛星の最初のハードウェアテストも行われたが、さらに重要なことは、ガリレオ高精度サービスが1月に開始されたことである。この新しいサービスは、宇宙からセンチメートル単位の精度を実現し、世界で最も正確な衛星ナビゲーションシステムとしてのガリレオの評判をさらに確固たるものにした。

<ひとこと>: リンク先には複数の記事があります。該当する記事を探してください。イメージのリンク先は要約版です。

<出典>: 2023: ESA's year in space

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<お知らせ>: 新年は1月1日~5日の間休載します。

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<ミッション別ページ>

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