
寺山 「遺構」 鉛筆
どうも幸介です。本日は大人クラスより寺山さんの作品をご紹介いたします。まずはご本人のコメント(っていうかプレゼンテーション?)からどうぞ↓
この絵を描こうと思ったいきさつから。
旅先で時間を持て余していた際、余りあても無く
地元の路線バスに乗りました。
何処かでタイミング良く降りればいいやと思ったものの、
完全にタイミングを逃し、車内の人数もまばらになってきて、
(車内前方の運賃表示の値段も跳ね上がってきて、)
どこで降りようか不安を感じてきました。
とりあえず終点まで行ってしまうかと心の整理をしていたそんな折、
偶然車窓に興味惹かれるものが飛び込んできました。
慌てて次のバス停で降り、歩いてその場所まで引き返していきました。
その風景や偶然の発見にかなりの感動だったのですが、
周りは余り人も見当たらないような場所で、
一人静かに写真を撮ってきました。。
という状況で撮った写真を基にして描いた絵です。
そのときの感動を表現しようと描き始めたハズなのですが、
描けば描くほどいつものように別の方向に力が向いてしまいました・・・。
この遺構が何であるかはここでは書きませんが、
絵に描いてあるものから連想して頂けると幸いです。
(連想させるものを描いてみては?
というのは先生方の良きアドバイスでした!
ありがとうございました!)
以上コメント…もとい寺山さんのプレゼンテーションでした。もはや僕が本日のブログを書くまでもないぐらいの文章をいただきましたが、皆様、寺山さんがこの絵に込めたモノを感じ取っていただけましたでしょうか。今回の作品、モチーフのご自分で撮った写真の風景自体がすでに不思議な雰囲気を醸し出していましたが、描き込むにつれてどんどん空気が濃くなっていった感じがありますね。新聞小説の挿絵のような世界を感じます。絵一枚で小説の文章の世界を表現するんだけれども、決して簡潔では無い感じのアレです。その「簡潔じゃない」ところが良いんですよね。
もはや今回の作品にあれやこれや言うのはナンセンスかもしれません。皆様も是非、旅先で撮った写真や風景から物語を作るつもりで絵を描いてみる、なんていうのはいかがでしょうか。講師陣のブログを助けるつもりで、作品&長文コメント待ってます!!
田中幸介