
庄司です。たまに国立天文台のニュースを見てるんですが、最近天の川の中心に見つかった分子雲(どんなものやら?)の名前が『ぶたのしっぽ』だそうで…かわいい!螺旋状の形からの名付けとのことですが、平仮名だと絵本や童謡のタイトルのようです。難しげな記事の中に度々浮かぶ『ぶたのしっぽ』の文字のミスマッチなほのぼの感…たまらない><でもイメージ図は結構ごっついしっぽでした。
さて!今回は水曜午前大人クラスより佐藤さんの油絵をご紹介。
このところ日本画をかなりじっくりと描かれて、細かいのは苦手だわ~とおっしゃっていたのですが…。
この作品はすごいですよっ!佐藤さんはいつも途中でさっと切り上げてお帰りになるのですが、それを考えると…何時間でしょう?5時間はかかってないかもしれません。ちょっぱやの完成です!
10号の油絵でこのスピードはすごいです。バッと描いてバッと切り上げる!これはパワーと思い切りが必要です。完成した今週は特に、描きたいものとの波長がぴったり合って勢いに乗っていらっしゃいましたね!夕焼けに浮かぶ建物と広がる海と…。あまり描き込みすぎてしまうとむしろ、この伸びやかさが失われてしまうと思います。
特に感動したのは空の夕陽。佐藤さんが太い筆でスーッとひいていく後に表れてくる赤が美しい!ちょうど通りがかった時に赤をひいていらしたのですが、おおーっ!と感嘆してしまいました。一筆に気持ちがこもっていて、でもあくまで自然にしなやかに表れるところ、佐藤さんのお人柄を感じさせられます。
私は大胆なのが好き!とおっしゃっていますが、その良さがここぞとばかりに溢れ出していると感じます!!海の力強さと空の柔らかさ、浮かび上がる風景はずっと見ていても飽きないです。
今回のキャンバスはM10号。MはマリーンのMで、海景にぴったりの規格です。この作品も広がりが感じられる、美しい作品に仕上がりました。大きめのキャンバスは腕も思いっきり動かせますから、とても楽しいですよ。ちょっと大変そうだなぁ…と迷っている方も是非挑戦して頂きたいです。
さらに佐藤さんには、ナイフだけで描く油絵も楽しいですから、ぜひやりましょうよっ!とおすすめ中…。ビシッバシッと格好良く決まりそうで、絶対素敵な作品になりますよ!