
『アルミ缶キャンドルスタンド&銅のオブジェ』
テーマ ~金属の性質を知り可能性を探る~
土曜日を担当しています岩田です。今日のブログは生徒さんの作品紹介ではなく、2月の小学生のカリキュラムで作る金属を素材とした作品についてお話させて頂きます。
今回使用した素材は、アルミ缶と銅の板です。キャンドルスタンドは、私が作ったものではありませんがこれを見た時、キャンドルを灯していない状態でも形が綺麗だと感じたのですがキャンドルを灯すことで加工した装飾の部分が台上にとても繊細な影となって投影されるので大変美しいです。しかもアルミ自体が薄いの加工が容易です。
もう1つのオブジェの方は私が作ったのですがラジオペンチを使って銅板を波状の形に折り曲げたものを2つ作りそれを自分が絶妙と思われるバランスで接着して台座に立てました。アルミ缶と比べると素材の銅板が厚いので多少、力が必用かもしれませんがペンチや金切りばさみで工夫して卓上に置けるミニチュアオブジェを作ってみて下さい。
工芸や彫刻でも金属という素材は頻繁に目にします。特に銅はガスバーナーでなますことでとても軟らかくなるので金槌などで打ち出して比較的簡単に立体物を作ることが可能です。(今回はなましませんが)
又、金属同士を溶接やロウ付けなどでくっつけていくことができます。更に専門的になっていくと、金属の表面にお歯黒を塗って火で炙って茶色い色を付けたり、薬品で銅の表面に緑青を吹かせたり表現としても多義に渡ります。
今回は「金属の性質を知り可能性を探る」というかなり大人な感じのテーマ設定ですのでみんな金属という素材を通して自己の表現をストイックに追求し、自分独自の世界を作品として展開していって下さい。
南澤先生は、芸大の工芸科で彫金を専攻し、ご自身で金属加工をしていたのでこういった事に大変造詣が深いです。
興味があれば色々と聞いてみるのも良いと思います!