モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

家紋はミニマル

2014-03-10 02:26:00 | 小学生 工作
20140310
木曜クラス カシュー漆塗料/家紋桐箱

どうも幸介です!毎週アトリエに立ち籠める特殊な塗料の香り。もう皆様ご存じだとは思いますが、小学生クラスの課題の「漆っぽい塗料」を使った工作が完成いたしました!!

今回の課題は小さな桐の箱にカシュー漆塗料で着彩し、各々が持ち寄った各家庭の家紋をあしらって箱を完成させるというものです。家紋以外にも、緑色のラインを側面に絶妙に配置し、さらに家紋にはワンポイントで金粉もあしらいました。

家紋というピクトグラムのように簡略化されたミニマルなデザインを扱い、色彩も無駄を排したモダンな課題。アトリエで騒ぎ、僕の腹部や股間めがけてパンチキックを繰り出してくる彼らとは対局にあると言っても過言ではない制作でしたが、いざ完成してみると、小学生達の思い切りの良さがシンプルさと上手く噛み合って素敵な作品が完成しました。家紋の位置や側面の緑のラインの配置に、逐一「なんでその場所なの?意図は?格好いいと思うかい?1mm単位でこだわってよ。ってかダサくない?」と、ここぞとばかりにデザインのプロのような顔でボツを出しまくった甲斐があったのでしょうか。バンバン切り捨てられ、次から次へと案を出し続けるのもデザインの醍醐味ですよね!

この「漆強化月間」は、きっと「デザイン強化月間」でもあるんだな、と勝手に決めつけて小学生クラスにとどまらず学生クラスも多少ストイックに教えることにしております。遠足を目前に控え、僕の好感度がダダ下がりしないか少々心配でもありますが、デザインとなると相手が小中学生だろうが妥協してやれないんだからね!と、心に堅く誓ったのでありました!

田中幸介

コメント
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