年末と言えば版画!のイメージは、年賀状からでしょうか?
小学校でも高学年は軒並み木版画を彫らされて(変な日本語?)いるそうで、「学校でも彫刻刀、アトリエでも彫刻刀。手を切る可能性がダブルで毎日がデンジャラス!しかもうっかり学校に置いて帰って来ると、ノリ先生が鬼のような顔で『なんで彫刻刀忘れるんじゃあー!今日なにするつもりでアトリエ来とんじゃー!』ってスゲー怖いし。もう色んな意味でドキドキだよ!」との愚痴が聞こえてきます。なんだか先週の続きのようなブログになってきてしまいましたね。
暴言教師っぷりはさておき、一版多色刷りのモチーフは来年の干支『酉年』にちなんで、若冲の画集から好きな鳥(鶏・鶴・鳳凰)を選び模写をしてもらいました。イキイキとした動きのある表情、細かいウロコ状の羽、色彩豊かな色味に、子ども達も食い付きがイイ!興味を惹かれる部分も違うので、同じニワトリを選んだ子でも、こんなに異なる表現↓になりました!
一版多色刷りの魅力は、何と言っても色彩の面白さ。今回は和紙にマットな黒を染み込ませて作った版画用紙を使ったので、なおのこと発色が美しいですね!
・色が乾かぬ内に全ての面を塗らなければならない
・絵の具は薄くてもベッタリでもダメ
・できるだけ混色をし、複雑な色味にする
と注意する事も作業工程も盛りだくさんでありながら、時間勝負の慌ただしい作業でしたが、見事なクオリティで仕上がりつつあります。まだまたこれから出来上がっていきますので、どうぞお楽しみにしていて下さい! オバラ