水曜小学生クラス担当の旭です。本日は11月の小学生水彩画の完成ご報告です。
今回の水彩画はお手本を見ながら鉛筆で下書きをし、水彩絵の具で色をつけて行きます。課題は2枚ありました。
・1枚目は下段の通り、1本の木を水彩絵の具で描いてみようというもの。
・2枚目は上段の作品、湖のある公園の風景の水彩画の模写をするもの。
ふたつとも段階を踏むドリル形式になっており、どちらともメインテーマは木でした。2枚も完成させるなんて大変でしたね。皆さんお疲れ様でした!
さて、お手本の水彩画を真似て描くということは、見るものがお手本だけで、実物でもなければ写真でもない、ということ。やはり実物で描くとうまくいくことが多いのですが、絵を見て真似るのは、中々どうして……。完成像が思っていたのと違う、となる事ばかり。
難しいと感じる生徒さんも多かったのではないでしょうか?
模写は、限界まで元の絵のコピーを作り出す作業です。しかし人間の手は完全ではないので、元の絵をそのまま作り出すことは不可能です。そんな中、模写をしても滲み出る手のクセ、微妙な色合いの違い、それらが個性であり、味であり、魅力につながるのでは、と私は考えています。
写真を見ていただいても分かりますように、同じ題材ですが、こだわったところ、色の置き方などが一枚一枚異なり、「自分の絵」として完成しています。
子どもの頃は漫画やアニメを際限なく描き写していたのに、さぁ模写をするぞ、と思うと筆が思ったより進まない、やる気が出ない、なんてことが私には多々あります。でも自分の絵ではない絵を真似ることで、自分の個性、持ち味を再発見できる。模写は上達、自己理解の一手だと思います。
忙しさを理由にこじつけて手癖で描きがちな最近の自分への叱咤激励も込めて、完成報告でした。
※月曜~木曜の全小学生クラスが定員の為、新規の生徒さんのご入会をお断り(キャンセル待ち)させて頂いておりましたが、来年1月より、火曜クラス-2名・木曜クラス-1名の空きが出ます。
無料体験も再募集始めましたので、ご興味ある方はお問合せ下さい。