モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

描くことを楽しんで

2019-12-28 23:00:04 | スタッフ講師


岩田ー大人・学生クラス担当

・アトリエには何年前から来ていますか?
  ミオスに通い始めたのは、ちょうど9年前の12月だと思います。

・アトリエのどんなところが気に入っていますか?
  自由に画材を選び、自由な視点で皆さんが作品を作られている点はとても良いところだと思います。そうした生徒さん達に対してこちらも、楽しく指導をさせて頂いています。
又、時には手狭に感じるスペースですが、さして広くない分、気持ちも散漫にならずに指導ができるのです。

・逆に変えたいことは?
  アトリエにあるモチーフに関してですが、あまり描かないものは廃棄して逆に目新しいものに変えるなど、モチーフ棚の新陳代謝が必要ではないでしょうか。
長年通われている方にとっては、繰り返し同じものを描くことも多く、あまり変わり映えしないという感想もお持ちの方もいるように思います。又、敷布に関しても汚れている布や使えなさそうな布は廃棄し、新しい布に変えることが必要。新年にやるぞ!

・思い出に残るエピソード
  アトリエに入って最初の年に交流センターでの展覧会があり、その中で作品の講評会を任されました。最初ではあったのですが皆さんが熱心に耳を傾けてくださったことはとても印象的な出来事でした。
私はそれまでは、予備校で受験生の作品を指導、講評をしていた為に、受験とは違うベクトルで描かれた皆さんの作品を目の前にし、初めは何を話そうかと戸惑いもありましたが、逆にそうしたルールに縛られない発想と視点から生み出される作品に心惹かれました。
これからも展覧会の際には、講評会を設けていきたいと考えていますので、今後とも私の話に少し耳をお貸し頂けたら幸いです。

・今は慣れたけど、最初戸惑った(驚いた)ことは?
  アトリエに入った当初は、事務的な面で細かいことで覚えねばならぬことが多く感じました。物覚えが悪い私、正直今でもそうした事柄に対して慣れたということはなく、いつも聞きながら、確認しながらの連続。
とは言え、小原先生も私にはその辺りは期待していないので、いつも指導に集中できる環境を作って貰っています。お金の計算や数字に関わることはもう懲り懲り。

・教える上で、気を付けている(もしくは意識している)事は?
  各々の方で持っている特質、好みといったパーソナリティも全く違います。又、皆さんの道具の扱い方などをつぶさに見ていると、「この人にはこうした方法が適しているな」とか「こちらの道具の方が使い易いのではないか」といったことも感じ取られてきます。
私の場合、気を付けていることが一貫して根底にあるというよりも、一人一人と対峙する中でお伝えすることも全く違ってくると考えて頂くのが良いかと思います。
そして、描くことを心から楽しんで貰いたいと折に触れお伝えしています。

・未来の夢は?
  正直今が精一杯で、ご依頼された仕事に全力で取り組んでいくのみです。
漆を扱う仕事は、比較的大きい展覧会の出品から小さいものの直しまで多岐に渡りますが、創意工夫を重ね、そうした日本文化を後世に伝えていくことはとても重要なことと考えます。

・これからのアトリエをどうしたいですか?
  これからも皆さんが「通うのが楽しい」アトリエを標榜していきたいのですが、講師をしている私自身が通っていて楽しいアトリエであることが何よりも大切なのです。
そして同時に、通われている生徒さんたちがどういう絵を目指しているのか、そしてその理想に向けて如何にこちらがバックアップできるかということも考えていきます。
その為には、私達講師側も様々な事柄を見聞きし見識を高める、技術を磨くといったことを積み重ねていくことは重要なことです。

・子供達・保護者様~大人クラスの生徒さんまで宛のフリーメッセージ
先述しましたが、とにかく描くことを楽しんで貰いたいのです。
そうした意味では、出来るだけ辛い道は通って欲しくはない反面、続けていると時には超えねばならぬ山や谷が必ずあります。しかし、そんな時も自分を騙しながら、正面から受け止めながらを繰り返すことで、深刻に受け止め過ぎずとも知らぬ間にちょっと高みに立った所から過去の自分を微笑ましく見ていることでしょう。特に若い方々には絵を描くことを通して、そんな経験を人生にもシンクロさせてみて欲しいと考えています。
皆さんの作品をこれからも楽しみにしています。

コメント
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