河内 油彩
もう師走、岩田です。
お互いの顔を近づけ寄り添うライオンを描いたこの絵は、土曜午前クラスに在籍の河内さんの作品です。
オスが愛しむように、顔を近づけている表情がとても良いですね。そうすることで出来たシワなども見逃さず描いてます。又、それを受け入れているメスのライオンの静かな佇まいも素敵です。
背景を暗めに設定し、手前のライオンにスポットが当たるよう演出されており、そうした意味でもライオンの毛並みの色が映えて見えますね。
特に顔には下色として、ピンクなどの鮮やかな色を大胆に使っている為、似たように見える毛並みも決して単純ではなく、実際にこの絵を見てみると、下から透けている色と相まってとても良い効果を生んでいるのです。
又、オスのタテガミも筆致を活かしてザっと描いた部分と一本一本面相を使って繊細に描かれた部分があり、そのボリューム感や質感を上手く捉えています。
今回はモチーフとしても、決して簡単なものでは無かったと思いますが、今までの経験を元にしっかり描き上げました!