謙太 6年 / 和奏 5年 / 聡介 2年
サヤカです。10月の終わりが見えてきて、時の流れの速さに震えています…さて!今日は約4ヶ月も掛けて完成(本来2ヶ月で完成予定)した小学生の油絵を紹介します。
謙太ーさすが六年生といった完成度ですね!油絵の題材として愛犬を選んでいる子はたくさんいましたが、脚の形や顔の形に苦戦している子が多かったように感じます。謙太の描いた犬は特に黒色の毛並みということで、きちんと犬の骨格を理解して、光を捉えないと曖昧な形になってしまいがちなのですが、謙太の作品は正確で自然な陰影を描けています。また、床板や窓の外側の色が単調にならずに何色も重ねることにより、深みが増しました。お昼の暖かな日差しが部屋に差し込み、ワンちゃんの隣でお昼寝したくなるようなゆったりとした空気が感じられますね!
和奏ー家族旅行でカヌーに挑戦した時の写真を題材に選びました。思い通りの方向に進まないのか、体力を使い疲れてきたのか、二人とも少し浮かない表情が面白いですね。そんな気持ちのこもった表情以外の、どの部分も丁寧に着色していったことが伝わってくる完成度です。和奏とお父さんの洋服が白と黒ですが、それぞれの陰影の付け方を変えているのがさすがです!白い服にはグレーや水色で影を描き、黒い服には黄色味のグレーで光を描いています。水面や茂みの色にも変化をつけ、遠近感がしっかり再現できています。和奏や家族の方にとってこの絵を見るだけで、旅行の思い出が蘇ってくるような、見た人にはその情景を想像させるような作品に仕上がりました。
聡介ー二年生とは思えない細かく丁寧に描かれた作品です。最後まで投げやりにならず、メロンの網目模様を潰さないように一つ一つ塗っていくという大変な作業を頑張りました。切り分けられたメロンの赤肉の配色も、思わず食べたくなるようなジューシーさが再現されている絶妙な配色で素晴らしい!背景を対照的な青色にすることで、メロンの赤肉やメロンの背後に置かれた赤い花がとても映えています。また、緻密に描かれた手前のひと玉のメロンに比べて、半玉のメロンをざっくりと描くことで奥行きを感じます。度々「疲れた〜」と口にしていた聡介でしたが、長い間しっかり向き合ったことが伝わってくる作品に完成しました!
七月ごろから油絵のカリキュラムがスタートし、「このままじゃ、10月ラストのハロウィンイベントに参加できないのでは?」の心配もありましたが、ギリギリ完成しました。足掛け4ヶ月!小学生とは思えない長期制作に、本人たちも少々ぐったりしていましたが、この完成度で最後はにっこり満足気でした。