モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

架空の生き物だけど...

2023-12-07 23:29:04 | 小学生 絵画

マユカです!本日はナツメ先生に引き続き、小学生クラスの掛軸や絵馬...で描いた墨絵についてお話していきたいと思います!
掛軸という縦長の媒体を使うことで、龍の身体の長さや大きさを余すことなく表現することが出来るようになりました。大きい紙だからこそ大きくのびのびと描くことが出来、迫力満点な作品になったなぁと感じます。

さて、まず墨絵の説明を軽くしますが、これは墨液と水のみを使って、筆で描いていきます。昨日のブログでも書いてありましたが一発書きです!習字と一緒ですね。
墨液で龍の全身や装飾を描いた後は、墨液を大分水で薄めた薄墨で、影だったり、たてがみの色だったり、鱗だったり...とグレーを乗せていきます。ここで背景も薄墨で描いてあげれば、メインの龍を邪魔せずに画面を豪華にすることが出来ます。この2種類のインクを使い分けることで、白と黒のみの世界に深みが出ますね!

また、これから龍を描きたい!という方に、龍の絵を描く上で、意識すると見栄えが良くなるポイントがあります。
それは首と胴体の太さなのですが、龍は架空の生き物なので明確な正解がありません。そこで参考にしてほしいのが蛇です。
大体頭と同じ幅の首、しっぽに向けて緩やかにすぼんでいく身体、そして頭に対する全長の長さ!龍はやはり迫力のある顔が魅力的であるため、描きたい気持ちが先行した結果、どうしても頭でっかちになってしまいがちです。
バランスのいい龍を描くためのポイントは体です、是非試してみてくださいね

ちなみに蛇を見るのが苦手...という方は、代用品としてロープやホースなどの細長く、切り口の丸いものがあれば、参考資料に使えます

さて、かなり難しい題材だったでしょうに、子供たちは楽しそうに描いてくれました。いきいきとした龍たちは並んでも、一個一個を見ても力作揃いでとてもカッコいい!いまにも動き始めてしまいそうなほどの力強さを感じます。是非たくさんの人に自慢してほしいので、年賀状にのせて親戚の方やお友達に送ってみてもいいですね!

コメント
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