岡崎 油彩
岩田です。今回は岡崎さんの作品をご紹介します。
常に創造力を駆使し、独自の世界を描き上げる岡崎さん。今回は、自分の頭の中で作り上げた空間を思い浮かべ、作品にしました。
広大な自然の中、岩場を掘削したエリアに作られたような都市。
未来のスマートシティを描いているのでしょうか。手前には高層ビル群があり、その奥には、幾つもの畑が広がっています。背丈が同じながら、ビル一つ一つのデザインが全て異なっていて、描いていてとても楽しかったであろうことが想像できます。
作者自身がどのビルに住もうかなといった想定をもしているのかもしれませんが、実際に作り出せない事物をビジュアル的にでも、こうして具現化できてしまうところが絵画の素晴らしいところです。
夕日を受けて逆光になっている設定や空間的な描き方にも、まだ課題が残っているとはいえ、作者のように、これを描きたい!といった痛烈な思いがあることが先ずは何よりも大切。次にそうしたイメージを最後まで持ち切れるかどうかがカギになってくるでしょう。
こちらの絵も、途中の紆余曲折がありながら、やっぱり最初に思い描いていたイメージに近い絵が描けた感があります。
岡崎さんには、是非何度も同じようなテーマで作品を作っていって欲しいと思います。
こちらの絵も上手くいったところ、いかなかったところが必ずあるでしょう。そうした課題を克服すべく、次はもっと自分で思い描いたものをリアルに、というサイクルを作って欲しいのです。
ちなみに、この作品のタイトルは「乾杯」だそうです。
絵と全く関連性が無いと思ったら、「自分の描いた絵を見ながら飲むビールが美味いなーって絵を描きたかったんです。」とのこと。
タイトル含め、岡崎さんは本当に独自の世界を持った方だと感じます!