モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

失敗は次作の肥やしとなる

2024-12-30 10:09:18 | スタッフ講師

東京藝術大学日本画科一年生のサトルです。僕は毎年恒例、祖父母の家で親戚一同集まり新年を迎えます。しかし浪人中は試験が目前に迫り、帰省中もなかなか心が休まらず、早く家に帰って勉強や絵の練習をしたいと感じていました。きっと受験生の皆さんも同じ心境でしょう。とは言え年末年始が終わると試験まで全く休みがありません。四浪した僕からの助言、「休める時にしっかり休みましょう!」それが受験生に求められるパワフルで情熱的な絵を描く秘訣です。

大学では日本画制作の課題が出され、大体月に一枚制作しています。大学の課題で絵を描くというのは自分で想像していたより難しく、ただ楽しいだけではありませんでした。時には自分の描きたくないモチーフを描かないといけない時があります。自分の好きなモチーフを描くときはスムーズに進み、締め切りより大分早く仕上がります。半面、描きたくないモチーフの時は遅々として進まず、締め切りギリギリでも上手くいかない事が大半です。しかし年末の課題が終わり一年を振り返ってみると、自分が描きたくない物を長時間かけて無理やり描いた時が一番成長していたなと感じます。皆さんも絵を描いていてあまり上手くいかない作品や、描いていて楽しくない作品があると思います。しかしそういった作品ほど新しい発見があったり、なんとか良い作品にしようともがくことで自分の技術が成長しているはずです。手こずった作品は決して失敗では無く、未来に描く沢山の作品の糧となることでしょう。是非今年一年描いた作品を振り返り、苦労したところを思い浮かべながら、「来年はこんな作品に取り組みたいな」希望、「今までチャレンジしなかったモチーフにトライしよう」挑戦、「受験生と同じ課題を同じ時間内で完成させてみよう」勇気(ちょっと違うかな?)と、お正月に考えてみてください。

高校生の時に小学生クラスのアシスタントをやらせてもらい、受験で一度離れましたが今年から再びミオスに来て、社会人の生徒さんと接することで沢山のことを学べたこと、有難く思っております。僕もまだまだ美術を学び始めたばかりなので、来年からもたくさん日本画を描いて多岐にわたる勉強をして、少しでも多くのことを皆様に伝えられる様に頑張ります!来年もよろしくお願いします。


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