大学が春休みなので、最近色んなクラスに出没している一平です。
大竹先生、岩田先生、田中先生に続き高校受験の中学生の作品を紹介したいと思います!今回は春から弥栄高校美術科に通う真彩のデッサンです。
「3つの題材を自由に構成し、60分でデッサンせよ」という試験でした。
真彩は以前から小原先生に「優しさが足りないんだよ!!もっと優しさをくれ!」とデッサンに対して(性格かも?)よく怒られていましたが、入試直前に「私、柔らかいもの描くの苦手だから毛糸ある?貸して!」と自らモチーフを選び3枚立て続けに描きましたが、なんと今年の弥栄高校のモチーフは毛糸!!当たった!!(毛糸の作品はこちら)
しかしそのせいか「合格再現作品を描いて」と頼んでも「もう飽きた。描きたくない」と若干キレられながら断られてしまいました。(笑)
なので今回は彼女の今までのデッサンを見ていきましょう。
中学生3年生が描いたとは思えないデッサンが並んでいますね。そして小原先生にたくさん怒られたからかトイレットペーパーや布など柔らかいものと、金属やガラスなど硬いものの質感の差がしっかりと描写されています。構成も妙な余白が出来ないようにきちんと考えられていて、画面全体に違和感なく置かれています。このデッサンが高校生のデッサンの中にあっても全く見劣りしないでしょう。そして技術はもちろんのこと、彼女はこの半年間でなんと、辞書ほどの分厚さになるくらいデッサンを描いてきたのです。そしてどの絵を見ても1枚も描くことに対しての疲れや手抜きを感じさせる事なくそれぞれから気迫が伝わってきます。
僕はその枚数をこなし身についた技術力、集中力、そして根性こそが真彩が獲得出来た合格の先にある、もっと大きい価値のあるものだと思っています。「合格はゴールじゃなくて、スタートだよ」とノリ先生や幸介先生は僕に教えてくれました。真彩には目の前の合格に満足せず、「上手くなりたい!」という欲望を失くさないで、これからの制作のエネルギーにしてもらいたいです!