
こんにちは。幸介です。
高校生3人娘の最後をしめくくる、由衣香の牛コツのデッサンが完成いたしました。
3人それぞれのデッサンを見て、「そういえば自分も、質感とか立体感で高校のとき怒られたなぁー」などと思っていました。
・愛美はモチーフの中にある出来事の多さ、情報量の多さ。
・千織は、そこにモチーフがあるという説得力、立体感。
それぞれ彼女たちのいいところが出たデッサンとなりました。
さて、由衣香はどうでしょうか。
立体感や細部まで見つめて描ききることでは、今回のデッサンは他の2人の方が上かもしれません。
しかし、由衣香のデッサンは「テクスチャー」という面で2人よりも上手く表現できています。
今回の中で、「牛骨」の骨らしさは彼女が一番再現できましたね。画面全体にくまなく手数を入れた結果です。
しかし、「テクスチャーを再現できる」というのは良いところでもあるのですが、逆に満遍なく描きすぎてモチーフの立体感や、絵としてのドラマチックさが減ってしまっているように思えます。これが今後難しい課題になってきそうですね。
今回3人で一緒のモチーフを描いたことで、お互いの技術の発展・自分の課題の発見につながり、とても良かったのではないでしょうか。そして高校1年の3人がここまで描けることに驚かされました。
自分ひとりでの製作に行き詰ったら、みなさん同じクラスの生徒さんと同じモチーフを描いてリフレッシュするのもいいかもしれませんね。
なにはともあれ3人ともよく頑張った!
幸介

きっと気に入るだろうなとは思っていましたが、ハマりましたねぇ。なにしろ人間がすばらしかったです!貧困に喘いでいても、人の物は絶対に取りません。ぼったくることはあっても(これはぼーっとしている方も悪いしね)、騙したり無理やり出させることはしない。日本人は我関せずという人がほとんどですが、インド人は常に他人を受け入れています。すれ違った人もみんな友達のようだし、隣の席の人の新聞なども勝手に読んでおしゃべりしています。何かちょっとキョロキョロしてたらとたんに人だかりで「何困ってる?」「手伝うよ!」と聞いてしまうくらい人が大好き。あったかい人たちです。
そうそうガンジス川で沐浴三昧してきました。でも釈迦が悟りを拓いた菩提樹の樹の下で半日瞑想していたら、翌日知恵熱で36時間ダウン。バカは考えすぎちゃいかんと悟りました。
旅行記(漫画)をお土産にしてあります。続きはそちらでお楽しみ下さい。お休みをありがとうございました!

印象派モネの色彩はなぜ美しいと感じるのでしょう?
それはモチーフを色としてではなく、光りのかたまり(集まり)として捉えているからだと思います。
日本人が特に印象派を好むのはなぜでしょう?
ものを輪郭線(ものとまわりの境目)で捉える(実際にはそんな線など存在しないのに)ことしかできない日本人が、憧れと尊敬と畏怖と新鮮な感動を受けるからではないでしょうか。
そんな印象派に深く感銘を受けている喜多村さんは、最近モネの模写にこだわっています。モネの目になるのは簡単ではありませんが、にごらせない色の重ね方を勉強中です。頭で考えず、きれいだと思う色だけをチョイスすることがこんなにも難しいなんて、なんだか不思議ですね。 オバラ

茜ちゃんは、いつもパレットに3mmくらいしか絵の具を出しません。しかも、3色くらいしか出しません。
「そんなんでいい色できないよ。絵の具はあまるくらい出して、使わないと思っている色も出しておくと、奥が深い色味が出せるんだから。」と言うと、4mmくらい出してくれます。色も1色くらい増やしてくれます。地球にやさしく、自分に厳しい少女なのです。
そんな訳で、この作品もここまで色がのるのに半年掛かりました。コツコツという言葉がこれほど似合う人を他に知りません。川向こうの教会を描いたのですが、まるで天空に浮いているよう!この作品から小説が生まれそう!ああ、完成が見られてよかった! オバラ

なんとこの絵、2月から描いていました!ポロリと静かに面白いことを言いますが、休まず時間通りに登校し、真面目に描き重ねていく人です。こんなにしっかり密度を上げて制作しているので、もう途中からなんのコメントもアドバイスもなくなり、私は世間話しかしていなかったような・・・。この根性は男性ならではな気がします。(私が飽きっぽいだけか)色鉛筆の筆圧を弱くし、何色も重ねる書き方は毛利君ならではの個性です。奥行きを感じさせる色合いですね!
以下ご本人から
苦労した点を挙げればキリがありませんが、強いて挙げると 木と屋根。
この↑外し方、題名『俺の~(シリーズになってます)』のこだわり、惹かれますね♪ オバラ

田中幸介 ペーパークラフト
「ハロウィーンナイト」
こんばんわ。前回のブログでも恐竜のペーパークラフトでしたが、今回も小学生クラスの椅子が出来上がってないため、僕のペーパークラフトで失礼します。
というよりも最近、子供にワークショップで教える為に試行錯誤してペーパークラフトを作っているのですが、これが意外と楽しいのです。そして得意なんです。
もともと絵を描くのと同じくらい立体の制作も好きなんですが、金属や鉱物を加工する技術は持っていません。しかし紙なら、切ったり貼ったりも簡単だし、着彩も持ってる画材で間に合うし…出来そうだなぁと、色々な絵本などから見よう見まねで始めてみたペーパークラフトです。最近は「イラストじゃなくてこっちの路線もアリだな」なんて思っております。
このカボチャは余った色紙で急遽ハロウィンワークショップ用に作ったんですが、いかがでしょうか。画像では分かりにくいんですが、多少立体感もあります。
いつも平面作品ばっかり作っているので、たまに立体をつくると楽しく制作できます。小学生クラスが何故「毎月平面と立体を交互にやる」のか、そのカリキュラムの意味を、身をもって感じております。
新しい画材・ジャンルで制作する事は、ただのリフレッシュでは無いんですね。小学生クラスで、油絵を一年ぶりに描いたのに凄く上手くなってる子がいましたが、なぜ彼が練習もしていないのに上手くなったのか分かった気がしました。
きっと僕も、ペーパークラフトをあと数個作り終えたころには、絵が飛躍的に上手くなっている事でしょう……
以上、幸介でした!!