3月11日、震災当日。
初めて経験する、強い揺れだった。
とうとう、宮城県沖地震が来たんだな、と思った。
確かに、皿は落ちて割れ、本棚が倒れた。仏壇も、倒れた。
しかし、テレビや洋服ダンス、無事なものがほとんどだった。
少ない情報だったが、どうやら倒壊した家や火災も起きてないらしい。
団地近くの橋も、陥没はしたものの、落ちはしなかった。
前の宮城県沖地震のときは、塀が倒れ、家の中のものもあらゆる物は倒れ落ち、無事なものは何一つなく、足の踏み場もなかった、と聞いていた。
ビルでさえ、傾いたという。
私は、前の地震よりは揺れが小さかったんだな、と胸をなでおろした。
よもや、千年に一度の大地震だなどと、思いもしなかった。
翌日は、新聞が来なかった。
電波も届かなくなり、ナムリソタのワンセグも使えない。
ラジオが使えることにも気づかず、情報は一切途絶えた。(もちろん、停電中。)
時々来る余震におびえながらも、片付けや水汲みに忙しかった。
二日目、一日遅れで新聞が来た。(13日に12日の新聞が来た)
大きな津波で、被害者が増えているのが気になった。
三日目、14日また前日の新聞が来た。
原発が爆発している写真が、大きく一面に載っていたように思う。(次の日に来た新聞かもしれない。)
原発?と何かぴんと来なかった。
こっちは、地震の被害のことが知りたいのに…。
その後、テレビやラジオ新聞で情報が入ってくるに従い、マグニチュード9という大地震だったことや、津波の被害の大きさ、原発事故の深刻さが分かってきた。
未曾有の大災害だったんだ。怪我もしなかっただけでも幸いだと思った。
でも、どこか腑に落ちないところがあった。
阪神淡路大震災のときは、確か高速道路が倒れ、火災が起き、ビルも倒壊したのではなかったか?
岩手宮城内陸地震のときは、山が崩れ、橋が落ちたと聞く。
本当に、観測史上世界で4番目の大地震だったのか?
昨日、広瀬隆氏の「終焉に向かう原子力」の動画を見て、このなぞが解けた。
私たちは、騙されていたのだ。
原発事故の甚大さを見て、「想定外」だったというために、勝手にマグニチュードの物差しを変えていたのだ。
同じ「マグニチュード」という言葉だから、騙されたのだ。
今まで使っていたのは、「気象庁マグニチュード」と呼ばれる物差しで、これだとどんなに大きな地震でもせいぜい8.3か8.4どまり。
それを、学者しか使わない「モーメント・マグニチュード」と呼ばれる別の物差しを使って9.0と説明もなしに発表した。
しかも、8.4→8.8→9.0と引き上げている。これは、政治的意図が影響していると推測される。(四川大地震でも、被害が広がるにしたがって、中国政府は数字を引き上げている。)
そうか、そうだったのか。やっぱり…。
津波の被害の大きさに、その悲惨さに目くらましされていた。
原発の事故も、津波が起きなければ大丈夫だった、津波対策さえすれば安全だ、のように思い込まされていた。
しかし、そうじゃない。
(これは、断定ではないが)地震で、再循環ポンプの配管がやられ(冷却できないということ)大事故に入っていたのだ。
たかが400ガルの地震の一撃で、原発は大事故になるということだ。(岩手宮城内陸地震は約4000ガルという)
福島第一原発の今回の事故は想定外でもなんでもない。騙されてはいけない。
日本に原発がある限り、今回のような事故は起こりうる。
報道が減り、一見原発の事故は収束したかのような印象を与えるが、勘違いをしてはいけない。
まだまだ、危険な状態は続いている。
初めて経験する、強い揺れだった。
とうとう、宮城県沖地震が来たんだな、と思った。
確かに、皿は落ちて割れ、本棚が倒れた。仏壇も、倒れた。
しかし、テレビや洋服ダンス、無事なものがほとんどだった。
少ない情報だったが、どうやら倒壊した家や火災も起きてないらしい。
団地近くの橋も、陥没はしたものの、落ちはしなかった。
前の宮城県沖地震のときは、塀が倒れ、家の中のものもあらゆる物は倒れ落ち、無事なものは何一つなく、足の踏み場もなかった、と聞いていた。
ビルでさえ、傾いたという。
私は、前の地震よりは揺れが小さかったんだな、と胸をなでおろした。
よもや、千年に一度の大地震だなどと、思いもしなかった。
翌日は、新聞が来なかった。
電波も届かなくなり、ナムリソタのワンセグも使えない。
ラジオが使えることにも気づかず、情報は一切途絶えた。(もちろん、停電中。)
時々来る余震におびえながらも、片付けや水汲みに忙しかった。
二日目、一日遅れで新聞が来た。(13日に12日の新聞が来た)
大きな津波で、被害者が増えているのが気になった。
三日目、14日また前日の新聞が来た。
原発が爆発している写真が、大きく一面に載っていたように思う。(次の日に来た新聞かもしれない。)
原発?と何かぴんと来なかった。
こっちは、地震の被害のことが知りたいのに…。
その後、テレビやラジオ新聞で情報が入ってくるに従い、マグニチュード9という大地震だったことや、津波の被害の大きさ、原発事故の深刻さが分かってきた。
未曾有の大災害だったんだ。怪我もしなかっただけでも幸いだと思った。
でも、どこか腑に落ちないところがあった。
阪神淡路大震災のときは、確か高速道路が倒れ、火災が起き、ビルも倒壊したのではなかったか?
岩手宮城内陸地震のときは、山が崩れ、橋が落ちたと聞く。
本当に、観測史上世界で4番目の大地震だったのか?
昨日、広瀬隆氏の「終焉に向かう原子力」の動画を見て、このなぞが解けた。
私たちは、騙されていたのだ。
原発事故の甚大さを見て、「想定外」だったというために、勝手にマグニチュードの物差しを変えていたのだ。
同じ「マグニチュード」という言葉だから、騙されたのだ。
今まで使っていたのは、「気象庁マグニチュード」と呼ばれる物差しで、これだとどんなに大きな地震でもせいぜい8.3か8.4どまり。
それを、学者しか使わない「モーメント・マグニチュード」と呼ばれる別の物差しを使って9.0と説明もなしに発表した。
しかも、8.4→8.8→9.0と引き上げている。これは、政治的意図が影響していると推測される。(四川大地震でも、被害が広がるにしたがって、中国政府は数字を引き上げている。)
そうか、そうだったのか。やっぱり…。
津波の被害の大きさに、その悲惨さに目くらましされていた。
原発の事故も、津波が起きなければ大丈夫だった、津波対策さえすれば安全だ、のように思い込まされていた。
しかし、そうじゃない。
(これは、断定ではないが)地震で、再循環ポンプの配管がやられ(冷却できないということ)大事故に入っていたのだ。
たかが400ガルの地震の一撃で、原発は大事故になるということだ。(岩手宮城内陸地震は約4000ガルという)
福島第一原発の今回の事故は想定外でもなんでもない。騙されてはいけない。
日本に原発がある限り、今回のような事故は起こりうる。
報道が減り、一見原発の事故は収束したかのような印象を与えるが、勘違いをしてはいけない。
まだまだ、危険な状態は続いている。