優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「さらに『いい家』を求めて」

2011-09-02 10:30:58 | 読書
我が家は、大手ハウスメーカーの家。
いわゆる「建ててしまった人は読まないでください。ショックを受けますから。」の家だ。

耐震性は良いらしく、阪神大震災のときも一棟も倒壊しなかったと聞くし、3.11の大震災のとき我が家も多少内装にひびが入ったくらいで大した損壊はなかった。
ただ、なんといっても結露が多いのが悩みの種。

冬場、機密性が高く暖かい(暖房の効きがよい)のは良いが、窓はぐっしょり。
窓だけではなく、壁もソファや家具が接して空気のよどむところには湿気がこもりカビが生える。
このカビが体によくない、のは分かっているが、どうしようもない。

確かに、昔の建て替える前の実家はカビなど生えなかったが、その代わり家の中は外気温と同じ。
クーラーもなく(東京だというのに!熱帯夜にも扇風機で耐える!!)、暖房といえばコタツのみ。もちろんかびも生えやしないし、飛び散りもしない。

この本に対しては、「いい家」信者の本だ、とか賛否両論があるようだが、私は目から鱗だった。
単に外断熱を推奨する本なのかな、と思っていたら、そうではなかった。

家を建てるとき、何を重視するか。
久保田さんは、「空気」を大事にしていたのだ。

いやなにおいや湿気がこもらず、爽やかな心地よい空気がいつもよどみなくある家。
それは、ただ外の空気を取り込むというだけでない。(もう、すでに今の世の中、空気自体が汚れている!)
外気を浄化した上で室内に取り込み、室内のいやなにおいや汚れは外に出す。

老後は自室にトイレを作り、(クローゼットをトイレに改修できるという。当然、いやなにおいもこもらない)死ぬ3日前まで自力で用を足し、(介護が楽になる)死ぬまで家に住める。

そう、理想的にいくのかどうか分からないが、そうできたらいいな、と思う。

家中暑からず冷たすぎず、爽やかで包み込むような暖かさの家に住めたら、確かに身体にも精神的にもいいだろう。

ただ、残念なことに、東北・北海道にはこの「いい家」を作ってくれる工務店がない。
寒さの厳しい北の地には向かないのだろうか。


[追記]もう、今となっては、放射性物質を除去できるフィルター(機能)を装備しなければ、安心できる空気ではなくなってしまった。
そんなもの(空気清浄機)が近い将来、各家庭に装備されるようになるのだろうか。




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