県への質問状、それに対する回答書、書く方も答える方もPC の世界なのでもは日本語を横書きで書いても読んでもなんとも思わなくなっています。A4 の紙を綴じてめくって読む分には読めるんですがこれが書籍として左綴じの横書き日本語文書となると読みにくいことこの上なし。LPやCD のブックレットは横書きでしたがほぼ読まないので気にも留めなかったですが。
昨日届いた、せっかくのこの労作も左綴じの横書きなものだから読みにくいことこの上なし。原稿をパソコンで作っていると違和感を覚えなくなるのでしょう。国語の教科書もそのうち横書きになり、夏目漱石、太宰治も横書きで文庫本、果ては全集も横書きのものが出版され、法令で和文は横書きが強制されてしまうなどということになったら日本語はもうおしまいです。そこが国語審議会の狙いかも知れないですが。
ということで、前にも紹介した歌を画像とともに縦書きでもう一度。和文はやはり縦書きに限ります。
「全けき」、「まったけき」ではなく「またけき」と読みます。五七五だから「まったけき」だろうという方は間違い、この字足らずの緊張感が歌を最初から引き締まったものにしています。作者はもちろん斎藤茂吉。
そういえば芭蕉の「あつみ山や吹浦かけて夕涼み」の句が「吹浦」の読み方は「ふくら」ではなくて「ふくうら」である証拠だなどとたわけたことを言う人もいましたね。この場合も「ふくら」でいいのです。
横堂は奥の祠の手前にありました。笹小屋は左に見える笹のあたりにあったでしょうか。
二首ともに横書きでこの写真に重ねたら趣はなくなってしまいます。
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