この写真、右手前は鍋森です。鍋をさかさまにしたようなこんもりとした山ですのですぐにわかります。その鍋森に沿った沢、蛇石流といいます。「じゃせきりゅう」と読んでしまいそうですが、これは「じゃいしながれ」といいます。ふつうは「じゃいし」と呼んでいます。こういう時、読み方を示したいですね。蛇石流(じゃいしながれ)と漢字の後に()で括って仮名を書くのはどうも見苦しいです。やはり、蛇石流と表記したいところです。ちょっと面倒ですがこのブログでもHTMLで記述するとルビをふることができますので試してみましょう。
例えばよく登場する東雲荘。あるいは鳥海山の地名で言えば荒木沢、檜ノ沢、これらは"とううんそう"、"あらきそ"、"ひのそ"、と呼びます。地名に関しては訛りだ、"あらきさわ"、"ひのさわ"、というのが正しい、という人もいるでしょうけれど、"あらきそ"、"ひのそ"、というのが本当でそれが訛って、"あらきさわ"、"ひのさわ"、というようになったのかもしれません。沢は"そ"、と呼ぶのが元々の言葉だったということも考えられます。標準語というのも一つの方言なのですから。あれは明治期に江戸の一部の地域の言葉を元にして必要に応じて作られた物なのです。
前置きはそれくらいにして、東雲荘(とううんそう)、荒木沢(あらきそ)、檜ノ沢(ひのそ)と書いた場合、これでは読み方はわかりますが日本語の書かれた文章としては醜いですね。やはりここは東雲荘、荒木沢、檜ノ沢、と表記した方が滑らかに読むことができますし、すんなり頭に入ってきます。なんといっても見た目も綺麗になります。
初めに普通の画面で東雲荘、荒木沢、檜ノ沢、と書きます。それをHTML 編集画面にしてそこの部分を次のように記述します。
上の構文をTML編集画面に記述して保存、プレビューすると、
東雲荘、荒木沢、檜ノ沢
はい、出来あがりました。東雲だけにルビを振りたいなど特定の文字だけにルビを振りたい時には上記の応用です。
くたびれた写真ですが笙ヶ岳と鍋森の間、檜ノ沢です。
自分も最近やっと書けるようになったので偉そうなことは言えませんが、必要な所にはやはりルビを振った方が読みやすいと思います。地名はわかりやすいように呼び変える、というのはやはり文化と伝統の破壊ですから。フリガナとは少し違いますが、読み、呼称という点からいえば、何度も言うように、外輪の尾根上にある 虫穴 を 虫穴岩 と呼び変えるのは自分のいるところの文化と伝統をないがしろにし、破壊することの始まりなのです。