おそらくどこの山小屋にもいるであろう常連。
不慣れな登山者にとってはありがたい情報をもたらしてくれる有益な存在であろう。
ただし、それも控えめに存在してくれていればの話。
ある一緒に山頂まで同行したものなど山中で食事後、割り箸を山中に投げ捨てた、即座に拾って持ち帰ったが、
こういった連中が常連を気取る。
また他の自称常連は日没後他の登山客の前で大酒を喰らい大声で説教を始める。
その迷惑たるや。
山小屋の世界が特別なわけでもないだろうが、こういった類は人を遠ざけるには充分だ。
そうか、人を遠ざけるから自然保護には役立っているわけだ。
それでも人のいないところで見る鳥海山は素敵だった。
観光立地などと自治体とその追従取り巻きは騒いでいるが、こういったところで観光立地などできるものか。
日本でそれができるのはほんの数箇所。
知られざる美しさはそっとしておいてやるのがそのものに対する愛情であろう。