鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

エルゴノミクスマウス

2024年01月21日 | 兎糞録

 お前が言うと「エロ好みマウス」に聞こえる。あれっ、しょっちゅうマウス買い替えているから「選り好みマウスか?」

 違います、エロ、じゃないエルゴノミクスマウスです。

 説明では


「エルゴノミクスマウス」とは、長時間マウスを使った時に起こる腕や手首の疲れを軽減できるよう、人間工学に基づいて設計されたマウス。 腕のねじれを抑える「垂直型」、手首の圧迫を軽減する「半円型」、腕を動かす動作がなくなる「トラックボール型」の3タイプがあり、どれも一般的なマウスとはデザインが大きく異なります。


 とあります。

 左端がエルゴノミクスマウス、perixxというドイツの周辺機器専門メーカーだそうです。真ん中はトラックボール、右クリック面がやや斜めのマウス。エルゴノミクスマウスは2.4G無線式。左二点はBluetooth接続です。

 ぺったんこのマウスと違って使い心地がいいです。最初はクリック面が少し斜めになったものを使ってみたのですが結構使いやすい。ただトラックボールは画像編集なんかでは下手くそなので使いにくい。Bluetooth接続のものは便利だけど機種によって省電力モードからの復帰が遅いのでイライラします。マウスに省電力モードはいりません。

 そんなに高価なものは買えませんので安いものばかり。でもこのマウスは結構当たりはずれがあるようです。現にこのエルゴノミクスマウス、最初電池新品入れたとき反応しなくて電池収納部のばねを直して何とか。あとはマウスの設定をコントロールパネルから調整。キーボードも一部のキーが強く押さないと反応が悪いものがあったりと、なかなかこれはというのものが現れません。

 


またまた入手、古い「山と高原地図 鳥海山」

2024年01月18日 | 鳥海山

 この前は知人が2000年版を届けてくれましたが今回入手したのは左端の1985年(昭和60年)版。十三刷です。

 右端は最初に購入したものですが肝心の地図が行方不明。値段が450円となっているのは1976年版以降なのでこれが最初のものかもしれません。真ん中にあるのは後から入手した四刷のもの、1976年版です。

 「山と高原地図 鳥海山」は年間一万数千部発売されたそうですが池昭さんが松山の学校に勤めていたころ、松山町の書店では一年間で売れたのが一冊だけだったと、池昭さんが書いていました。一番売れたのは東京だったようです。

 昭文社に直接聞いてみましたが「山と高原地図」の古いものは残っていないそうです。

 1986年からはそれまでの各山の写真をケースに印刷していたものが全国共通の富士山をデザインしたものになりました。


 ※ここに載せるために解像度は落としてあります。

 こちらは裏面

 スキャナーで取り込みつなぎ合わせてデジタル化したものです。現在1976,1985,1986,池昭さん最後の2002年版がデジタル化してあります。昭文社でモバイル版の山と高原地図は現在販売していますがデスクトップ版もあればと思って昭文社に要望はしておきましたが見込みはなさそう。

 今のPhotoshopは傾き補正も以前のものよりやりやすいし、スキャンした複数の画像を合成することもできます。また、退色、変色した写真も復元してくれるので重宝します。


Bluetoothキーボードはチャッタリングを起こしやすい?

2024年01月14日 | 兎糞録

 Bluetooth機器は複数台あったり、近くにWi-Fiルーターがあったり、とか不具合が起きる条件が種々あるとのことです。このiCleverのキーボード使いやすいんです。しかし、(あっ、今もsisiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii  ,こんな様子でチャッタリングが起きました、接続変えたのに。)

 先日チャッタリングを起こして慌てて無線のキーボードに切り替えたらそちらもつれれてチャッタリングを起こす始末。有線のキーボードに切り替えてやっと収まりました。無線キーボードの時は起きなかったんですけどね。

 こんなことが起きるのは致命的ですね。やはり有線キーボードに戻しましょうか。

  BIOS設定はBluetoothキーボードではできないので有線キーボードは必須のアイテムになります。(BluetoothキーボードはWindowsが起動しないと使えません、BIOSの設定はWindowsが起動する前の作業なので)


地形図に見る鳥海山蕨岡口登拝道の変遷

2024年01月12日 | 鳥海山

 鳥海山五万分の一地形図が初めて世に出たのは陸地測量部大正二年測図、大正三年発行のものです。

 この時の蕨岡口登拝道は駒止から水吞を経由して鳳来山に至り横堂に出るもの。明治、大正、昭和初期の登山案内にある道です。

 上記は鳥海山五万分の一地形図、陸地測量部大正二年測図、大正三年発行の部分です。
 赤い印が旧登拝道。鶴間池への登山道はありません。地元の筍取り、炭焼きのために人が入るだけだったでしょう。

 こちらは国土地理院大正二年測量、昭和三十九年改測、昭和四十一年発行の五万分の一地形図鳥海山より。

 赤の破線が旧登拝道。青の破線がソブ谷地経由して鳳来山、横堂へ至る、いつの間にか蕨岡口と思われるようになった登山道。現在はほぼ廃道。熊が頻繁に出るところとして知られています。熊愛護の方はぜひ訪れ敵意のないことを熊に伝え仲良くしてください。向こうにはその気は一切ありませんのでご注意ください。

 白糸の滝から鶴間池への道が見えます。大台野からは標高880mあたりまで道が記載されています。

 大澤神社は直近まで記載されていましたがかつては赤滝の前に無雪期仮設されていたもの。その後建物はないにもかかわらず地図上に記載されていました。それもいつの間にか横堂に大澤神社と記載され、多くの登山者が現存する石の祠を見て大澤神社だと思っていたようです。こちらの指摘で国土地理院も建物のないことを航空写真で確認し、地形図から削除しました。


※昭和四十一年発行の地形図は実際はカラーなのですが、カラーの謄本は高いのでモノクロを購入しました。また、オークションサイト等で鳥海山地形図お折り畳まれてよれよれになったものを結構高い価格で出品していますが、国土地理院に謄本交付申請すれば現存する陸地測量部測量以降の地形図は安く簡単に入手できます。また、送料は少しかかりますが折り畳まないでの送付もしてくれます。

※地形図の記載に当たっては国土地理院の地図の利用手続きを一読し、記載が可能であるか確認してから記載しましょう。

 

 


沢、川、河

2024年01月11日 | 鳥海山

 沼と湖の違いは何ですか。はい、気持ち悪いのが沼、気持ちよいのが湖。というのは冗談。学術的には定義されているようですが基本は地元の呼び方。

 国土地理院が地図を作るときはその土地の行政に調書を出してその回答に基づいて地名、川の名前等記載します。

 川というのは地表の一段低くなったところを継続して流れる水ですね。日本では水の流れている川に河の文字は使いません、世界の川を表記するときもすべて川の文字を使います。アマゾン川、ドナウ川等々。河の文字を使うのは黄河ただ一つ。その上を行く大きなものが揚子江、江です。日本で河の文字を使うのは河川、河口、銀河、大河などなど。実際の水の流れるところに河の文字は使いません。

 沢は山の中で谷になったところを流れる水で川にそそぐ比較的短いもの。水の流れない沢もあります。鳥海山では沢と書いてソと発音するところがいっぱいあります。檜ノ沢(ヒノソ)、荒木沢(アラキソ)、白沢(シラソ)、ビヤ沢(ビヤソ)など。ところが近年の地図を見ると沢の名前に川をつけて表記してあるものが多いです。例えば女郎沢、これが女郎沢川、鹿俣沢が鹿俣沢川。これって変ですね。鳥海山の鍋森、扇子森、月山森、天主森をそれぞれ鍋森山、扇子森山、月山森山、天主森山と呼ぶようなものです。

 (図は昭文社 山と高原地図 鳥海山 1976より)


 (図は昭文社 山と高原地図 鳥海山 2022より)

 川にそそぐものは沢になっています。ただし流れる距離が長いものは川になっている場合もあります。(小黒瀬川、右白沢と本白沢が合流して白沢川)

 ところで西ノコマイ。従来は南ノコマイと表記されていて、長い間これは地図作成時取り違えられたものであろうといわれていました。先に書いた通り国土地理院が地図を作るときはその土地の行政に調書を出してその回答に基づいて地名、川の名前等記載するので取り違えたのは申請した側なのです。違うとわかっていて誰も地理院に疑義を唱えなかったのです。去年疑義を唱えた結果再調査となって遊佐町が訂正したわけですけど、その結果が良くなかった。「西河前」であると。いやいや、河の文字は使いません。日本に水の流れる河はありません。この水の流れは月光川に流入する前だから川の前、川前、コマイ、コメ(これは私の勝手な推測)。遊佐町に訂正を申し入れましたが無視されました。肩書がないと通用しません。


 (図は国土地理院25000図)

 地形図に「西河前」と書いてあっても誰も「ニシノコマイ」とは読みません。せめてフリガナをと地理院に申し入れたら遊佐町に問い合わせしてくれて読みは「ニシノコマイ」であると。その結果現行の地形図にはフリガナが振ってあります。

 ところで北海道に苫小牧があるのでコマイもアイヌ起源であろうと推測する方もいるようですがトマコマイはアイヌ語の「マク・オマ・ナイ」がもとで「奥にある川」、「まくおまない」が訛って「トマコマイ」。そういえば「真駒内(マコマナイ)」もありましたね。おなじです。