隣の空き地に人の気配がしたので、裏塀のドアを開けて覗いた私に、笑いかけたのが三十代半ばの男性。挨拶をして境界の塀に近づいた私に、「地盤調査です」と言う。
「地盤調査」は、我が家の建て替え時にも行っていて、我が屋敷は、道路側が4m、隣地側が5mの軟弱地盤なので、それなりの必要な補強が無いと建設許可が下りないとのことだった。地盤強化には電柱のようなコンクリートの柱を50本埋め込み、それだけで150万円したと記憶する。
地盤調査の機械はスエーデン製。地中を測る機械とそのデーターを記録する機械とが並べてあった。男性一人で事足りる仕事で、のんびりと自分の都合に合せて仕事が出来るのだと言った。
全自動地盤調査でのデーターは即座に記録され、パソコンから、グラフにして依頼者に送ることが出来るのだとか。
写真を撮って良いかと聞くと、ちょっと不思議な顔をしたが、ブログに載せたいというと、笑顔を見せた。
地盤調査の、地中に差し込まれる鉄の棒の一番先端は、鏃のような形をしている。棒の長さは5m。鉄の棒は機械の継ぎ足す穴から、次々と地中に入っていく。15mまで測ることが出来るのだとか。その作業中の機械音は大きくなく、近所迷惑になるほどではない。建築予定の建物は長方形なので、四隅と中心部の五か所を地盤調査するとのこと。
私との会話は、あちらこちらの話題へと飛ぶ。現総理大臣への評価やら、自分の結婚したいきさつやら、そして今の仕事が一番自分には合っているということまで続いた。
慣れた仕事でもうっかりすると危険だ。仕事の邪魔をしたお詫びを言い、怪我しないようにと言って、その場を離れた。
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