理想国家日本の条件 さんより転載です。
加藤文康氏、ブログ転載
原子力規制庁 2012年5月28日(月)
明日の衆議院本会議で趣旨説明が行われ、原子力規制庁設置法案が
いよいよ審議入りとなります。
幸い、そうあっさりと法案が成立する環境ではありませんが、実
にいやな感じの法案です。
環境庁の外局というのが合点がいきませんし、名は実体を表すだけに、
規制庁という名称自体もよろしくありません。
そもそもの発端となった昨年の大震災と大津波ですが、原発事故
の死者はゼロでした。
放射能被害が広がったのは、あくまでも冷却用電源の故障が
主な原因ですから、教訓を生かした対策は容易でありましょう。
また、民主党はウヤムヤにしようとしていますが、菅首相が
功名心から周囲の反対を押し切って敢行した現地視察が現場を
混乱させ、被害を大きくしたのも明らかです。
いずれにせよ原発がなければ、資源の乏しい日本は経済的に
深刻な打撃を受けるだけでなく、
安全保障上も大きな危機にさらされるのは明白です。
因みに中国は、2050年までに沿岸部を中心に
数百か所の原子力発電所を建設する予定とも聞きました。
正直いって、今の中国の技術レベルでは心許ない限りです。
ひとたび大事故でも起こされたら、放射能被害は日本にも
間違いなく及ぶからです。
我が国は、性急かつ安易な脱原発路線とは断固、決別し、
健全な原発推進路線に戻らなければなりません。
どうしても原発は嫌いという皆さんも世の中にはいることでしょうが、
そうした皆さんのエネルギーは中国の原発規制に向けて発散
して頂きたいと思います。
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国会原発事故調 2012年5月29日(火)
昨日、国会で東電福島原発事故調査委員会が、菅前首相を
聴取しました。
やはりこの人が、事態を収束させる方向ではなく、現場を混乱させ、
事態をむしろ悪化させる方向で振る舞っていた(喚き散らしていた)
ことがよく判ります。
論点は様々ありましょうが、主要な論点はやはり、
「ベント・視察」と、「海水注入の中断問題」でしょう。
「(視察は)政治的に邪魔になるのではという感情的な判断が
あるのでお勧めできない、と進言した。(枝野前官房長官)」
「(視察は)首相から事前説明はなく、決定後に聞いた。
自分は視察を希望していない。(海江田元経産相)」
「吉田所長は事態復旧に全力を尽くすことが大切だった。
(視察は)芳しいことではない(勝俣東電会長)」
との発言が相次いだのに菅前首相は、
「現場の顔と名前がわかるとの意味で極めて利点は大きい」と
開き直り。
海水注入中止指示についても、
「いやしくも日本の首相。私が(首相の意志に反して)海水注入
を継続しようと言うのは難しかった。(勝俣東電会長)」という
発言に対して菅前首相、
「東電が自らの判断で言ったことで、私の意向とは全く違う」
と自己弁護と責任転嫁に終始。
さらに、東電の現場からの全面撤退はありえない、と複数筋から
確認をとっておきながら、
いきなり東電本社に乗り込んで、怒鳴り散らす醜態。
揚句に「原子力ムラと戦前の軍部が重なって見える。
徹底的に解体することが原子力行政の抜本改革の第一歩だ」
と筋金入りの脱原発論を展開して、大飯原発の再稼動の足を
大きく引っ張る始末。
まあ、これがこの人の本心なのでしょうが
、さすがに唖然として言葉もありません。
日米安保を崩壊寸前にした鳩山元首相に続き、長年の汗と
努力の結晶で世界最高水準レベルに達した我が国の原子力発電
を解体・廃止の方向に舵を切ってしまった菅前首相。
万死に値する首相が二人、続いてしまいました。
(菅前首相については、「記憶にない」を聴取で連発した
枝野前官房長官と共に、ウソには偽証罪が適用される国会証人喚問
が必要でしょう。)
そして今、やってはいけない時期にやってはいけない消費増税に
政治生命を賭け、その三代目になろうとしているのが野田首相です。
明日の野田・小沢会談を注目したいと思います。
(何となく、倒れる直前の小渕・小沢会談を思い起こしてしまいますが、、)
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転載、させていただいた2記事です