橋下市長は、歴史を学ぶ必要以上に、信仰している人達への侮辱した事をも学ぶべきであるが、
正しい歴史を学ぶことの重要さはもちろんであるが、
なぜ相手の尊厳を傷付けたかまでを知るには、信仰の無い者には理解不能かもしれない。
動物ではない、神を信ずる人間であり、欲望の人生をコントロールしている人達や国家(世界は宗教が常識)に
動物になれと進言したのと同じである。
どれほど相手の尊厳を踏みにじったのか、解らないだろうね。
歴史学の不足や政治力学だけではないのです。
こみや日記
より転載です。
2013-05-21 猪瀬都知事、橋下大阪市長と日本のマスコミに欠けているもの
■泥沼の様相を呈してきた「橋下発言」
◆「何様のつもり?」 大阪市議会でも批判相次ぐ
2013.5.21 23:54
ついに、足元から「辞職せよ」という言葉まで飛び出したようだ。
少々長いが、橋下徹大阪市長が13日退庁時のぶらさがり取材で、普天間の米軍海兵隊司令官とのやりとりを自ら再現した言葉を以下に引用する。
「…でも、慰安婦制度じゃなくても風俗業ってものは必要だと思いますよ、それは。だから、僕は沖縄の海兵隊、普天間に行った時に司令官の方に、もっ と風俗業活用して欲しいって言ったんですよ。そしたら司令官はもう凍り付いたように苦笑いになってしまって、『米軍ではオフリミッツだ』と“禁止”ってい う風に言っているっていうんですけどね、そんな建前みたいなこというからおかしくなるんですよと。
法律の範囲内で認められている中でね、 いわゆるそういう性的なエネルギーを、ある意味合法的に解消できる場所ってのが日本にはあるわけですから。もっと真正面からそういうところ活用してもらわ ないと、海兵隊のあんな猛者のね、性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですかと。建前論じゃなくてもっとそういうとこ活用してくださ いよと言ったんですけどね。それは『行くなという風に通達を出しているし、もうこれ以上この話はやめよう』っていうんで打ち切られましたけどね。だけど風 俗業ありじゃないですか。これ認めているんですから、法律の範囲でね」
<参照サイト>
◆橋下徹大阪市長「米軍の風俗業活用を」はいかなる文脈で発言されたものか
2013.5.14
BLOGOS(ぶら下がり取材動画付き・該当発言は開始5分後から)
これは、5月1日に、橋下氏が日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事や維新議員、政策協定を結んだ沖縄の地域政党「そうぞう」関係 者らと普天間飛行場を視察した際のもので、橋下氏は、沖縄で米兵の性犯罪が多発していることを指摘し、「若い兵士の(性的)欲求にどのように対応している のか。合法的な風俗での対応は考えていないのか」と尋ねたという。
橋下氏の発言に対して、米国防総省のリトル報道官は15日、「一当局者 の歴史分析にはコメントしない。(買春について)米軍では容認していない。その種の行為について強く反対する」と司令官と同様の見解を示したが、翌16日 の朝、橋下氏は民放のテレビ番組に生出演し、「表現の拙さがあった。アメリカで風俗というと売買春を思い浮かべる。国際感覚が乏しかったかもしれない。非 常に反省すべきところだ。僕が言いたかったことは、米兵の性的犯罪を、建前論ではなくしっかりコントロールしてほしいということ」だと自己弁護した。
ところが、米国務省のサキ報道官に、16日の記者会見で「言語道断で、侮辱的だ(outrageous and offensive)」と厳しく批判されたことに対して、橋下氏はツイッターで、 「確かに日本がやったことは悪い。戦場での性の対応策として女性を活用するのは言語道断だ」、「(米、英両国、フランス、ドイツも)現地の女性を活用して いた」と主張。「日本だけを特別に非難するのはアンフェア。米国はフェアを重んじる国だ」「米国をはじめ世界各国も反省するべきだ」などと発言している。 まったく、自らは反省していないようだ。本来やるべきは、韓国の筋違いな主張への批判であって、欧米諸国をわざわざ敵に回すような発言が、日本の国益を損 なうだけであることが理解できないのだろうか。
ここでは、いわゆる「慰安婦」についての事実関係について論じることはしない。
しかし、日本流の「フーゾク」を持ち出した発言については、この世的で唯物論的な議論に終始してしまう人権侵害や差別の問題ではなく、人間としての倫理観——もっとはっきりと言えば、宗教や信仰心に対する冒涜と言ってもいいような危うさをはらんでいるように思われる。
先般の猪瀬直樹東京都知事の失言や、今回、橋下氏が米軍司令官の反応を単なる「建前」と表現したことで改めて明白になったのは、日本人の「宗教的教養」の無さである。大都市の首長を務めるような人物が、軽々しく特定の宗教を貶めるような発言をするべきではない。
また、日本人は、性風俗に関して「おおらか(罪悪感が乏しい)」と言われることもあるようだが、世界三大宗教で あるキリスト教、イスラム教、仏教はいずれも、人間が持つ動物的な本能を信仰心と理性によって厳しくコントロールすることを求めている。国や組織の法律や ルールよりも、宗教の教義が優越するのは当然であるし、国に命を捧げる覚悟の米海兵隊員に対する「建前でごまかすな」という橋下氏の言葉は、敬虔なキリス ト教徒の多いアメリカ人にとっては、「悪魔のささやき」にさえ聞こえたのではなかろうか。
橋下氏が“噛みついた”相手は、アメリカでは国 民の最大級の信望と尊敬を受ける「海兵隊司令官」なのである。国と国民のために、命を懸けて厳しい訓練に耐え、真摯に任務を全うするために日々を送ってい る人々に投げかけるには、あまりにも下品であり、彼らの尊い使命に懸ける崇高な精神を傷つけるものだ。
猪瀬、橋下両氏だけではなく、日本のマスコミ人も同罪だ。揚げ足取り的な「バッシング」ではなく、正しい善悪の基準を示すための努力を怠っている。
日本人全体にとっても、決して他人事ではない。宗教について深く学んだことの無い多くの人も、表面に見えている状況以上に、「橋下発言」は世界の良心から反発をくらっていると知っておいた方が良いだろう。