車、大事にしてます?
僕の車は「カプチーノ」
きのう車検から帰ってきました。
リリースから15年。
再起不能と思われたクラッシュから甦るなど
波乱の人生を歩んできましたが・・・・
今も元気で走っています。
カプチーノは何度かエンジンやミッション、
ボディーカラーなどが進化してきているのですが
僕のはディーラーの整備士も驚く「ど・ノーマル」。
いつもお願いしている整備士さんも
「初代エンジンをそのまんま乗ってるお客さんは珍しい」
とおっしゃる。
カーオーディオも買っちゃったほうが安いのに
純正「カプチーノモデル」を直しながら
使っている。(ついにFMラジオがこわれたが)
僕の父はこの車のメーカーの開発者で、科学者でもあった。
だから与えられるおもちゃは、
マジでピストン、メーターなどの部品、僕の宝物だった。
父はとっくに退職したし、
反抗期には父親と激しく衝突したりもしたが
今はコレクションであるミニカーを手に車の話で盛り上がる。
遅くまで残業して研究していた父の姿を知っているため
僕自身、知らないうちにノーマルにこだわっているのかも知れない。
さて、車を大切にするコツは「かかりつけ医」のような
信頼できる整備士さんに出会うことかもしれない。
僕はある時期まで、修理や点検は近くのディーラーに出していたが
ある夜、路上でトラブってしまい
JAFでもどうしようもなくなったとき
電話をかけまくって自力で近くの工場を探した。
・・・どのくらいたっただろう。
「大丈夫ですよ、開けて待っています」その声に救われた。
その工場は準ディーラーで、ご家族と若手の社員でやっているところだが
大手以上に親身になって直してくださり、
費用も極力安くしてくださった。
この工場は川崎にあり、僕の住む横浜からはかなり遠いのだが、
僕は感激し、修理や車検を頼むようになった。
いつも「診て」くださるのは若きサービスマンのWさんだ。
あらゆる相談や質問に答えてくださる。それも楽しそうに。
今回、ある部品が錆びており普通なら交換するところを
わざわざ丁寧に丁寧に錆を削りとってくださった。
ほかにも「ちょっとここが心配だ」と相談した箇所すべてを
「おお、そこまで?」ってほどに丁寧に確認してくださった。
車を引き取りにいったときに、Wさんは店の前でボンネットを空け、
「15年たってますから、あそことここが痛むのはしかたありませんが
貴重なよい車です、大切に乗ってください。
・・・作った人は楽しんで作ったんだろうなあ、
このサイズでWウィッシュボーンなんて」
なんて、ちょっと自分の車を自慢するように言ってくださった。
僕は「いやあ、
なかなか普段の管理が行き届かないところもあって・・・」
なんて反省していると
突然、フリスビーを持った小学生の男の子2人(兄弟)が
駆け寄ってきた。
僕とWさんは驚き、
一瞬イタズラされるのかと身構えた。
「すげえ!カプチーノだ!」
「初めて見た!かっこいいー!」
お、おぼっちゃまー。わかるかい?
Wさんも嬉しそう。
「よく知ってるね」
「うん、漫画で見た!」「雑誌で読んだもん!」
ええ子や、ええ子や!Wさんと僕は顔を見合わせて笑った。
嬉しくなって、パーツをひとつ
新品に交換することにした。
よって、また来週あたり
川崎へ真っ赤な「カプチーノ」が疾走する。
職場において
「感情で仕事をするヤツ」はプロではないが
「感動しながら仕事をする人」は、すばらしいプロだと思う。
僕の車は「カプチーノ」
きのう車検から帰ってきました。
リリースから15年。
再起不能と思われたクラッシュから甦るなど
波乱の人生を歩んできましたが・・・・
今も元気で走っています。
カプチーノは何度かエンジンやミッション、
ボディーカラーなどが進化してきているのですが
僕のはディーラーの整備士も驚く「ど・ノーマル」。
いつもお願いしている整備士さんも
「初代エンジンをそのまんま乗ってるお客さんは珍しい」
とおっしゃる。
カーオーディオも買っちゃったほうが安いのに
純正「カプチーノモデル」を直しながら
使っている。(ついにFMラジオがこわれたが)
僕の父はこの車のメーカーの開発者で、科学者でもあった。
だから与えられるおもちゃは、
マジでピストン、メーターなどの部品、僕の宝物だった。
父はとっくに退職したし、
反抗期には父親と激しく衝突したりもしたが
今はコレクションであるミニカーを手に車の話で盛り上がる。
遅くまで残業して研究していた父の姿を知っているため
僕自身、知らないうちにノーマルにこだわっているのかも知れない。
さて、車を大切にするコツは「かかりつけ医」のような
信頼できる整備士さんに出会うことかもしれない。
僕はある時期まで、修理や点検は近くのディーラーに出していたが
ある夜、路上でトラブってしまい
JAFでもどうしようもなくなったとき
電話をかけまくって自力で近くの工場を探した。
・・・どのくらいたっただろう。
「大丈夫ですよ、開けて待っています」その声に救われた。
その工場は準ディーラーで、ご家族と若手の社員でやっているところだが
大手以上に親身になって直してくださり、
費用も極力安くしてくださった。
この工場は川崎にあり、僕の住む横浜からはかなり遠いのだが、
僕は感激し、修理や車検を頼むようになった。
いつも「診て」くださるのは若きサービスマンのWさんだ。
あらゆる相談や質問に答えてくださる。それも楽しそうに。
今回、ある部品が錆びており普通なら交換するところを
わざわざ丁寧に丁寧に錆を削りとってくださった。
ほかにも「ちょっとここが心配だ」と相談した箇所すべてを
「おお、そこまで?」ってほどに丁寧に確認してくださった。
車を引き取りにいったときに、Wさんは店の前でボンネットを空け、
「15年たってますから、あそことここが痛むのはしかたありませんが
貴重なよい車です、大切に乗ってください。
・・・作った人は楽しんで作ったんだろうなあ、
このサイズでWウィッシュボーンなんて」
なんて、ちょっと自分の車を自慢するように言ってくださった。
僕は「いやあ、
なかなか普段の管理が行き届かないところもあって・・・」
なんて反省していると
突然、フリスビーを持った小学生の男の子2人(兄弟)が
駆け寄ってきた。
僕とWさんは驚き、
一瞬イタズラされるのかと身構えた。
「すげえ!カプチーノだ!」
「初めて見た!かっこいいー!」
お、おぼっちゃまー。わかるかい?
Wさんも嬉しそう。
「よく知ってるね」
「うん、漫画で見た!」「雑誌で読んだもん!」
ええ子や、ええ子や!Wさんと僕は顔を見合わせて笑った。
嬉しくなって、パーツをひとつ
新品に交換することにした。
よって、また来週あたり
川崎へ真っ赤な「カプチーノ」が疾走する。
職場において
「感情で仕事をするヤツ」はプロではないが
「感動しながら仕事をする人」は、すばらしいプロだと思う。