石森則和のSEA SIDE RADIO

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てぬぐいぐいぐい!

2007-04-19 | Weblog
リスナーのあっこちゃんから
「てぬぐい」を頂いた。

思わずそれで涙をぬぐったのであった。

手ぬぐいには豊口広さんの筆文字で
「ロケット団」(漫才コンビ)の名前が・・・
よくわからんが、ありがとう。

でもなんか勢いのある「言葉」と筆文字って
元気が出るね。
書家の豊口さんが書いているところを
横浜で拝見したことがあるが
すんばらしかった。

手ぬぐいに添えられたメッセージには
「どんな事件の取材でも、その根底に
人への優しさを感じます。
厳しい取材の中ではそれが邪魔することもあるでしょうが
そうした気持ちを大事にして欲しいなと思います」とあった。
照れくさいけどうれしい。

ニュースを聴く(見る)場合
常に自分と関連付けて聴くといいと思う。

ワイドショーで興味本位に伝えられる情報は
効果音もバシバシ入っていてまるで他人事だけれど、

ニュースの当事者というのは
「たまたまその人だった」だけで
もしかしたら自分だったかもしれないのだ。

取材に出ていると
ニュースは「ごくあたりまえの日常」から生まれ
「見慣れた町並みの中でおきている」ことを実感する。
当事者も、きのうまでは当事者になるなんて
思っちゃいなかったのだ。

被害者にも加害者にも家族や友達がいるし
巻き込まれたのがどんな事件であったとしても
平行して「日常の生活」は
続けていかなければならなかったりするのだ。
記者会見の帰りに夕飯の材料を買いにいくような
普通の家族だったりもする。

僕はニュースを
過剰に情緒的に伝えるのは誤りだと思っている。
あくまで客観的に伝えるのが
記者として活動しているときの僕らの使命だ。
「優しい」というより、
むしろ「静かな怒り」が根底にある場合もある。

ただ、あっこちゃんは
「当事者も自分たちと何もかわらない人間であり
そうした彼が、いかにして巻き込まれ
今、日常の中でどういう状態にあるのか」という視点を
評価してくださったのだと思う。

謙虚な気持ちで、
またがんばろうと思った。

んが。

一緒に同封されていた
「犬の花ちゃん」のセクシー写真と
コアな飛行機の写真の意味が
どーしても、わからねえ。

嫌いじゃないけど。