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「俺、参上!」~仮面ライダーになりたかったんだよおお

2007-04-23 | Weblog
僕は子供のころ
ウルトラマンも仮面ライダーも好きだった。
・・・ってゆーか、
仮面ライダーになりたかった。
あの頃の男の子はたいていそうだった。

前にも書いたが、僕の育った浜松(当時は可美)は
「スズキ」の本社のお膝元で、
住民もスズキ関係者の家族が多く、
ライダーの乗るサイクロンやハリケーンなどのバイクは
スズキ製だったため
会社のイベントなどには度々ライダーが登場した。

遊園地やデパートの屋上のヒーローショーと違うのは、
派手な「バイクスタント」を間近に見られたことだ。
プロのスタントマンか
モトクロッサーが演じていたのだと思う。
バイク好きの大人たちも興奮して見ていたと記憶する。

更に原作者が石森章太郎さんということで
同じ名字が誇らしかった。
(途中で「石ノ森」になった時には多少傷ついたが
今はOデスクに「いしのもりくん」と呼ばれても大丈夫
むしろ楽しい)
・・・とはいえ、僕らも大人になる。

最後に見たライダーは「ストロンガー」という
カブト虫モチーフのライダー。
「タックル」という
女の子(てんとう虫)の「ライダー」も共演していた。

ライダーに再会したのはちょっと前。
「仮面ライダー響鬼」の放映が発表になる前に
バンダイが業界向けにキャラクター発表会を行い
そのMC(生ナレーション)を担当した。

背広姿の
業界関係者(無論全員大人)の面々が居並ぶ会場に
不気味な笑い声がこだまし「怪人」が登場する!
しかしそこに和太鼓が鳴り響き、
誰もまだ見たことがないライダーが
登場し大活躍するのだ!!
みんな仕事できているわけだが、
舞台ソデから見ていると
結構目をきらきらさせている。

僕は前日のリハーサルから参加し、
その演技を何度も見ていたのだが
響鬼の度肝を抜くデザインや
計算された演出もさることながら、

スーツアクター(気ぐるみを着ている人)の
キレのあるアクションと
互いのコンビネーションにすっかり見せられ
すぐ横で声を合わせるこっちも
ついつい
「くわあめん、るあいどぅああああ、ひびくぃ!」と
本郷○のような口調になってしまったのだ。
・・・ちょっとやりすぎたか?
(お客さんも乗ってたからいいか)

でも自分の声にあわせて
ライダーがポーズを決めるのは快感だった。
ライダーになりたかった夢を思い出した。

この「響鬼」は和太鼓を叩くように妖怪をやっつける。

モチーフが「音楽」「日本の伝説、和の様式美」
「かつてのNHK少年ドラマシリーズっぽさ」
「ライダーが30代(細川茂樹さん)」ということで
石森的にはぴったりはまる要素ばかりだった。

お子さんがいらっしゃる業界の先輩が
「最近のライダーはたくさん出てきて互いを殺しあうんだよ。
子供に見せられないよ」とおっしゃっていたが
響鬼では
「妖怪退治」のためにライダーが「自己鍛錬」をし、
「響鬼にあこがれ、少年も成長していく」
・・・という話でそのあたりもよかった。
僕も恥ずかしながら録画して全部見た。

で、響鬼が終わってからは、また見なくなっていたのだが、
今回始まった「仮面ライダー電王」これオモロイわ。

徹底的に「ついていない」ひ弱な男の子に
4人の「未来人」が憑依し、
過去を変えようと襲ってくる「悪い未来人」と戦うという
奇想天外な話。

なにが凄いって
主演の佐藤君の4人分のキャラクターの「演じわけ」が凄いし
それに声を合わせる声優さんの「技術」が凄い。
さらにそれにスーツアクターの演技が完全にシンクロしてる。

声の仕事をしている自分としては
嫉妬するほど見習いたいことばかりだ。
・・・いいじゃん、いいじゃんすげーじゃん。

グラビアアイドルの白鳥百合子さんも
主人公を導く存在としていい演技をしてる。

過去のストーリーはHPで見られるから
子供番組だと思わずに
ちょっと見てみては?