まだ緊急事態宣言が出ていなかった3月の末だったか、畑の帰りに義弟のところへ寄ったとき、彼の口からぼやきともなんとも言えない話を聞かされました。
それは、末娘に恋人が出来たのだけれど、ひっかかるのは相手が10歳以上年上だということ。
当の本人に会ってもいないうちから歳の差だけでどうこう言うわけにもいかず、でも親としては気になる点ではあるでしょう。
反対されると逆に燃え上がってしまうのが恋心というもの。その後は多分義弟も、仕事が忙しいこともあってあまりどうこう言ってはいないと思います。
そしてこの前の土曜日、義弟から電話がかかってきました。
内容はまさかの、末娘の「できちゃった」報告。おやまあ、進展が早い!
恋人が出来たことはともかく、こんなに早く、こんな話になるとは・・・と、義弟も報告してはきたものの、彼自身の気持ちは全然落ち着いていない様子でした。
そりゃ無理もないわね・・・
昨日義弟からLINEで、来月1日に入籍の運びとなったとメッセージが届きました。順調におなかの子が育って出産となったときには、彼の実家でお世話になる
らしいです。母親がいないから仕方ないですね。かなり遠方とのことだけど・・・
義弟が妻に先立たれて今年で10年。その間に長男、そして長女は結婚して独立して、今は妻の父親と末娘との3人暮らし。末娘はまだ23歳で、義弟としてはまだ
数年は自分のそばにいるものと思っていたはず。
こんなに急に、自分の手元から離れるなんて・・・多分そう思っていることでしょう。特に末っ子、しかも娘は父親にとって格別かわいいはず。
相方もそうだけれど、どうも父親のほうが子離れが下手な気がします。私はもしかしたら「空の巣症候群」になるんじゃないかと思っていたんですが、
当時は義父母も家にいて、しかも手がかかる状態だったし、逆に子どもの食事や帰宅時間に振り回されることがなくなると、どんどん家事負担が楽になった
こともあって、寂しいと感じたことはほとんどなかったんです。
強いて言えば、コロナショックで会えないから「孫ロス」ではあるんだけれど・・・
義父母は孫であるうちの子どもたちが家から出て行ったときには、相当寂しかっただろうなと今は思います。
義弟にとっては気がかりなことばかり。なのに男親なので、母親のような細やかなサポートもあまり出来ないことに悶々としているでしょう。
しかし、子どもはいつかは巣立つもの。あまりに急にその時が来てしまったけれど、後は見守るしかないかなと思います。
もっとも最近は子どもたちから心配されるほうが多くなってきた気がします。親が子どもを庇護、擁護していた時代は終わって立場逆転はもう間近、ですね。