ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

ハリー・ポッター読了

2007-08-11 12:16:38 | 引用
 「ハリー・ポッター」シリーズは全7巻を積み上げると30センチくらいになるけど、シリーズと言うより7章だての長編小説で、最初から最後までしっかり筋がつながっているので、607ページもある最終巻を半月で読めた。
 子どものために書かれた本に7年間も夢中になってきた自分にあきれるけれど、それなりに目を開かれる記述も多いわけで・・・その一例。 
 

  ある宝物をめぐって、所有権は、購入した者の子孫に帰属するのか、製作した者のほうに帰属するのか・・・
 「買った側につたえられていくのがあたりまえじゃないか」
というハリーへの警告。
 「取引をしようとするなら、相手の考えを知っておけ。
 相手の種族はちがう、金を払った者に一時的に貸しただけだと思っている。
 買った者が亡くなれば、宝物は製作したものに戻されるべきで、かってに子孫が譲りうけていくのは泥棒と同じ、という考えだ」

 何にでも「違い」がある。
 「当然」「あたりまえ」という常識も、しょせんは、一定の限られた世界での常識にすぎず、異なる世界では異なる常識がある。
 <どちらが正しい>と相手に強いるのでは取引は失敗する。
 互いにその常識を尊重しあうことが、取引の前提だ。
・・・と言っているように読めた。 


 さて、取引の結末は?




最新の画像もっと見る

コメントを投稿