衝動買いに近い買い物をしてしまう一つに電子辞書がある。買った時の衝動とは別の要素を発見することが多いが、今回は電子ブックが内蔵されていて、ふつうなら読まなかったであろうさまざまな本を読んでいる。そのひとつ。
岡倉天心
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%80%89%E5%A4%A9%E5%BF%83
『茶の本』 (村岡博訳)
>茶道の要儀は「不完全なもの」を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。
明治期の美術家として名前しか知らなかった(画家だと思っていた)人だが、英語に堪能で、ボストン美術館に勤務したこともあり、これはニューヨークで英語で出版した本だそうだ。
欧米人に向けて書かれたと思われるが、それだけに日本人自身の心にも鋭くきりこんでくることばがならぶ。(原文の英語表現を知りたくなる。)
>おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。
>西洋人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国とみなしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行い始めてから文明国と呼んでいる。
*「平和な文芸にふけっていた間」とは鎖国していた江戸時代以前。茶道ほかの日本文化が発展した。
父親が福井藩士で貿易商、乳母は橋本佐内の縁者、永平寺が心の故郷・・・など、興味引かれる人物を見つけたのも、衝動買いの効用?
岡倉天心
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%80%89%E5%A4%A9%E5%BF%83
『茶の本』 (村岡博訳)
>茶道の要儀は「不完全なもの」を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。
明治期の美術家として名前しか知らなかった(画家だと思っていた)人だが、英語に堪能で、ボストン美術館に勤務したこともあり、これはニューヨークで英語で出版した本だそうだ。
欧米人に向けて書かれたと思われるが、それだけに日本人自身の心にも鋭くきりこんでくることばがならぶ。(原文の英語表現を知りたくなる。)
>おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。
>西洋人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国とみなしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行い始めてから文明国と呼んでいる。
*「平和な文芸にふけっていた間」とは鎖国していた江戸時代以前。茶道ほかの日本文化が発展した。
父親が福井藩士で貿易商、乳母は橋本佐内の縁者、永平寺が心の故郷・・・など、興味引かれる人物を見つけたのも、衝動買いの効用?
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