「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

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2017年3月12日(日) クチバシカジカのハッチアウト&ダンゴウオの抱卵

2017-03-12 21:23:42 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:北西の風 弱く 凪

気温:5~8℃ 水温:」6.9~7.4℃

透明度:1~2mと悪い

   クレセントさんのメンバーと・・・

 今日は、茨城県の日立市からクレセントさんがツアーで竹浦に来てくれました。

 昨日までの強風も治まり絶好のコンディションと思いきや、透明度が最悪の1~2m状態だったが、弁天島で2ダイブしました。目的は、クチバシカジカのハッチアウトの観察。まずは沖合の抱卵をチェックした結果、卵の数が半減していた。昨日からハッチアウトが始まっているようだ。巣床の近くでは、生まれ稚魚が数個体観察できたが、残りの卵はあと21個だ。明日中には完了するでしょう。一方、近場のクチバシカジカの抱卵は、順調のようで明日、明後日にはハッチアウトしそうだ。

 その他、ダンゴウオの抱卵もまだ1個体のみだが、巣穴に入って抱卵準備している個体が5~7ヵ所ほどと、マボヤの上にお腹を大きくした個体が多く観察でき、今年はダンゴウオの抱卵が多く観察できるようだ。

 


2017年3月10日(金) 早くも ダンゴウオの抱卵開始!!

2017-03-10 14:54:28 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西よりの風 やや強く 風波あり (強風注意報発令中)

気温:5~6℃ 水温:6.6℃

透明度:2~3m

 今季初のダンゴウオの抱卵(弁天島)

 今日は、クチバシカジカの抱卵状況の確認と生物探索のため、弁天島で2ダイブしてきました。水温が若干下がって6.6℃、透明度は浮遊物が多くあり悪い状態だった。ハッチアウトが迫ってきた弁天島のクチバシカジカの抱卵だが、2ヵ所共あと2~3日のようだが、浅場で抱卵している個体は、1~2個程度卵が割れてハッチアウトが始まったようだ。

  クチバシカジカの抱卵(浅場)

  クチバシカジカの抱卵(沖側)

 今年の水温は、例年より高く推移しているが、昨年より0.5℃程低い。この為、クチバシカジカのハッチアウトが若干時間がかかっているようだ。しかし、今日発見したダンゴウオは抱卵を開始し、そのほかにも巣床を確保したオスが4個体観察でき、近くにはお腹を大きくしたメスが待機している。

 オスの巣床から約25cm離れた場所で待機するメス

ダンゴウオの抱卵は、例年より1ヵ月ほど早く、クチバシカジカの抱卵と共に1ダイブで観察できるのは非常に珍しい。

 

 

 


2017年3月5日(日) 今日の竹浦

2017-03-05 15:30:09 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 多少うねり

気温:5~7℃ 水温:6.8℃

透明度:3~4m

 クチバシカジカの抱卵(弁天島の沖側)

 今日もクチバシカジカの抱卵の観察するため、竹浦グロットと弁天島で潜ってきました。

 1本目、グロットのクチバシカジカの抱卵は最初に産んだ卵はすでにハッチアウトしていたが、あとから追加した卵はもう少し時間がかかるようだ。(手鏡を使わないと観れない)

 一方、弁天島のクチバシカジカの抱卵(上の写真)は、今週末から来週始めには生まれそうだ。また、手前の浅場で抱卵している臆病なクチバシ君は、卵から離れて隠れたしまったが、この卵も同じようにハッチアウトしそうだ。

 クチバシカジカの卵(弁天島の浅場)

 その他、今話題の黄金色のダンゴウオは、残念ながら今日は発見できなかった。しかし、マボヤの上には、色とりどりのダンゴウオも多く観察できるようになった。

   ホヤの上のダンゴウオ