「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2014年12月23日(火) マボヤの産卵開始 in 竹浦

2014-12-23 16:39:30 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 強く  風波あり (強風注意報 発令中)

気温:2℃  水温:9.5~10.2℃

透明度:6~8m

             沖合は白波が立っているが弁天島は・・・

 今日は、アリエルチームと新ポイント「竹浦グロット」に行く予定だったが、強風で行けず弁天島で2ダイブしてきました。海上では、強風の影響で波飛沫が立って時折虹が見える。

 天気は良いのだが・・・

 一方、水中は透明度も良く穏やかだが、水温が10℃を切って9℃台となり、今季初のマボヤの放精放卵が観察されたり、アイナメの稚魚が群れで泳いでいるのが観察された。

 マボヤの産卵

       (マボヤの放精・放卵は、1月中旬まで観察できます)

 その他観察された生物は、お腹の大きなクチバシカジカのメスが岩の下で、オスを待っている。また、ダンゴウオ、フサギンポの抱卵、アイナメの抱卵、ウミウシのトラパニア・トッドイなど複数個体確認できた。

    ピンク系のダンゴウオ  

 フサギンポの抱卵(卵塊はあるが・・・・・)

  卵塊を見せてくれる個体

 アイナメの卵塊(一部ハッチアウト済)

 トラパニア・トッドイ(4個体確認)

          

  初潜りは、1月4日(日)、新ポイント「竹浦グロット」から行います。

 


2014年12月20日(土) フサギンポの抱卵開始 in 竹浦

2014-12-20 17:05:30 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:北よりの風 弱く 多少波

気温:4℃  水温:10.2~10.7℃

透明度:10m以上

 今日は、新潟のフリーウェイさんがツアーで来てくれました。前日までの季節風の影響が心配されたが、女川湾の透明度は、今年最高の10mオーバー。水色もブルーの世界だった。

 観察できた生物は、ゲストのリクエストに応えてダンゴウオ・クチバシカジカ・フサギンポ、そしてウミクワガタなどアゴ島で2ダイブでした。

結果は、フサギンポの抱卵が2ヵ所以上観察できた。12月中に抱卵が確認できたのは初めてで、水温が例年より1℃以上低い為だ。(写真は、アリエルの小玉さんから借りました)

 フサギンポの抱卵開始   産み立ての卵塊

 クチバシカジカ

 スナビクニンを撮影中   白縞のスナビクニン

 ウミクワガタを撮影中  

 マボヤの上にもダンゴウオが・・・(その他、赤系・ピンク系など5個体)

水深20m付近で(いつもの場所で)シロホクヨウウミウシ3個体を確認(KAZUチーム)

 シロ系と  ブルー系のシロホクヨウウミウシ

 年末になると何故か気になるナメタガレイ(ババガレイ)

 みなさん、寒い中竹浦でのダイビング、大変お疲れ様でした。

             また、潜りに来てください。 

 12月23日(天皇誕生日)は、竹浦の新ポイント「竹浦グロット」の再調査をします。


2014年12月14日(日) 伝説のトンネル調査と潜降ロープ設置 

2014-12-14 18:08:07 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西よりの風 やや強く 風波あり (強風注意報 発令中)

気温:0℃  水温:11.2~11.5℃

透明度:8~10m

    

       竹浦 第3のポイントとして解放予定の「竹浦グロット」

 今日は、西風が強く吹く中でアゴ島と弁天島で2ダイブした後、先週発見した伝説のトンネルの調査と潜降用ロープを設置してきました。

 この海底トンネルは、現在の地元の漁師さんでも確認した人は誰もいなく、伝説となっている。詳しく聞いてみると1950年代に沖縄から来たカツオ船の漁師さんが素潜りで潜ったとのこと。この漁師さんは、竹浦に婿養子として竹浦に住み、震災後なんと102歳の長寿で亡くなったという。実に60年以上前のことだった。

 この伝説のトンネルは、「竹浦グロット」と名付け、今後竹浦の第3のポイントとしてファンダイブできる。観察できた生物は、サクラミノウミウシが多く、スミゾメミノウミウシや大きなタケノコメバル、ミズダコ、キタマクラなど観察できた。

 スミゾメミノウミウシ(5cm)

その他、弁天島やアゴ島でクチバシカジカやダンゴウオ、フサギンポなどなど・・・

  アイナメの抱卵  ハッチアウト開始

(ハッチアウトしている卵塊もあるが、最近産んだ卵塊もある為、年明けまで観察できる)

   

               今日観察したダンゴウオの一部 

 中央にヨロイメバルが・・・(体長 12cm)

 浅場では、トラパニア・トッドイも3個体(6mm~1.5cm)

 キタモエビモドキ

  ミズダコ

  今日調査した竹浦グッロトでは、残念ながらクチバシカジカやダンゴウオなど確認できなかったが、今後のファンダイブで多く観察できるでしょう。お楽しみに・・・・・

 

 


2014年12月7日(日) 第13回 東北電力図画コンクール 表彰式

2014-12-07 16:35:18 | 陸での出来事

 今年も恒例の東北電力原子力PRセンター主催の図画コンクールの表彰式に行ってきました。会場は、石巻市内のJAいしのまきで、「想像の海の生きものたち」をテーマに小学生以下の子供たちに自由な発想で描いて頂きました。今回で13回目を迎え、応募作品4951点の中から37名の入賞者に表彰状と記念品が授与されました。

   

 最優秀賞の阿部咲来(さくら)さんに尾形審査委員長より表彰状と記念品が授与されました。

 終了後、「おながわ海中漫歩」のトークショウを開催しました。今回は、「震災にも負けない女川湾の生きものたち」と題し、ダンゴウオやクチバシカジカなどからマボヤの産卵やサンマ漁なども紹介してきました。

           写真やビデオを観ながら約30分のトークショウ

 授賞されたみなさん、おめでとうございました。また、来年も素晴らしい作品を描いて応募してください。審査委員一同楽しみに待ってます。

 


2014年12月5日(土) ついに伝説のトンネル発見 !!

2014-12-06 16:30:59 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 やや強く  風波あり

気温:3℃ 水温: 水面11.5℃  水中 12.5℃

透明度:5~6m

 今日は、ハイブリッジチームと合同でホヤの養殖漁業の支援と新ポイントの開拓の為、アゴ島の北東側で2ダイブしてきました。調査結果は、地元で噂の幻の水中トンネルを発見しました。

 このトンネルは、30~40年前に沖縄の素潜り名人が通り抜けたことで伝説となったが、現在の地元の漁師さんたちでも確認した人は誰もいない。

 トンネルの上層部で水深5m前後、下層部で9mと幅2m程度、長さは10m位ある。内部には、イソバナやマボヤが群生し、ウミウシ類も多く、地形も楽しめる。

 伝説通り、素潜りで潜れないトンネルではないが、今後はここを第3のポイントとしてファンダイビングが可能になる。(写真がないのが残念ですが、近日中に再調査と撮影します)

 3本目は、アリエルチームと合同で弁天島で潜ってきました。

 今日のトラパニア・トッドイは、3匹で交尾していました。また、他にも浅場でも1個体観察できました。

  交尾中のトラパニア・トッドイ

  浅場で発見したトラパニア・トッドイ

 アイナメの抱卵は順調で来週末にもハッチアウト開始するかも

 アイナメの卵塊と卵