「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2016年5月28日(土) オコゼカジカの卵の観察と調査 in 竹浦

2016-05-28 18:13:37 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 弱く ベタ凪

気温:20℃ 水温:10.4~12.1℃

透明度:4~8m

  竹浦港(江ノ島からの帰りに沖合から撮影)

 今日は、アリエルチームとKAZUが竹浦のグロットと弁天島で潜ってきました。今日の目的は、先週発見したオコゼカジカの卵塊の観察と調査で新たに2カ所の卵塊を発見した。また、近くには産卵したと思われる個体がいた。

 卵の卵膜径の計測では、約2.3㎜だ

 卵塊は4カ所ほどあるが、1ヵ所卵の数は約15~20個と少ない

 産卵したと思われるオコゼカジカの成魚

 今日の観察でオコゼカジカの産卵は、1個体のメスが数カ所に少しずつ産み付けて隠ぺいするタイプということになる。これは、同じケムシカジカ科の仲間でイソバテングなどと同じようだ。

 その他、ダンゴウオの抱卵や稚魚たち、クチバシカジカの成魚や幼魚など複数個体観察できた。

 クチバシカジカの成魚

 クチバシカジカの幼魚

 ダンゴウオの抱卵

   稚魚たち

 久しぶりトラパニア・トッドイも複数個体観察

 一方、江ノ島の漁業支援活動も今日で33日目を迎えた。

 今日の潜水ポイントは、普段なかなか行けない足島の南側、潜水時間は合計154分だった。江ノ島海域の透明度も10mを超え、水温も12~13℃と竹浦より高い。明日も凪が良いので江ノ島に行ってきます。

 

 


2016年5月27日 テレビ番組の水中撮影 in 狐崎(石巻市)

2016-05-27 18:38:44 | 宮城の海

天気:曇り一時小雨

海況:南よりの風 弱く ベタ凪

気温:17℃ 水温:16.8℃

透明度:2~4m

   今日の石巻市狐崎港

 今日予定していた江ノ島の漁業支援活動が沖合の海況不良のため中止となったが、急遽、テレビ番組の水中撮影の依頼で狐崎で潜ってきました。どんよりと小雨の降る中での水中撮影だったが、海は穏やかで順調に終了しました。

 放送予定日は、6月25日(土)AM8:00~ ABC朝日放送 「朝だ!生です旅サラダ」の全国放送の中です。ぜひ、ご覧ください。

 


2016年5月21日(土) オコゼカジカの卵 大発見 in 竹浦

2016-05-21 16:00:06 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:曇り一時雨

海況:北よりの風 多少うねり

気温:14℃ 水温:11.4℃

透明度:上層部 2~3m 水底:5~6m

  産卵直後と思われるオコゼカジカ(メス)と卵塊   (グロット)

 今日はアリエルチームとハイブリッジチームとの合同で竹浦のグロットとアゴ島でKAZUが2ダイブしてきました。

 1本目のグロットでは、KAZUが女川湾で初観察となるオコゼカジカの卵塊を発見した。しかも産卵直後と思われる状態だ。

 オコゼカジカは、ケムシカジカ科の仲間で交尾した後に受精卵をアミコケムシの仲間などに隠ぺいするタイプとして知られているが、抱卵のように親と一緒に撮影できたことは、大変珍しい大発見だ。1998年に女川町石浜で初めてオコゼカジカを発見してからずーっと探していたが、やっと発見できた。今後の卵の観察が楽しみだ。

 発生が進んでいるオコゼカジカの卵塊も発見!!

 その他、クチバシカジカの幼魚と成魚、ダンゴウオの抱卵と稚魚、スナビクニンなどなど・・・

 クチバシカジカの幼魚

 クチバシカジカの成魚

 ダンゴウオの稚魚

 スナビクニン

 

 


2016年5月14日(土) 漁業支援活動&生物探索 in 指ヶ浜(女川町)

2016-05-14 18:17:27 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北東の風 多少うねり (強風注意報発令中)

気温:17~20℃ 水温:10.2℃(指ヶ浜) 10.6~11.4℃(江ノ島)

透明度:2~5m(指ヶ浜) 6~10m(江ノ島)

     今日の江ノ島海域(正午前)

 今日は、アリエルの小玉さんとKAZUで指ヶ浜のホタテ養殖施設の水中作業の支援活動をしてきました。作業終了後は、いつもの「ホヤシキ根」で生物探索する時間をいただき潜った結果、なんとクチバシカジカの幼魚を初観察、それも2個体の大発見だ。

 KAZUが発見したクチバシカジカの幼魚

 小玉さんが発見したクチバシカジカの幼魚

 その他、ダンゴウオの稚魚多数、オコゼカジカ1個体など・・・

 オコゼカジカ

 キタモエビモドキ

 一方、江ノ島の漁業支援活動も今日で22日目を迎えた。早朝の女川湾は穏やかだったが、江ノ島周辺海域は、北東の風の影響でうねりが大きい為、うねりの影響が少ない場所での作業となった。潜水時間は、4ダイブ、合計191分だった。(NX32を使用)

 

 

 


2016年5月8日(日) ダンゴウオ&クチバシカジカ 三昧 in 竹浦

2016-05-08 19:21:31 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西よりの風が強く 風波あり (強風注意報発令中)

気温:17~20℃ 水温:8.7~9.3℃

透明度:7~8m

 2匹目のメスの卵を守る ダンゴウオのオス(竹浦グロット)

 今日は、アリエルチームとハイブリッジチームと合同で竹浦のグロットと弁天島で潜ってきました。西よりの風が強く吹く中でのダイビングとなったが、その影響で透明度が回復してきた。

 今日の目的は、ダンゴウオの抱卵や稚魚たち、そしてクチバシカジカの幼魚などの撮影と観察だが、今年もまた2匹目の卵を守るダンゴウオが観察された。このオスは、3月中旬に抱卵を開始し、ハッチアウトが完了したが、上記の写真のように新たな卵を守っていた。卵は、まだ新しく産んでから1週間程度のようだ。

   

お腹の大きなダンゴウオのメスが、まだまだ多くダンゴウオの抱卵は6月中旬まで観察できるでしょう。また、「天使の輪」を持つ稚魚たちも様々な環境下で数多く観察できた。

 

 一方、クチバシカジカは、成魚や若魚、そして今年生まれた幼魚たちも各ポイントで複数個体観察できるようになってきた。

 口元が損傷したクチバシカジカの成魚も元気!!

 クチバシカジカの若魚(弁天島)

 クチバシカジカの幼魚(着底してから約1ヵ月 1.5cmまで成長)

  クチバシカジカの幼魚

その他、オコゼカジカ、ヒメフタスジカジカの抱卵、ウミウシ各種、ミズダコなどなど・・・

 ミズダコ

 オコゼカジカは定位置(グロット)

 今日は久しぶりに竹浦でダイビングを楽しんできましたが、また明日から江ノ島へ行ってきます。