「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2022年4月22日(金) 竹浦の海

2022-04-23 12:51:52 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:小雨のち晴れ

海況:東よりの風のち西よりの風 やや強く 多少うねりあり

気温:19~22℃ 水温:5.5~7.2℃

透明度:2~3m

 ダンゴウオのペア(アゴ島)

 KAZUが竹浦の生物探索でグロットとアゴ島で潜ってきました。

 春濁りで透明度が悪かったが、この時期はダンゴウオの繁殖シーズンとあって抱卵などを探索したが2~3カ所ほど巣穴に入っている個体はあるものの卵の確認はできなかった。しかし、巣穴付近では、ペアになったダンゴウオが産卵の準備をしていた。

 また、3月頃に生まれたクチバシカジカの稚魚たちも、成長し体長7mm位になると着底することだが、まだ確認できなかった。

 その他、1m位の大きなヒラメや北の海からカミクラゲが多く確認できた。

 1m近いヒラメ(グロット)

 触手を大きく伸ばしたカミクラゲ

 

 


2022年4月2日(土)激レアのアカムツ(ノドグロ)と遭遇 in 指ヶ浜(女川町)

2022-04-05 09:48:33 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:快晴

海況:西よりの風 凪

気温:6~8℃ 水温:6℃

透明度:2~7m

 アカムツ(ノドグロ) 体長 15cm

 磯焼け対策などで活動している女川町指ヶ浜の「ホヤ敷根」と「ケンチョ根」でアリエルさんとKAZUが生物探索をしてきました。

 天気は最高だったが、透明度はこの時期特有の春濁りの影響で水深10m付近まで1~2mと悪く、10m以深では比較的見通せる。また、水温も昨年より1~1.5℃以上低い状態だった。

 1本目のホヤシキ根では、体長25cm位のイセエビが越冬していたり、ダンゴウオが数個体観察された。

 2本目のケンチョ根では、水深15m付近で岩陰から体長15cm位のメバルのような魚が飛び出してきた。しかし、泳ぎかたや形がメバルとは違う。深場に逃げようとしたので先回りして観察していると慌てていたのか岩にぶつかりながら動きが止まった。2回シャッターが切れたが、すぐに猛ダッシュで深場へと逃げ去って行った。

 画像を確認すると深海に生息するアカムツ(ノドグロ)ではないか?

 アカムツは日本海や金華山沖の水深150~200mに生息する魚で、釣りが得意のKAZUが何度も釣り揚げて見慣れた魚だった。

 アカムツの水中写真は非常に珍しく、まさか女川湾の浅場で観察されるとは、夢にも思わなかった。