「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年6月30日(日) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-06-30 15:21:03 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:霧雨

海況:南東の風弱く 凪

気温:18.5℃  水温:水面 15.5℃  水底 15.2℃

透明度:弁天島 4~5m  アゴ島 7~8m

 今日の竹浦は、濃霧の影響で見通しが悪いが風向きが変わった為、昨日より暖かく感じる。

一本目は、弁天島へ。観察中のダンゴウオの抱卵は、No1は完了していたが、No2は、先週ハッチアウトを確認しているが、まだ卵塊が残っている。別のメスが産卵したのか、この時期まで卵が残っているのは非常に珍しい。

 今日のNo2のダンゴウオの抱卵

一方、ダンゴウオの稚魚は、岩肌から移動し体長5mmまで成長した。特有の「天使の輪」も消え、海藻と同じ色の保護色となり、この場所で9月から10月頃まで生活する。

 稚魚特有の「天使の輪」も消えたダンゴウオの幼魚

 ウニの棘に隠れ外敵から身を守るダンゴウオの幼魚

 また、ダンゴウオの幼魚の中に、ちょっと大きめの幼魚を発見。探していたホテイウオの幼魚だ。 

     体長1cm位のホテイウオの幼魚(2個体)

2本目は、アゴ島へ。今日は、透明度もよく、また水温も15℃まで上がって暖かく感じる。先週発見したクチバシカジカは、今日はお留守だった。しかし、別の場所で成魚を1個体を発見。撮影しようとしたが、すぐ岩陰に隠れてしまった。

その他、マダコ、キツネメバルの幼魚、ヤリイカの卵は、幼体の目がハッキリと見えるまで成長していた。

 マダコ  

 体長10cmのキツネメバル   

  ヤリイカの卵 


2013年6月29日(土) 女川町竹浦ビーチ

2013-06-29 16:09:06 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:小雨

海況:ベタ凪

気温:16℃  水温:15.5℃

透明度:1m

 今日は、やませの影響で小雨交じりの肌寒い中、ウェットスーツで竹浦のビーチを利用しダイビング講習会を行ってきました。受講生は、MOBBY’Sの社員4名です。(企画開発室2名・営業・製造部各1名)

 三点セットやスクーバ器材の基本的な取扱いやコンファインドウォーターでのスキルを勉強してきました。透明度が1mと悪い中、みなさん課題をクリアし楽しく無事終了しました。(ちょっと寒かったかな)

  小雨の竹浦湾内

  透明度1mでの初めてのスクーバダイビング

  ピースサインで余裕のK君    OKサインのO君 

  水深5mでのSさんとR君

今日は、寒い中大変お疲れ様でした。

 次回は、MOBBY’Sの社内ダイビングプール(水深5m)でのスキルアップを予定しています。

 


2013年6月23日(日) 女川町竹浦(アゴ島)

2013-06-23 18:04:02 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南南東の風 弱く 凪

気温:21℃  水温:水面 12.5℃  水底 11.5℃

透明度:5~8m

 昨日と今日の2日間のツアーで千葉県松戸からFIZさん(http://www.fiz.co.jp/)が竹浦の海を楽しみました。

  今回は、ダンゴウオの稚魚や幼魚、抱卵とハッチアウトまでのダンゴウオ三昧やヒゲダンゴ、オコゼカジカ、ウミクワガタまで観察できました。

また、昨日は、NHKの取材もありFIZの皆さんもインタビューを受けて頂き、大変お疲れ様でした。

放送予定は、6月25日(火) 夕方6:10~6:58までのNHKの番組「てれまさむね」で放送されます。

残念ながら千葉県では放送されませんので、ビデオで観てください。

 今日は、昨日観察した超レアな白いヒゲダンゴの幼魚の撮影だが、数十分探したが発見されなかった。

←ヒゲダンゴの稚魚(6月16日撮影)

←幼魚(6月22日撮影) ノコギリ状の背びれが特徴

←ヒゲダンゴの成魚(約10年前に女川町石浜で撮影)→

また、アゴ島のダンゴウオの抱卵(No3)だが、1本目では卵塊の確認したが、2本目の撮影しに行ったときには、すでにすべてハッチアウトが完了していた。あぁ~残念。無事に竹浦の海で成長してほしい。

  ハッチアウト完了したNo3の巣穴   幼魚も個性的な色に

 海藻(スジメ)に吸付くダンゴウオの稚魚   ミズダコ

また、今日は、久しぶりにクチバシカジカの若魚(体長3cm)が観察された。今後、この場所でしばらく観察できるでしょう。

   今日のクチバシカジカ

 


2013年6月22日(土) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-06-22 19:56:53 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもりのち晴れ

海況:南南東の風弱く ベタ凪

気温:18℃  水温:水面 14.5℃  水底 11.5℃

透明度:2~3m(弁天島) 5~7m(アゴ島)

 

 今日の竹浦は、県外からのダイバーが多く参加され、他ショップのお客さんも含め、総勢22名でのダイビングだ。我がチームの目的は、弁天島のNo2のダンゴウオのハッチアウトの観察だ。2班に分かれての時間差で観察したが、あとのチームが見事ハッチアウトに遭遇し10数匹の巣立ちを確認した。その後も仙台のアリエルチームも無事観察したが、成長の遅い卵は、まだ巣穴に残っているようだ。その他の3ヵ所の抱卵も今月中には、すべてハッチアウトが完了するでしょう。

 今日の最大の発見は、写真の白いヒゲダンゴの幼魚だ。ヒゲダンゴは、以前に女川町石浜で何度か観察してはいるが、白い幼魚の観察は初めてだ。このまましばらく観察でることを祈る。

    ヒゲダンゴの幼魚(体長1cm)

←ダンゴウオの幼魚  ←ダンゴウオの稚魚

 ダンゴウオの稚魚は、数十個体観察できるが、成長と共に海藻(カバノリ)に吸付き、保護色となり身を守る。

 オコゼカジカも観察(弁天島)

 明日は、ハイビジョンカメラでヒゲダンゴの幼魚とダンゴウオのハッチアウトの映像を狙って竹浦に行きます。