「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年5月31日(日) 「天使の輪」を持つダンゴウオがいっぱいの竹浦!!

2015-05-31 18:35:56 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 強く  風波あり (強風注意報発令中)

気温:22℃  水温: 水面付近 13.2℃  水底 10.2℃

透明度:5~7m

      お腹の大きなメスのダンゴウオを計測(弁天島)

 今日は、アリエルチームとハイブリッジチームと合同で竹浦で2ダイブしてきました。昨日までのうねりはなくなってきたが、北西の風が強く水面は風波で荒れ荒れで大変だった。

 1本目は、弁天島へ。

 弁天島のダンゴウオの稚魚は、水深7~8mの岩肌に数十個体とますます多くなってきた。また、お腹の大きなメスのダンゴウオやオレンジのスナビクニンなども観察できた。

 生まれて1週間ほどは、白っぽい岩肌で生活する。

 壊れたコーヒーカップがお気に入りのチビダンゴ

 体長3cmほどのスナビクニン

 2本目は、アゴ島へ。

 昨日発見した赤いオスのダンゴウオは、どこに行ったのか不在だったが、オコゼカジカやお腹の大きなダンゴウオは、ほぼ定位置。また、クチバシカジカの稚魚は新たに3個体ほど観察され、アゴ島だけで現在9個体観察できる。

 オコゼカジカ(アゴ島)

 お腹の大きなメスのダンゴウオ

 今日発見したクチバシカジカの稚魚

 フサギンポも

 その他、アゴ島でもダンゴウオの稚魚が多数観察でき、7月中旬までは「天使の輪」を持つダンゴウオの稚魚やクチバシカジカの稚魚から幼魚へと成長する姿が100%観察できます。

 


2015年5月30日(土) ダンゴウオ三昧&クチバシカジカの稚魚三昧の竹浦

2015-05-30 16:10:21 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北よりの風 多少うねり

気温:25℃ 水温: 水面付近 13.8℃  水底 11.8℃

透明度:4~6m

       子育て終わったのか オスの成魚が?

 今日は、我がチームのみで竹浦で2ダイブしてきました。天気は回復してきたがうねりがまだ残っている。

1本目は、アゴ島へ。

 クチバシカジカの稚魚やオコゼカジカ、そしてダンゴウオの抱卵やチビダンゴなど観察ができたが、なんと赤いダンゴウオのオスもいた。このオス、子育てを終えたのか、あるいは子育てしないのかは不明だが、この時期に観察できたのは、大変珍しい。また、お腹の大きい産卵しないメスも2個体ほど観察できた。

     発見した時は マボヤの上に!

  お腹の大きいメスのダンゴウオ

 A-4 クチバシカジカの稚魚  その他も全て健在

 2本目は久しぶりに弁天島へ。

 先日から観察できるようになったダンゴウオの稚魚。今日も潜降してすぐ1個体発見、そして周辺にも数多くの稚魚たちがいた。これから7月中旬頃まで「天使の輪」を持つチビダンゴが多数観察できるようになる。

  計測すると体長は約3~4mm

 その他、弁天島でもクチバシカジカの稚魚2個体を発見しました。

  クチバシカジカの稚魚(弁天島)

 


2015年5月27日(水) チビダンゴ 今季初観察&クチバシカジカの稚魚多数 in 竹浦

2015-05-27 18:29:44 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:北よりの風 多少風波

気温:19℃  水温:水面付近 12.8℃  水底 9.4℃

透明度:5~6m

ハッチアウトした卵の殻と今にもハッチアウトしそうな卵、そして3日前に産んだ卵(アゴ島)

 今日は、ハイブリッジチームとアリエルさんと合同で竹浦で2ダイブしてきました。1本目は、3チームとも竹浦グロットへ。そして、2本目は、ハイブリッジチームは、久しぶりの弁天島へ。アリエルさんと我がチームはアゴ島を探索してきました。

 竹浦グロットでは、NO1のダンゴウオの抱卵の巣穴に別の個体が覗き込んでいる。もしかして産卵の為に来たメスかと観察続けること45分、よく観察するとオスの個体のようだ。(観察中に1個体、ハッチアウトが確認できた)

 抱卵中の巣穴を覗き込むダンゴウオ(オス!)

 その他、竹浦グロットでは、5個体のクチバシカジカの稚魚を確認できた。

   発見順のナンバー(G:グロット A:アゴ島)

 アゴ島では、NO2の抱卵が半分ほどハッチアウトしていたが観察中のハッチアウトには至らなかった。

 その他、オコゼカジカ・クチバシカジカの稚魚6個体・ヒメフタスジカジカの抱卵など観察できたが、今日の大発見は、なんと言っても今季初のダンゴウオの稚魚の発見だ。また、弁天島でも7個体のダンゴウオの稚魚が確認された。

  アリエルの小玉さんが発見した「天使の輪を持つダンゴウオの稚魚」(体長 3mm)

 このオコゼカジカは、数週間前から定位置で観察

    

 今日観察できたクチバシカジカの稚魚11個体は、体長2cm位になる7月上旬まで観察できるでしょう。また、ダンゴウオの稚魚もこれから多く観察できるようになります。

 

 


2015年5月25日~26日 銀ザケ養殖施設のメンテナンス in 桐ヶ崎

2015-05-26 18:47:42 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南東の風 ベタ凪

気温:20℃  水温:水面付近 13.6℃ 水深10m 10.8℃ 水深30m 8.6℃

透明度:8~10m

      養殖ギンザケ(女川町桐ヶ崎)

 昨日から2日間の予定で桐ヶ崎の養殖ギンザケのイケスの掃除をしてきました。桐ヶ崎港は、いつもファンダイビングしている竹浦港の手前の港で、透明度や水温などほぼ同じの為、竹浦の海も回復しているようだ。

 このイケスには、体長40cm以上あるギンザケが2万~2万5千匹いるとのこと

 潜水作業はイケスに付着したフジツボや海藻などを除去するもので、早朝より3ダイブ2日間の日程で無事終了しました。

 水深10m付近でフジツボを除去するKAZU

 付着する生物は、フジツボやマボヤ類、そしてワカメなどの海藻類だが、その中にスナビクニンやギンポの仲間などと水面付近には、イソバテングなども多く観察できた。作業の合い間にちょっと写真を撮ってみた。

 体長10cm位まで成長したスナビクニン(2匹)

 スナビクニン

 明日は、竹浦でダンゴウオのハッチアウト狙いで潜りに行きます。

 

 


2015年5月24日(日) 初観察!! 2匹目の卵を守るダンゴウオのオス in 竹浦

2015-05-24 15:53:37 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風 凪

気温:20℃ 水温: 水面付近 9.2℃  水底 8.4℃

透明度:7~8m

NO2のダンゴウオの抱卵に2匹目のメスが産卵(左上に産卵したメスが!)

 

ダンゴウオの抱卵(NO2)に新たな卵塊が!!(アゴ島)

 今日もダンゴウオの抱卵の観察の為、竹浦で2ダイブしてきました。透明度も回復し好条件下での観察となった。

1本目は、竹浦グロットへ。

 NO1のダンゴウオの抱卵は、順調に子育て中で今週末まではハッチアウトするでしょう。

 NO1のダンゴウオの抱卵(竹浦グロット)

 また、先日発見したクチバシカジカの稚魚(NO2.NO3.NO4)は、確認できたがNO1とNO5は発見できなかった。

 クチバシカジカの稚魚(NO3) 「竹浦グロット」

 クチバシカジカの稚魚(NO4)

その他、産卵しない(できない!)メスのダンゴウオが2匹やハナサキヒメイバラウミウシなど観察できた。

 産卵しないメスのダンゴウオ(2匹)

 ハナサキヒメイバラウミウシ(体長1cm) 

 2本目は、アゴ島へ。

 NO2のダンゴウオの抱卵を観察した結果、ハッチアウトしそうな卵塊にさらに別のメスが産卵していた。過去20年以上ダンゴウオを観察・撮影してきたが、2匹のメスの卵を抱卵した例は、今までなかった。

 巣穴近くで休むメスのダンゴウオ(左上)

 産卵を終えたメスのダンゴウオ

 今回もダンゴウオの稚魚の発見は至らなかったが、今週末までは観察できるでしょう。