スペイン3日め 5月31日 午後
グラナダ アルハンブラ宮殿観光
グラナダのホテルは ★★★★アリサレス。
アルハンブラ宮殿から徒歩圏内のホテルです。
アルハンブラ宮殿にありそうなデザインです。
客室はリニューアルされていて綺麗です。
夕食はビュッフェです。
お料理の種類はそれほど多くはなかったですが
まずまずのお味でした。
パエリアがありましたが
マドリードの専門店のパエリアより
美味しかったです!(^^)!
チケットの入手が困難な昨今
アルハンブラ宮殿の入場も危ぶまれていましたが
なんと、夜のチケットが購入できたそうです。
明日午前に予定していた入場が
急遽 夜のアルハンブラ宮殿観光になりました。
ホテルから
レストランや土産物屋が立ち並んだ通りを
歩いてアルハンブラ宮殿に向かいます。
小さな入口から入ります。
裁きの門。この場所で
民事裁判が行われていたそうです。
カルロス5世宮殿。
キリスト教信者だったカルロス1世によって
ルネサンス様式で建てられ宮殿です。
外観は正方形ですが、内部は円形の中庭を
列柱が取り囲む構造になっています。
中庭はコンサート会場としても
利用されているそうです。
アルハンブラ宮殿は
その外観の美しさや内装の豪華さから
イスラム建築の最高傑作とも言われています。
アルハンブラ宮殿は 4つに分かれています。
①「ナスル宮殿 」14世紀に建設された宮殿。
②「カルロス5世宮殿」カルロス1世によって
建てられたルネサンス様式の宮殿。
③「アルカサバ」9世紀以降に築かれた要塞。
④「ヘネラリフェ」王家の夏の別荘。----
アルカサバ。
要塞。
ナスル宮殿は最大の見どころが
あつまっている部分で
三つの独立した区画に分けることができます。
①メスアール宮②コマレス宮③ライオン宮
1つ目の「メスアール宮」
政治や裁判が行われていた場所だそうです。
イスラム建築、幾何学模様、アラビア文字など
アラブの世界に入り込んだようです。
モザイクタイルで装飾された壁の下部 。
偶像崇拝を禁止している宗教の為、
宮殿には絵画はありません。
美術に生き物を表現してはいけないそうです。
そのかわりにアラビア文字や
幾何学模様の文化が発展したそうです。
「メスアール宮」と
2つ目の「コマレス宮」(王の公式の住まい)を隔てる壁。
「コマレス宮」のアラヤネスの中庭。
コマレスの塔が見えます。
水面に建物が鏡写しになっていて幻想的です。
宮殿の中で一番広い部屋 「大使の間」。
その名の通り各国の大使が
王と謁見する際に使われた部屋です。
アラヤネスの中庭から見える
コマレスの塔の内部です。
壁一面に漆喰細工が施されています。
寄木細工の装飾。
ナスル宮殿のバルコニーから
グラナダの旧市街 アルバイシン地区の夜景。
3つ目の「ライオン宮」は
男子禁制のハーレムだったそうです。
ライオンの中庭を取り囲むようにして
「諸王の間」「二姉妹の間」「アベンセラヘラスの間」
という3つの部屋があります。
王が愛した姉妹が住んだと言われている
「 二姉妹の間」。
八角形の鍾乳石装飾の天井。
イスラム建築最高峰とも言われているそうです。
中庭の「ライオンの噴水」が見えます。
中庭から引き込んだ噴水で
涼をとっていたそうです。
噴水といっても、
水盤の中央から湧水のように静かに水が
溢れて出てくるものです。
「諸王の間」の連続するアーチが美しいです。
「諸王の間」の天井。
王の寝室だった場所の天井には
ナスル朝の10人の王が描かれています。
陰謀、暗殺などで 次々と
王が代わっていったそうです。
偶像崇拝を禁止している宗教のため、
宮殿には絵画は無いはずでしたが
これは後にキリスト教徒によって
描かれたものだそうです。
「 アベンセラヘスの間」の天井。
7つの惑星をモチーフとした幾何学模様の天井。
「アベンセラヘスの間」にある噴水。
名門アベンセラヘス一族が
惨殺された場所だそうです(-_-;)
「 ライオンの中庭」
周りを白い大理石124本の列柱が
ぐるりと取り囲んでいます。
「ライオンの噴水」。
アルハンブラ宮殿のシンボルです。
12棟のライオンの水時計だったそうです。
宮殿は、8世紀から約800年の間
イベリア半島を支配した
イスラム教徒の王たちの栄華を
を今に伝えてくれていました。
ベルサイユ宮殿のような
目もくらむような派手さはないですが
イスラム美術の優美さ繊細さを 堪能しました。