Belleの着物生活

いつもはジーンズ、時々きもの。
Belle(ベル)きものサロンの着付師が
日常をお伝えします。

初詣でに着物で♪

2013-01-02 | 日記
年末年始、京都で下宿生活を送っている娘が帰省していました。
のんびり紅白歌合戦とか見て過ごしていた大晦日の深夜(というか、すでに元旦…)、娘が急に「明日の初詣でに着物着たいな」と言い出しました。(元旦は友人と初詣でとは聞いていたけど)

え、いきなり…

しかし着付師たる者、無理とは言えない。
「な、なんとかするわ
でも娘に合う着物、あったっけな・・・?

うちは着物の保管場所が寝室奥のクローゼットなので、寝ている人(←夫は早寝派)がいると深夜にガサゴソできないのです。
それからお風呂に入りながら、
「確か若い頃母が仕立ててくれた着物がいくつかあったっけな。熱田神宮だと結構歩くから小紋くらいがいいだろうけど、そうするとあれかな…。で、帯はどれにしよう?そうだ、コートも要るわ」
頭の中でコーディネートを考えながらその日は就寝。

で、元旦早起きしておせちとお雑煮の前にクローゼット直行です。ところが考えていた着物は袖丈が1尺2寸(約45cm)だった…(今は標準が1尺3寸、約49cm)。私の長襦袢とは合わないから、急遽別の長襦袢を取り出すと、当然ながら半衿かかってない
着物を替えてコーデし直すか、急いで半衿つけるか。そうだ、綿ジャージー素材の半衿(いえ、私が勝手に半衿として使ってるだけ)だったら高速でつけられるから、そうしよう!

10時に神宮前集合というありえない設定に間に合わせるため、娘をせかし猛スピードで着せたのがこれ↓





ちょいと衿元の仕上げが甘いのが心残りですが、とにかく時間がなくて(と言い訳してみる)。
紅型小紋に銘仙の羽織。帯は織りの八寸帯、半衿はジャージー素材のストライプで黒地の帯揚げをコーデしてみました。銘仙の羽織丈も昭和でしょう?ちょいアンティーク風にしてみましたよ。というか、柄的に合いそうな他のコートとは袖丈がどうにも合わなくて。娘は私より体格がいいので私の厚手のコートはサイズ的に着られないし、道行コートじゃあんまり地味でつまらないし、苦肉の策の羽織でした。
実は草履も、私のは足が痛いと言われ、結局下駄だったしね

バタバタで送り出しましたが、夕方帰ってきた娘が言うには、いろいろな人(特に高齢者)にほめられたそうで、気を良くしていました。それに何より、「全然苦しくなかったよ~♪」と言ってもらえたことで私もホッとしたという、なんとも慌しい元旦でありました

コメント
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