いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第49話

2013年05月07日 | 善徳女王
《あらすじ》

ミシルの放った矢は、まっすぐトンマンの胸に飛んだ。
胸を射られ、椅子に倒れ込んだトンマンだが、
しかし、懐にいれたソヨプ刀が、彼女の命を救った。

インガン殿を守るミシルの兵たちは制圧され、王は助け出された。

ミシルは急ぎ、宮殿からの脱出を試みる。
トンマンらは、残ったミシルの兵たちに襲われるが、
そこへピダムが大勢の郎徒を連れて助けに来た。
「助かったぞ、ピダム」
「こんな無茶をされたら、次は助けませんよ」

ミシルは、自室にある例の文書を持って逃げようとするが、箱の中は空だ。
その文書は、ソファが持ち去ったあとなのだ。
動揺するミシル。
初めて目にする璽主の様子に、不安にかられるチルスク。
そしてソファをこの場所にかくまい、結果逃がしてしまったことを思い出す。
「璽主、秘密の通路は知られてしまったようです」
何もかも、見通すかのように、じっとチルスクを見据えるミシル。

逃げ道をふさがれた。
「宮殿の正門を、真正面から突破します」
退却するミシルだが、宮殿を出れば、まだまだ多くの味方がいる。
ミシルさえ、無事に宮殿を出られれば……。

抜け道や、脇門へ兵力を分散していたトンマンたちは虚を突かれた。
チュジン公の到着も間に合わず、ソヒョン公も追いすがれず、
ミシルは正門を突破し、ソラボルの外へ出てしまった。
これではもはや、内戦だ。
ミシルは味方につけていた大耶城に向かった。
そこで体制を立て直すのだ。
これから先は、トンマンが時間に追われることになるだろう。

40年も宮殿を支配していたミシル。
トンマンたちが掌握するのは至難のわざだ。
誰がミシル側なのか、簡単には見分けがつかない。
しかし、急がなければ、ミシルはちゃくちゃくと大耶城で力を
取り戻してしまう……。
ミシルはけして、あきらめてはいないのだ。

大義より、璽主が大事だというソップム。
「こうなって初めて気がつきました。私は、その程度の器なのだと。
ご気分を害されたならあやまります」
「私も同じだ……」
チルスクももはや、ミシルを守ることにしか生きる意味を見いだせないのだ。
この神国が、どうなろうとも。

トンマンたちは、今後の対策を会議で検討している。
ピダムとヨムジョンは、蚊帳の外だ。
「なんでお前は会議に出られないんだ?」
「官職がないからさ」
「じゃ官職をもらえよ」
「めんどくさいよ。自由気ままに王女様の命令をもらってた方がいい」
ヨムジョンは、褒美の話や後ろ盾の話を持ち出して、ぶつぶつ文句を言う。
そこへトンマンが入ってきて、大耶城へ刺客を放てという。
そして、大耶城とミシルの周辺を探れと。
「お前になら、信じて任せられる」

ピダムは、トンマンの頼み事に浮かれている。
「ほらな、俺には重要な任務を任せてくださるんだ」
「それは違うな。だれかさんは兵部、だれかさんは内省を任せてもらってるのに、
俺たちはいつも外で情報収集じゃないか」
「ひねくれものめ」
「そうじゃない、お前はムンノとずっと一緒だったから、
組織ってものをわかってないのさ」
「俺だってそれくらいわかってる」
ピダムはヨムジョンの言葉に反論するが、ふと顔色がかわった。

とにかく宮殿内を掌握するのは時間がかかる。
新しく注文していた武器も、ミシルに強奪されてしまった。
地方の現状を報告する上書も、トンマンの元へは届かず、
ミシルのいる大耶城に届いてしまう。
このままでは、ミシルのいる場所が、ソラボルになってしまいかねない。
二重政府が成立してしまいそうだ。
(ミシルの存在が、これほどまでに大きいとは……)

トンマンは便殿会議を開き、今後国政に関する報告をトンマン以外にしたものは、
例外なく打ち首にすると通達した。
大耶城にいく上書も止めねばならぬ。
ミシルを孤立させるのだ。

焦るトンマンは、ソファが自分に託してくれたある文書を使う時がきたと感じる。
「ミシルを殺し、大義を立てよ」
そう書かれた書状は、チヌン大帝がソルォンに託した勅書だ。
トンマンが考え込んでいる見晴台に、ピダムがやってきた。

「何を、お悩みですか?
私ににできることは、ありませんか?
私はあまり、役にたっていないようで……」
先ほどのヨムジョンの言葉を気にしてか、ピダムは元気がない。
「お前がいなければ、数々の苦境をのりこえられなかった。
役に立たぬなどと、なぜ言うのだ。
もう少しして状況が落ち着いたら、お前に重職を任せようと思う。
秘密部署だ。お前にしか任せられぬ。
お前になら、どんな秘密事項も信じて任せられる」
途端に破顔し、うれしさを隠そうともせずに笑うピダム。
「お前は時々、子どものようになるな。そんなに嬉しいか?」
「王女様が、私を信じてくださるから」
トンマンはほほえんで、最初の任務を与えた。
「誰にも気付かれないように、ある木の下に埋めた小箱を取ってきておくれ」
ピダムは何度も振り返りながら、大喜びで出かけていった。

ミシルから、人を奪う。
そのつもりで、トンマンはあの勅書を使おうとしている。
中身はまだ誰にも、教えていない。
本当は使いたくはなかったが……。

ピダムは小箱を取りに行き、無事に掘り出すが、
中身が気になって開けて見てしまう。
その内容に驚愕し、思わず膝を付いてしまうピダム。
放心しながらも、必死で考える。
(チヌン大帝は、ミシルを殺そうとしていたんだ……。
ではなぜ、こんなものが残っている?なぜ処分しなかったんだ?なぜ?)

ピダムは、思い悩み、とうとう大耶城に向かった。
直接ミシルに、そのわけを聞きたいのだ。
ピダムのかわりに大耶城を見張っていたチュクパンは、彼の姿を見つけて不審に思う。
そして思い出すのだ。
王女様がピダムに取りに行かせた箱には、あの書状が入っているはずじゃないか。
そしてあれは、ピダムには見せたくない、見せられないと、ソファが言っていた……。

見張りと目が合い、即座に斬り殺してしまったピダムは、
ミシルの部屋に入りこみ、のど元に刀を突きつけた。
「なぜここに?」
血まみれの刀に動じることもなく、ミシルは冷静にピダムに話しかける。
「トンマンに暗殺を命じられたか。
あるいは恋い慕う女のために手柄を立てに来たか」
「聞きたいことがあってきた」
「聞きたいこと?」
「なぜ……」
ピダムは、書状について聞こうとするが、どうしても、言い出せない。
「なぜあの日、俺を遊山に連れ出せと命令した?答えてください。答えろ!」
ミシルは、にこりと笑う。
「お前が邪魔だから」
「邪魔?
あんたの壮大な夢を、かなえるためにか?」
ミシルは笑顔を崩さない。
「そういうことだ」
ピダムの顔が苦痛にゆがむ。
「俺はいつも、邪魔者なんだな。
あんたが夢を……かなえるには……
だったらなぜ、捨てなかった。殺すべきだったんじゃないのか」
「そうだ、あれは失敗だった。
だから今、こんな目に遭っている」
ピダムの顔色が、変わる。
「失敗……だと?失敗?……失敗とは……
だったらなぜ、一体なぜ!」

懐から例の書状を出そうとしたピダムは、怒鳴り込んできたミセンとポジョンの前に機会を失った。
「お、おまえは!」
ピダムの姿に驚き、剣を突きつけるふたりに、ミシルは言った。
「剣を下ろして。私を訪ねてきた客人です」
驚いているピダムに、ミシルは言う。
「行きなさい」
「し、しかし姉上……」
「早く」
ピダムは逡巡しながらも、その場を去った。

ミシルの側近たちは、なぜいつもピダムが特別なのかわからない。
ソルォンだけはその理由を知っているが……。
ソルォンは、ミシルの部屋へ行き、問いただした。
「璽主、なぜピダムがここへ来たのですか?」
「ピダムが王女を宮殿から脱出させた日、
皆が聞きたがったことをピダムも知りたがっていました。
なぜ、自分を殺さず、生かしておいたか」

ユシンは、チュクパンとコドから、報告を聞いて不審に思う。
ピダムは王女の使いに出たはずだが?

トンマンは、ピダムを待っていた。
今か今かと、彼を待っていた。
ピダムは、書状を握りしめて、ひとり闇の中、涙ぐんでいる。
ユシンはチュクパンの目撃談を見過ごせず、トンマンに報告する。
「あいつは遊山の時も……」
ピダムを疑うような発言を、トンマンは許さない。
「疑ってかかることはいけませんね、申し訳ありません」
また、チュクパンも直接トンマンに報告する。
あの書状をピダムから隠そうとしたソファの言動……。
(ミシル殺害の勅書がなぜピダムと関係するのか?)

思い悩むトンマンのもとへ、ようやくピダムが帰ってきた。
「頼んだものは持ってきたか?」
ピダムは、トンマンの目をまっすぐ見ることができない。
「渡してくれ」
ピダムは今度は王女の顔を見つめた。
「ありませんでした。木の下を掘ってみましたが、箱だけで、中には何も」
トンマンは、ゆっくりと言った。
「私は、今からお前が言うことを信じる。それが、今後私たちの関係の土台となる」
ピダムの目が泳ぐ。
「本当に、無かったのか?」
沈黙の後、ピダムは答えた。
「本当に、ありませんでした」
「お前が無くしたのではないのか?」
トンマンの声が厳しくなる。
「いいえ」

「では、大耶城へ行ったのは本当か?ミシルにあったのか?」
「ええ、手ぶらで帰るのが嫌で、ミシルを暗殺しようとしました」
ピダムの言葉に、目をそらすトンマン。
「ミシルさえ死ねば、すべてが終わると思い……
ですが失敗しました」
トンマンは、ピダムをじっと見つめる。
「最後に聞く。お前と、ミシルは、どんな関係だ?」
この問いには、答えられないピダム。
「お前とミシルは、どんな関係なのだ?」
「私とミシルは……」

「息子です」
ミシルは、ミセンやセジョン、息子ハジョンの前で、ピダムが息子だと
はっきりと認めた。

(つづく)

トンマン……ソヨプ刀なんて、嘘だろ。
碑文を捏造しちゃったり、そういうパフォーマンス得意なんだから、
絶対鉄板しこんであっただろ?
もしあの細いソヨプ刀1本で助かったなら、もう絶対あなたが神に選ばれてますから。
これ以上、誰にも邪魔できませんよね……。

そしてミシル、しぶといですね~。
あきらめないかぎり、けして負けない女なんですね~。
うーん、このまま事態が硬直化すれば、どんどんトンマンが不利に。
今度は、時間はミシルの味方になってしまいましたね。
うーんどうなる?
ソルォン公は、ミシルがあきらめちゃうんじゃないかと、ちょっと不安そうでしたね?

ああ、そしてピダム。

どうするの、どうするの?どうするつもりなのー?

ヨムジョンがいらんこと言ってピダムを三白眼にしちゃうしさー。
あの目になった時のピダムって、暗黒面に落ち込んでる時だから心配なのよね。
王女に信頼されてるから!やった!って喜んでるんだから、
ほっときゃいいじゃないの!
あんたはチュンチュに直接くっついてるんだから、ピダムのことはもういいでしょ?
おそろいの戦闘服着ちゃってから、仲間意識が強くなってるの?
自分のスパイ網をいいようにピダムに使われてるから、
彼が偉くならないと、自分も得できないからハッパかけてるの?

トンマンに信じてるって言われて、浮かれてるピダムがかわいいじゃなーい。


もう嬉しくて嬉しくて仕方ないんです。

えへって笑って、本当に頬が赤くなるピダムがかわいすぎるわっ!
なんてピュアな男なんだ……ピダマ。
ユシンもピュアピュアしかったが、あいつとはなんつーか方向性が違う。
ピダムはまだ、子どもだから……。
なんか、トンマンには子どもみたいに甘えて、
愛してほしい、愛してほしいって言ってるからねぇ。
ユシン郎みたいに、愛しているから、触れられないっていう男の純情とはちがーう。

あ~、ピダムも形を変えたマザコンか?
トンマンは彼にとって初めて見た鴨なんだもんね。
後をついて歩くのは、お母さんについて歩いているのと一緒?

そして本当のお母さんには、邪魔者だって言われて傷ついちゃって。
そのうえ、殺さずにいたのは失敗だったとか言われちゃって。
えっと、よくわかんなかったんだけど、殺すべきだったのは
赤子の時の話?それとも遊山の時の話?

ま、ピダムじゃないけど、どうしてミシルがあの勅書を大事に持っていたかってのは謎よね。
最初はソルォン公が不安だったから、持ってたのよね。
そしてミシルが不安になったから、貸してちょうだい、と言って持っていた。
私、最初は毒薬かと思っていたの。
いつでも死ねる、と思うと生きていくのがつらい時も、気が楽になるでしょ?
もしかして、ミシルにとって、この勅書はそういう性質のものなの?


さすがのピダムも、ガクブル。

う~ん、そしてピダム……。
トンマンに本当のこというつもり?
ミシルの息子なんだって、言っちゃう?
わたし、怖いのよ。
なんか変なフラグ立ってない?
トンマンが、「それが今後の私たちの関係の土台となる」って言ってるよ?
そんな大事な局面なのに、嘘ついていいわけ?
信じて、ピダムを送り出してくれたトンマンに、あれ、無かったよって嘘ついていいの?
ホントのこと、言えばいいじゃん!

ユシンのこと、新羅さえ良きゃいいのかよ!って責めたけど、
あんたはどーなの?
あんたは何をどうしたいのさ?
嘘までついて守りたいのはお母さん?
でもあんた、甘いんじゃないの?
ミシルを倒すって、どういうことかわかってやってたの?
あの人、倒されたら黙って余生を生きるわけないじゃん。
絶対死んじゃうにきまってんじゃん。

あんたってば、もしかして本物のガキなんじゃないの……。
大耶城進入の時、妙にかわいいチェックのリュックしょってたでしょ。
お前は中学生か!
ばかばか!ピダムのばかー!



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1 コメント

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Unknown (さや)
2017-08-19 16:49:31
突然ですがこんにちは。
ブログめっちゃ面白いです。
BS12で再放送中なので、はじめて善徳女王見てるところです。
ピダムのチェックのリュックのつっこみ笑ってしまいました。
私も、当時あの柄あったんか?!と疑問に思ったもので。
私もピダム信者の1人でして。
信じてると言われ嬉しそうにイキイキと駆けて行く姿にニヤニヤしてました。
1話見るたびにこれからもブログ覗かせてもらいます。
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