製パン王キム・タック 第９話

とうとう、風車の男を見つけ出し、
母の行方を聞いたキムタック。
パルボン先生にさとされながらも
我慢できず、暴れてやるつもりで
ソウルの会長宅を訪れる。

しかし、夜の庭に侵入したタックの心に
再びパルボン先生の言葉が響いた。
こっそり父の工房がある別棟にまわったタックの目に
飛び込んできたのは、ひとりタックを思い出しながら
パン作りをする父の姿。
幼いころに見た父のパンを作る姿を思い出すタック。
自分を特別な息子だといってくれた父を思い、
タックは会長宅を後にするのだった。

駅構内で寝ていたタックは、
娘を虐待する父親を注意する女性と出会う。
女性は政府批判する学生運動家だった。
警察から逃げる彼女を連れて、なんとか逃げ切るタック。
彼女が落としていった帽子に書かれていた名前を見て、
タックは思わず後を追うが、彼女は地下鉄で行ってしまう。
女性は、タックの幼馴染シン・ユギョンだった。

帽子に書かれていた大学名を手がかりに、ユギョンを捜すタック。
ユギョンの後をつけていくと、コソン食品のパーティー会場に着いた。
不審者としてハン室長に連行されるタック。
タックとの再会を期待していたユギョンだが、
それもかなわず、１２年ぶりにマジュンと言葉をかわす。
資本家と労働者、大きな隔たりに怒りを覚えながら会場を後にするユギョン。
ふたりはまたすれ違ってしまった。

大学に戻ってきたユギョン。
そこにはボロボロになりながら、逃げてきたタックの姿が！
とうとう再会を果たしたふたり。
幼馴染の運命は？

（つづく）

タックの笑顔が少なくて寂しい……。

でもよかった！
とうとうユギョンと会えたー！
まぁよかったのか悪かったのかはこれからの展開次第だが。

ユギョンはマジュンの妹ジャリムと友人関係にあるんだね。
それも社会運動をしている新聞サークルの仲間。
ブルジョアのジャリムがなんでそんなことしているのか？
姉さんとは違った形で母に抵抗しているのかも知れないねー。

ユギョンは相変わらずちょっと怖い子で、
またタックに「じゃあ殺してくれるの？」とか聞いていたね。
世の中を達観している部分というか、
やっぱりちょっと暗い影のある子なんだわ。
そんなユギョンもタックのことを考えるときはちょっと優しい顔になるよ。



コソンのパーティーに招待されて逡巡してるあたりは
地上波ではカットされてるけど、
タックに会いたいなー、会えるかもなー、という気持ちがよくわかる。
くらーい幼少期に自分を笑わせてくれた唯一の人だもんね。

そういや他にもカットシーンはいくつかあって、
パルボンBのケロッピや大将がタックを心配するくだりは
まるまるなかったんだよ～。



タックの分の指示書を準備してた大将。ちょっと寂しげ。

パーティー会場で女性客にぶつかってドレスを汚してしまったユギョンのとこもカット。
客からもマジュンオンマからひどいこと言われるんだよ。
確かにあの服装はいただけないけど、ジャリムも服貸してあげればいいじゃん！
金持ちの子はそのへんわかってないよな！
あそこカットだからユギョンがひねくれものみたいじゃんか。ちぇっ。

そういやハン室長もひどい。
「まだ母親にこだわってるのか」だって？
しかも４回も舌打ちしましたよ。キー！ムカつく！
それじゃタックがただのマザコンみたいだろ！
生き別れになったんだぞ！フツーの母子関係じゃないだろ！
それに会長もマザコン気味だったししょうがないだろ！親子なんだから！
あんたの息子マジュンは女ったらしだそうじゃないですか！
ケロッピまで落とそうとしてますよ？どんだけ？
いったい誰に似たんでしょうねっ。フンッ。

その母親はなかなか頭を使っていますよ。



キレイだけど品がないから、と左のドレスをやめて
右のシックなスタイルでパーティーに。
今後の彼女の攻撃スタイルを表現しているようでいい衣装です。
会長の心をひきつけるのはあきらめて、
株を取得し対等の人間として渡り合おうという決意。
でも、できるのかな？悪巧みは得意そうだけど、
頼みのハン室長はどこか抜けてるし、マジュンは反抗的だしね。
似たもの親子なのにね。

タックとユギョンは幸せになれるのかなー。
初恋は実らないのが定番だから、そこだけが気がかり。
タックはユギョンがめちゃめちゃ好きみたいなのにね……。

ん、ケロッピは誘惑されないようにがんばれ。