〈あらすじ〉
親密そうなヨンジェとへウォンの姿を見て、
病室に入っていけないジウン。
そこへお義父さんが現れて、ジウンを病室にいざなう。
親しげな空気になんとなく居心地の悪いジウン。
「彼女とは昔から家族のようなつきあいだ。
誤解しなくてもいい」
お義父さんにそう言われても、なんだか心がすっきりしない。
「お前、誤解してるのか?」
「別に」
そうはいったが、あまりにもへウォンのことを心配するヨンジェの姿に
なんとなく、もやもやしてしまうジウンだった。
夜中に車で出て行くヨンジェを見てしまい、
ジウンはひとり悶々として眠れない。
寝間着のまま玄関先まで出て行って彼を待つが、
ついついそのまま座り込んで寝入ってしまった。
ヨンジェが帰ってきて、うれしそうなジウン。
やはりヨンジェはへウォンの様子を見に行っていたのだ。
「それにしても、お前ってどこでも寝るんだな」
「考え事してたのよ。私たちの出会いとか、なぜあなたがこの家を買ったのか、とか」
「名前が気に入ったんだ。フルハウス。愛にあふれた家って意味だろ?」
「そうよ。お父さんがつけた名前よ」
「愛する人と一生暮らすと思ってた……」
ふと寂しそうな背中を見せたヨンジェに、
思わずその愛する人の名をきいてしまいそうになるジウン。
照れ隠しに始めた幽霊の話にちょっとびびるヨンジェがかわいいのだ。
朝起きると、すでにヨンジェが起きておかゆを作っていた。
もちろんこれはへウォンのためだ。
「同じものを作れるようによく見とけ」
おかゆ作りの手順を細かく指示するヨンジェに、なんだか寂しくなる。
「わたしが病気になっても、おかゆを作ってくれるかな……」
「おまっ、こないだ作ってやっただろ!」
「あ?えへへ、そうだったっけ?」
ヨンジェに言われて、へウォンのところへおかゆを届けに行ったジウンは、
すでに退院の用意をしているへウォンと言葉を交わす。
「ねぇ、分不相応な結婚をして、惨めにならない?」
「はぁ?そんなことありません」
「そう?私にはそう見えるけど。私が彼と会ったりすると気に障る?」
「そんなことないわ」
「私とヨンジェは昔からの友達よ。
後から割り込んだのはジウンさんよ。だから誤解しないでね」
へウォンの言いぐさに、ジウンはあきれて目を白黒。
退院するへウォンを見送ったジウンは、
そのまま実家に帰ってハルモニの手伝いをすることになった。
庭仕事を手伝わされるジウン。
またもや親がいないから、と嫌味を言われたジウンは、
いい加減嫌になってハルモニに反論する。
かーっとなったハルモニは、血圧があがってしまい、
急に具合が悪くなってしまった。
慌てたジウンは祖母を背負ってなんとか家に帰り着くのだが、
ハルモニの怒りは爆発。
何をやってもうまくいかない、なんでだろ?
それでも優しいお義母さんは、おかずを持たせてくれて、
次来るときは好きなものを作ってあげるね、と言ってくれる。
「何が好き?」
「いえ、特には……」
「じゃ冷菜はどう?ヨンジェも好きなのよ」
おかずとお義母さんの優しさをかかえて、ジウンは家に帰る。
ヨンジェは、ミニョクを訪ねていた。
「へウォンが入院したのは、ヒョンのせいだ。
二度と彼女を傷つけるな。次はただじゃおかない」
真剣な剣幕のヨンジェを、ミニョクは逆に諭す。
なにしろヨンジェは結婚しているのだ。
そんな態度はジウンさんにも失礼だ。
自分の蒔いた種のせいで、どうにも身動きが取れず、いらつくヨンジェ。
家に帰るとジウンが話しかけてきて、元気のない彼に面白い話をしてくれた。
「かわいいウサギと速いカメが競争しました。どっちが勝ったか?」
「ウサギ」
「ブー、カメでした。速いカメっていったでしょ!」
「かわいいウサギとサングラスをかけたカメが競争しました。
どっちが勝ったか?」
「なんだよ、もう~。ウサギウサギ!ウサギだろ!」
「ブブー!カメでした!サングラスを取ったらさっきのカメだったの!
あはははは!大爆笑でしょ?」
「……お前、宇宙人だろ。自分の星に帰れ」
冷たく言い放ったヨンジェに、ジウンはおかんむり。
「わたしが宇宙人なら、あんたは黄金バットね」
わけのわからない会話に、ヨンジェはすっかりあきれてしまった。
落ち込んでいたこともすっかり忘れて。
「行ってくる」
「遅くなるの?」
「へウォンのところにいって、事務所に寄ってくる」
「そう……」
なんとなく元気の出ないジウンだが、ヨンジェを呼び止めて
結婚指輪をつけさせる。
「わたしが怒られちゃうでしょ!」
ごちそう作って待ってるから、というジウンを信用できないヨンジェ。
「……ふーん、じゃクラゲの冷菜……」
ジウンのつぶやきに、ヨンジェの目の色が変わる。
「!」レシピを検索してがんばるジウンだが、成果は?
へウォンの店で衣装合わせをして帰ってきたヨンジェ。
クラゲの冷菜はいまいちで、「こんなもの食えるかよ」と冷たい。
「いいわよ、私が全部食べるから」
ジウンはヨンジェの指に、指輪がないことに気がついた。
へウォンの店だろうと、ヨンジェは電話をかける。
彼の指輪に気付いていたへウォンだが、素直にあったと教えたくない。
言いよどんでいるうちに、ヨンジェは電話を切ってしまった。
へウォンに遠慮しているかのようなヨンジェの態度に、むっとするジウン。
「彼女、お姫様かなんかなの?人をばかにして」
ついついへウォンの悪口をいってしまい、それを聞いたヨンジェは逆切れ。
「指輪は私たちの約束なのよ。粗末に扱っちゃダメなの」
「約束?俺たちなんか約束したかよ?これは契約結婚だぞ。
ほんとに結婚したんじゃない。お前は飯を作って掃除してればいいんだよ!」
「私はあんたの炊飯器?」
「そうだよ、掃除機で炊飯器だ。
なんだよ、お前、俺に惚れたのか?」
「何ですって?!」
「お前なんか勘違いしてるだろ」
ジウンは怒って、また家出を宣言してしまう。
彼女が出て行くか心配で、寝返りを打つばかりのヨンジェ。
翌朝そっと様子を見るが、彼女の姿は見当たらない。
冷蔵庫には、アンダーラインだらけの冷菜のレシピが貼ってある。
部屋にスーツケースが置いてあるのを見つけて、
ヨンジェはほっとして、にっこり笑った。
ジウンはシノプシスを見せに、ミニョクに会いに行っていた。
人間が描けていない、とまたもや批判されたジウン。
「一緒に人間観察をしてみましょうよ」とミニョクに誘われ、
カフェに出かける。
ミニョクに笑わせられて少し気分がよくなった。
ヨンジェも、なくした結婚指輪を再度注文するように室長に電話。
とそこへ、お金がなくて困ったドンウクとヒジンが、
懲りずにフルハウスを訪れる。
ヨンジェは鍵をかけて出て行ったが、勝手知ったる友人の家。
まんまと忍び込んだふたりは、パソコンにあった結婚契約書を見つけてしまう。
ヨンジェは、結婚式の写真パネルをもらいうけて、帰宅。
ふたりに脅されて震え上がったヨンジェは、ジウンにSOS。
ミニョクとスパゲッティの約束をしていたジウンだったが、
慌てて家に飛んで帰った。
マスコミにばらすと脅すドンウクとヒジンに、
じゃあ家を勝手に売られたと警察に訴えるわよ、と暗に示したジウン。
そのかわり、ドンウクをヨンジェの事務所で働かせてあげる、と提案。
ふたりはしぶしぶ帰って行った。
ほっとしたヨンジェは、ジウンにビールをすすめ、一休み。
「指輪だけど、ら、来週届くって。
二度と…あー、もうっ……なくさないよ」
素直なヨンジェにびっくりするジウン。
「なんだよ!レコーダーだって忘れてやっただろ?
お前はよくって俺はダメなのかよ」
照れくさくてまくしたてるヨンジェに、
「指輪ならあったわよ?」
驚くヨンジェの手をとって、ジウンはサインペンで指輪を描いてやる。
「ほら、これで買わなくていいわ。
おまけに腕時計も。
かわいいでしょ。5万ウォンよ」
楽しくなったヨンジェは、おかえしにジウンの手をとり、時計を描いた。
「ほら、いいだろ。10万ウォンだ」
「……あなた、サングラス好きよね?」
「?!」
仲良くじゃれあうヨンジェとジウン。
テラスでビールを飲みながら、ジウンはしみじみヨンジェに話しかける。
「世の中にはいろんな事情がある。そして結婚にもいろいろあるわ。
しあわせな結婚、不幸な結婚、永遠に見える結婚も終わりの見える結婚もある。
私たちの結婚も、結婚だし、約束は約束よ。そうでしょ?」
いつになく神妙な顔のヨンジェ。
「そうだな」
「いつも喧嘩して家を出てたけど、これで終わり、二度と戻らない、とは思わなかった。
最善を尽くしてがんばりましょう。
本当に別れる日まで。ね、ファイティン!」
「お前いっつもそれだな」
「いいじゃない、ほら、ファイティン!」
「俺はアジャアジャ!がいいな」
「え~?やっぱりファイティンがいいわ」
「アジャアジャファイティン!」
翌日、手を洗おうとしたヨンジェは、ふと気になって
指輪がきえてしまわないように、避けて洗った。
なんとなく、優しい気持ちになっている。
リビングに行くと、ジウンが結婚写真を見つけていた。
「ヨンジェの鼻の穴大きいわね~」
ジウンの態度に、かちんとくるヨンジェ。せっかく穏やかな気分だったのに、こいつときたら……。
「お前の方が大きいだろ!」
どこにかけるか揉めたので、じゃんけんで決めることに。
負けてしまったヨンジェはくやしそうに「リビングだ!」
写真をかけていると、へウォンから電話がかかってきた。
「今どこ?家?渡したいものがあるの。会えない?」
ジウンを気にしながらも、行く、と返事をしたヨンジェ。
「誰から?」
「あ、ああ、事務所から……」
ヨンジェは思わず嘘をついてしまった。
(つづく)
へウォンのこととなると、仕事すら放り出しそうな勢いのヨンジェすな~。
そんなに心配なのか?大人の女なのに?
自分の店まで持ってる成功したデザイナーなのに?
ジウンはなんだかモヤモヤしちゃうよねー。
しかもお父さんまでへウォンと親しげなのも、なんか寂しい気がするんだよねー。
偽のお嫁さんだというのにさ。
ヨンジェはへウォンとどういう関係なのかな……。
本人もうすうすわかってはいるんでしょうけど、
ただの仲良しの友達かもしれないし、という一縷の望みにすがるしかないジウン。
もうすっかり、ヨンジェのことが好きになってるんだな。
ヨンジェもヨンジェで、必死にへウォンのことを心配して出かけていくんだけど、
ちょっとずつジウンにも優しくなってるでしょ。
指輪を失くしてしまって悪かったな、って思ってるし、
やっぱり彼女が出て行っちゃったらどうしよう、って心配してるし。
ジウンのこと、好きになってると思うんだよねー。
だってジウンに対してる時のほうがヨンジェがいきいきしてるじゃん。
楽しそうだし。
ほかの男のこと考えている女を見つめ続けるなんて暗いことはやめて、
自分を笑わせてくれるジウンと楽しく暮らした方がいいじゃないか。
遠くの美女より近くの醜女だよ!
しかもジウンは醜女なんかじゃないぞ!美人じゃんか!
粗末にするとバチがあたるぞ!
なんか口げんかしてる時はなんともなかったのに、
ヨンジェが冷蔵庫に貼ってあるレシピ見てにっこりした時、泣いちゃった。
おかしいよね~。なんで涙が出るんだろうね~。
ジウンの気持ちをヨンジェがわかってくれて、嬉しかったのかなー。
こんなもん食えるかって言われたときのジウンの気持ち思いだして
なんか泣けちゃったのかも。
相変わらずわたしにとっては変なツボドラマですよ。
ジウンのうさぎと亀の話、面白かったんだけど、変?
サングラスとったらさっきの亀だった、というのがちょっとアメリカンジョークっぽくない?
まぁ、おっさんが披露して一人でうけてる感じのジョークっぽいけどさ……。
サインペンで指輪を描いたり、腕に時計を描いたり、
ちょっと少女漫画好きの心にズキンとくるエピソードじゃありませんこと?
若い人たちの、ちょっとガキっぽいふざけあいが楽しいのよね。
なんかぽわぽわしてていいわ~。
まだまだ甘酸っぱい感がしてて。
この得意げな顔がかわいいの。
お互い惹かれ合ってるのに意地っ張りなふたり。
あ-、少女漫画ってか、少年漫画かも。
高橋留美子っぽいかも。犬夜叉的な?
よくわかんないたとえですが……。
そしてこの回でアジャアジャファイティン!ですねー。
ピのアドリブで始まったこの言い回し、とっても流行したとか。
明日ハイでもジョンウムがよく言ってましたよね。
プロレスラーのアジャコングさんて、そういう由来のリングネームだったのかしら?
あ、ちがうか、アジアのキングコングか。
とにかく縁があって、こうして一緒に暮らしているふたり。
はやく自分の心に素直になってほしいものです。
観ている方はもどかしい。
このふたり、けっこう体格差があって、身長差萌えな人々もいるようなのですが、
普段はあまり気になりませんでした。
が、パネルのシーンでちょっとびっくり。
彼女の方が奥にいるから遠近法とかあるんだろうけど、これは!
ジウンがちびっこすぎるよ~。
いつも態度がでかいし、元気に言い返すからあまり意識してなかったけど、
絶対守ってあげなきゃだめ!レベルの体格差。
お姫様だっこも楽々のはず……。
最終回には、そんな甘ったるい風景が観られることを祈っております。
「ヨンジェの鼻の穴大きい~」に反応する彼は、やはりスター。
写真写りは気にするんだね。
韓国のお友達の家には、こんなでっかい結婚式パネルがやっぱり飾ってあった。
もちろん一般人のお家ですよ。
こういうの常にあったら、夫婦げんかは減るかもね。
ファイティン!ジウン!
親密そうなヨンジェとへウォンの姿を見て、
病室に入っていけないジウン。
そこへお義父さんが現れて、ジウンを病室にいざなう。
親しげな空気になんとなく居心地の悪いジウン。
「彼女とは昔から家族のようなつきあいだ。
誤解しなくてもいい」
お義父さんにそう言われても、なんだか心がすっきりしない。
「お前、誤解してるのか?」
「別に」
そうはいったが、あまりにもへウォンのことを心配するヨンジェの姿に
なんとなく、もやもやしてしまうジウンだった。
夜中に車で出て行くヨンジェを見てしまい、
ジウンはひとり悶々として眠れない。
寝間着のまま玄関先まで出て行って彼を待つが、
ついついそのまま座り込んで寝入ってしまった。
ヨンジェが帰ってきて、うれしそうなジウン。
やはりヨンジェはへウォンの様子を見に行っていたのだ。
「それにしても、お前ってどこでも寝るんだな」
「考え事してたのよ。私たちの出会いとか、なぜあなたがこの家を買ったのか、とか」
「名前が気に入ったんだ。フルハウス。愛にあふれた家って意味だろ?」
「そうよ。お父さんがつけた名前よ」
「愛する人と一生暮らすと思ってた……」
ふと寂しそうな背中を見せたヨンジェに、
思わずその愛する人の名をきいてしまいそうになるジウン。
照れ隠しに始めた幽霊の話にちょっとびびるヨンジェがかわいいのだ。
朝起きると、すでにヨンジェが起きておかゆを作っていた。
もちろんこれはへウォンのためだ。
「同じものを作れるようによく見とけ」
おかゆ作りの手順を細かく指示するヨンジェに、なんだか寂しくなる。
「わたしが病気になっても、おかゆを作ってくれるかな……」
「おまっ、こないだ作ってやっただろ!」
「あ?えへへ、そうだったっけ?」
ヨンジェに言われて、へウォンのところへおかゆを届けに行ったジウンは、
すでに退院の用意をしているへウォンと言葉を交わす。
「ねぇ、分不相応な結婚をして、惨めにならない?」
「はぁ?そんなことありません」
「そう?私にはそう見えるけど。私が彼と会ったりすると気に障る?」
「そんなことないわ」
「私とヨンジェは昔からの友達よ。
後から割り込んだのはジウンさんよ。だから誤解しないでね」
へウォンの言いぐさに、ジウンはあきれて目を白黒。
退院するへウォンを見送ったジウンは、
そのまま実家に帰ってハルモニの手伝いをすることになった。
庭仕事を手伝わされるジウン。
またもや親がいないから、と嫌味を言われたジウンは、
いい加減嫌になってハルモニに反論する。
かーっとなったハルモニは、血圧があがってしまい、
急に具合が悪くなってしまった。
慌てたジウンは祖母を背負ってなんとか家に帰り着くのだが、
ハルモニの怒りは爆発。
何をやってもうまくいかない、なんでだろ?
それでも優しいお義母さんは、おかずを持たせてくれて、
次来るときは好きなものを作ってあげるね、と言ってくれる。
「何が好き?」
「いえ、特には……」
「じゃ冷菜はどう?ヨンジェも好きなのよ」
おかずとお義母さんの優しさをかかえて、ジウンは家に帰る。
ヨンジェは、ミニョクを訪ねていた。
「へウォンが入院したのは、ヒョンのせいだ。
二度と彼女を傷つけるな。次はただじゃおかない」
真剣な剣幕のヨンジェを、ミニョクは逆に諭す。
なにしろヨンジェは結婚しているのだ。
そんな態度はジウンさんにも失礼だ。
自分の蒔いた種のせいで、どうにも身動きが取れず、いらつくヨンジェ。
家に帰るとジウンが話しかけてきて、元気のない彼に面白い話をしてくれた。
「かわいいウサギと速いカメが競争しました。どっちが勝ったか?」
「ウサギ」
「ブー、カメでした。速いカメっていったでしょ!」
「かわいいウサギとサングラスをかけたカメが競争しました。
どっちが勝ったか?」
「なんだよ、もう~。ウサギウサギ!ウサギだろ!」
「ブブー!カメでした!サングラスを取ったらさっきのカメだったの!
あはははは!大爆笑でしょ?」
「……お前、宇宙人だろ。自分の星に帰れ」
冷たく言い放ったヨンジェに、ジウンはおかんむり。
「わたしが宇宙人なら、あんたは黄金バットね」
わけのわからない会話に、ヨンジェはすっかりあきれてしまった。
落ち込んでいたこともすっかり忘れて。
「行ってくる」
「遅くなるの?」
「へウォンのところにいって、事務所に寄ってくる」
「そう……」
なんとなく元気の出ないジウンだが、ヨンジェを呼び止めて
結婚指輪をつけさせる。
「わたしが怒られちゃうでしょ!」
ごちそう作って待ってるから、というジウンを信用できないヨンジェ。
「……ふーん、じゃクラゲの冷菜……」
ジウンのつぶやきに、ヨンジェの目の色が変わる。
「!」レシピを検索してがんばるジウンだが、成果は?
へウォンの店で衣装合わせをして帰ってきたヨンジェ。
クラゲの冷菜はいまいちで、「こんなもの食えるかよ」と冷たい。
「いいわよ、私が全部食べるから」
ジウンはヨンジェの指に、指輪がないことに気がついた。
へウォンの店だろうと、ヨンジェは電話をかける。
彼の指輪に気付いていたへウォンだが、素直にあったと教えたくない。
言いよどんでいるうちに、ヨンジェは電話を切ってしまった。
へウォンに遠慮しているかのようなヨンジェの態度に、むっとするジウン。
「彼女、お姫様かなんかなの?人をばかにして」
ついついへウォンの悪口をいってしまい、それを聞いたヨンジェは逆切れ。
「指輪は私たちの約束なのよ。粗末に扱っちゃダメなの」
「約束?俺たちなんか約束したかよ?これは契約結婚だぞ。
ほんとに結婚したんじゃない。お前は飯を作って掃除してればいいんだよ!」
「私はあんたの炊飯器?」
「そうだよ、掃除機で炊飯器だ。
なんだよ、お前、俺に惚れたのか?」
「何ですって?!」
「お前なんか勘違いしてるだろ」
ジウンは怒って、また家出を宣言してしまう。
彼女が出て行くか心配で、寝返りを打つばかりのヨンジェ。
翌朝そっと様子を見るが、彼女の姿は見当たらない。
冷蔵庫には、アンダーラインだらけの冷菜のレシピが貼ってある。
部屋にスーツケースが置いてあるのを見つけて、
ヨンジェはほっとして、にっこり笑った。
ジウンはシノプシスを見せに、ミニョクに会いに行っていた。
人間が描けていない、とまたもや批判されたジウン。
「一緒に人間観察をしてみましょうよ」とミニョクに誘われ、
カフェに出かける。
ミニョクに笑わせられて少し気分がよくなった。
ヨンジェも、なくした結婚指輪を再度注文するように室長に電話。
とそこへ、お金がなくて困ったドンウクとヒジンが、
懲りずにフルハウスを訪れる。
ヨンジェは鍵をかけて出て行ったが、勝手知ったる友人の家。
まんまと忍び込んだふたりは、パソコンにあった結婚契約書を見つけてしまう。
ヨンジェは、結婚式の写真パネルをもらいうけて、帰宅。
ふたりに脅されて震え上がったヨンジェは、ジウンにSOS。
ミニョクとスパゲッティの約束をしていたジウンだったが、
慌てて家に飛んで帰った。
マスコミにばらすと脅すドンウクとヒジンに、
じゃあ家を勝手に売られたと警察に訴えるわよ、と暗に示したジウン。
そのかわり、ドンウクをヨンジェの事務所で働かせてあげる、と提案。
ふたりはしぶしぶ帰って行った。
ほっとしたヨンジェは、ジウンにビールをすすめ、一休み。
「指輪だけど、ら、来週届くって。
二度と…あー、もうっ……なくさないよ」
素直なヨンジェにびっくりするジウン。
「なんだよ!レコーダーだって忘れてやっただろ?
お前はよくって俺はダメなのかよ」
照れくさくてまくしたてるヨンジェに、
「指輪ならあったわよ?」
驚くヨンジェの手をとって、ジウンはサインペンで指輪を描いてやる。
「ほら、これで買わなくていいわ。
おまけに腕時計も。
かわいいでしょ。5万ウォンよ」
楽しくなったヨンジェは、おかえしにジウンの手をとり、時計を描いた。
「ほら、いいだろ。10万ウォンだ」
「……あなた、サングラス好きよね?」
「?!」
仲良くじゃれあうヨンジェとジウン。
テラスでビールを飲みながら、ジウンはしみじみヨンジェに話しかける。
「世の中にはいろんな事情がある。そして結婚にもいろいろあるわ。
しあわせな結婚、不幸な結婚、永遠に見える結婚も終わりの見える結婚もある。
私たちの結婚も、結婚だし、約束は約束よ。そうでしょ?」
いつになく神妙な顔のヨンジェ。
「そうだな」
「いつも喧嘩して家を出てたけど、これで終わり、二度と戻らない、とは思わなかった。
最善を尽くしてがんばりましょう。
本当に別れる日まで。ね、ファイティン!」
「お前いっつもそれだな」
「いいじゃない、ほら、ファイティン!」
「俺はアジャアジャ!がいいな」
「え~?やっぱりファイティンがいいわ」
「アジャアジャファイティン!」
翌日、手を洗おうとしたヨンジェは、ふと気になって
指輪がきえてしまわないように、避けて洗った。
なんとなく、優しい気持ちになっている。
リビングに行くと、ジウンが結婚写真を見つけていた。
「ヨンジェの鼻の穴大きいわね~」
ジウンの態度に、かちんとくるヨンジェ。せっかく穏やかな気分だったのに、こいつときたら……。
「お前の方が大きいだろ!」
どこにかけるか揉めたので、じゃんけんで決めることに。
負けてしまったヨンジェはくやしそうに「リビングだ!」
写真をかけていると、へウォンから電話がかかってきた。
「今どこ?家?渡したいものがあるの。会えない?」
ジウンを気にしながらも、行く、と返事をしたヨンジェ。
「誰から?」
「あ、ああ、事務所から……」
ヨンジェは思わず嘘をついてしまった。
(つづく)
へウォンのこととなると、仕事すら放り出しそうな勢いのヨンジェすな~。
そんなに心配なのか?大人の女なのに?
自分の店まで持ってる成功したデザイナーなのに?
ジウンはなんだかモヤモヤしちゃうよねー。
しかもお父さんまでへウォンと親しげなのも、なんか寂しい気がするんだよねー。
偽のお嫁さんだというのにさ。
ヨンジェはへウォンとどういう関係なのかな……。
本人もうすうすわかってはいるんでしょうけど、
ただの仲良しの友達かもしれないし、という一縷の望みにすがるしかないジウン。
もうすっかり、ヨンジェのことが好きになってるんだな。
ヨンジェもヨンジェで、必死にへウォンのことを心配して出かけていくんだけど、
ちょっとずつジウンにも優しくなってるでしょ。
指輪を失くしてしまって悪かったな、って思ってるし、
やっぱり彼女が出て行っちゃったらどうしよう、って心配してるし。
ジウンのこと、好きになってると思うんだよねー。
だってジウンに対してる時のほうがヨンジェがいきいきしてるじゃん。
楽しそうだし。
ほかの男のこと考えている女を見つめ続けるなんて暗いことはやめて、
自分を笑わせてくれるジウンと楽しく暮らした方がいいじゃないか。
遠くの美女より近くの醜女だよ!
しかもジウンは醜女なんかじゃないぞ!美人じゃんか!
粗末にするとバチがあたるぞ!
なんか口げんかしてる時はなんともなかったのに、
ヨンジェが冷蔵庫に貼ってあるレシピ見てにっこりした時、泣いちゃった。
おかしいよね~。なんで涙が出るんだろうね~。
ジウンの気持ちをヨンジェがわかってくれて、嬉しかったのかなー。
こんなもん食えるかって言われたときのジウンの気持ち思いだして
なんか泣けちゃったのかも。
相変わらずわたしにとっては変なツボドラマですよ。
ジウンのうさぎと亀の話、面白かったんだけど、変?
サングラスとったらさっきの亀だった、というのがちょっとアメリカンジョークっぽくない?
まぁ、おっさんが披露して一人でうけてる感じのジョークっぽいけどさ……。
サインペンで指輪を描いたり、腕に時計を描いたり、
ちょっと少女漫画好きの心にズキンとくるエピソードじゃありませんこと?
若い人たちの、ちょっとガキっぽいふざけあいが楽しいのよね。
なんかぽわぽわしてていいわ~。
まだまだ甘酸っぱい感がしてて。
この得意げな顔がかわいいの。
お互い惹かれ合ってるのに意地っ張りなふたり。
あ-、少女漫画ってか、少年漫画かも。
高橋留美子っぽいかも。犬夜叉的な?
よくわかんないたとえですが……。
そしてこの回でアジャアジャファイティン!ですねー。
ピのアドリブで始まったこの言い回し、とっても流行したとか。
明日ハイでもジョンウムがよく言ってましたよね。
プロレスラーのアジャコングさんて、そういう由来のリングネームだったのかしら?
あ、ちがうか、アジアのキングコングか。
とにかく縁があって、こうして一緒に暮らしているふたり。
はやく自分の心に素直になってほしいものです。
観ている方はもどかしい。
このふたり、けっこう体格差があって、身長差萌えな人々もいるようなのですが、
普段はあまり気になりませんでした。
が、パネルのシーンでちょっとびっくり。
彼女の方が奥にいるから遠近法とかあるんだろうけど、これは!
ジウンがちびっこすぎるよ~。
いつも態度がでかいし、元気に言い返すからあまり意識してなかったけど、
絶対守ってあげなきゃだめ!レベルの体格差。
お姫様だっこも楽々のはず……。
最終回には、そんな甘ったるい風景が観られることを祈っております。
「ヨンジェの鼻の穴大きい~」に反応する彼は、やはりスター。
写真写りは気にするんだね。
韓国のお友達の家には、こんなでっかい結婚式パネルがやっぱり飾ってあった。
もちろん一般人のお家ですよ。
こういうの常にあったら、夫婦げんかは減るかもね。
ファイティン!ジウン!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます